鹿子裕文のレビュー一覧

  • へろへろ ──雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

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    福岡の本屋さんで、このイラストとあらすじに惹かれて購入しました。すごく!良かったです…!

    著者の鹿子さんの文章がコミカルで親しみやすくて、気づいたら笑ってたり涙を流しながら読んでいたり、ばあちゃんのことを思い出したり。

    ここに書かれていないところでもちろん沢山あっただろう苦労や辛いことを、全部面白おかしく語れる才能が素晴らしいです。
    最高の読後感。

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    2025年10月31日
  • へろへろ ──雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

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    ネタバレ

    【一万円選書】
    最期まで、自分らしくいられる施設を作る。
    それが、宅老所「よりあい」
    そんな施設があったらいいなあと思うところが
    たくさんだった。
    老い、は誰にでもやってくるものだけれど、
    最期のことはなんだか怖くて
    考えないようにしている人も
    意外と多いんじゃないだろうか。
    健康で長生き、が一番だ。
    でも、ボケたら・・。?
    自分の最期も考えた一冊でした。
    こんな素敵な施設を作ろうと奔走する人たちが
    また素敵なのです。

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    2025年08月18日
  • へろへろ ──雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

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    こんな施設が日本中にあったらいいのに。

    「困難を目の前にして、それを共に打開しようとする時、そこにいる人たちはとてもいい顔をしている」


    ずっっと積読していた本。
    思ってた内容と、良い意味で違って、
    面白くて、読みやすかった。
    自分もまずは、今、
    目の前に居る人を手助けできる人になりたい。
    と思える本。

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    2024年12月02日
  • へろへろ ──雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

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    ネタバレ

    制度があるからやるのではない。施設が作りたいからやるのではない。思いがあるからやるのではない。夢を実現したいからやるのではない。目の前になんとかしないとどうにもならないような人がいるからやるのだ。その必要に迫られたからやるのだ。それは理念ではない。行動のあり方だ。頭で考えるより前にとにかく身体を動かす。要するに「つべこべ言わずにちゃちゃっとやる!」のだ。
    .
    介護に疲弊した家族が、涙を浮かべながら窮状を訴えるとき、施設はその存在意義と力量を問われる。専門職として、その専門性が試される。この仕事を生業とする者が、今、自分たちに何ができるのかを突きつけられる。
    .
    自分が実際目にして、耳にして、鼻

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    2024年03月10日
  • へろへろ ──雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

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    福岡にて、特別養護老人ホームを建てようとした人たちの奮闘を描いたノンフィクション。昨日読み始めて、面白すぎて睡眠時間を削って読んで、それでも読み終わらなかったので、通勤の行きの電車の中で読み終えた。
    「志」というには、そんなに肩に力が入っていない人たちが、ゼロから特養を建ててしまう。最も大変なのは、当然だが、資金の手あて。何せ3億円以上の費用がかかる。行政の補助金も手にするが、それでも残りの2億円以上を自分達だけの力で何とかしなければならない。寄付を募り、バザーを開き、手作りの品を売り、行事の際にはテキ屋の売店をやらせてもらい、ありとあらゆる事をやって、とうとう特養を建ててしまう。

    億単位の

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    2020年08月25日
  • へろへろ ──雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

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    いわた書店10,000円選書

    どんどん読み進められます
    面白いですね
    自分の親も介護施設を利用していますが
    こんなところがあるなら、ここにしたいと思います
    ちなみに介護の苦労を書いている本ではなく
    そこに集う人の奮闘を描く楽しい本です

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    2020年05月05日
  • へろへろ ──雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

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    ネタバレ

    あーよみおわった。読みやすい。いっきよみ。おもしろいし、テーマも強いし、でも印象強かったのは、この著者の「気持ちのいい家」とか、(なんかもうひとつくらいあったけど忘れた)形容詞がものすごいしびれるのがあって、とにかく始終しびれていた。

    谷川俊太郎の詩にも、お金集めの信念の話にも、号泣する。お金がないとき、その集め方でお金の価値も変わってくる。勇気をもらえた。

    社会にとけこめないお年寄りを世話することからはじまった、ワケアリの人ばかりがあつまる老人ホームの話。介護や高齢化が問題化した、一昔前の事情や空気感が伝わりやすい。
    しかし今の事態は、世の中の人たちがお金がないと何とも出来ないんだと思っ

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    2020年06月17日
  • へろへろ ──雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

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    1人の困ったお年寄りから始まる「よりあい」というちょっと変わった特老の設立までのお話。終始お金を集める話なのだが、面白くてどんどん読めるし、色々な感想を持つことになる。
    絶対読んだ方がいい。

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    2019年05月23日
  • へろへろ ──雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

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    介護の道を行く厳しさ、お金の苦しさ、社会課題の困難さと、よりあいを取り巻く人々の方の強さ、クレイジーさが絶妙なバランスを取っている。加えて下村氏のやり抜く根性と筆者が感じている生活への不安(?)の対比も面白い。
    介護施設新築の際の、住民説明会で村瀬氏が語った言葉が圧巻。建築側の人間として、仕事のあり方を非常に考えさせられる。

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    2025年09月17日
  • へろへろ ──雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

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    名著『おばあちゃんが、ぼけた』に出てくる「宅老所よりあい」ができた顛末

    きっかけは一人の独居ボケばあちゃん
    施設ありきではなく、困ってる人がいるから動く
    この精神は中島卓志『思いがけず利他』に通じるよなぁ
    そういや村瀬孝生も『ぼけと利他』って本書いてるのだ!

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    2025年06月14日
  • へろへろ ──雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

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    一万円選書


    介護エッセイという私にとっては新ジャンルかも。
    しかも実際に介護している人の話はほぼなく、特別養護老人ホーム設立のために奮闘する話。
    資金集め、間取り、快適さ、そしてパッションを感じさせる本。


    1人の困りごとを解決するために、みんながどうしたらいいか?と考える姿勢はビジネス的にも勉強になる。

    もらっていいお金といけないお金があるというのは名台詞だと思った。

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    2024年06月30日
  • へろへろ ──雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

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    一人のどうしようもないお年寄りにか関わり、特養老人ホームを作るという、壮大なお話だった。何もかもゼロからすべてを立ち上げ、資金繰り、場所作り、面白いことを計画、実行する。すごいスケールの大きさを感じた。小さいことで悩んでいたら人生損だなと思えた。まずはカフェに行ってみたい。ジャムも買ってみたい。

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    2024年04月27日
  • へろへろ ──雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

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    この本を読んだ人は、なぜ読もうと思ったのかどうやって手にしたのか気になります。
    福祉を見て見ぬふりしているのがわかるし、福祉は人や環境によって結果や状況が大きくこのなることもわかります。
    福祉施設のホームページってどこも似たようなこと書いてあるんだけど、この本の中に出てくる施設のように、その施設だからこその特徴や色がある施設はいい施設だと思う。
    それを見つけるのが難しいんだけどね!

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    2023年12月26日
  • へろへろ ──雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

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    福岡にあるユニークな宅老所を題材にしたエッセイ。
    事実は小説よりも奇なり、ならぬ、事実はお笑いより笑える、と言いたいくらい、何度もお腹を抱えて笑ってしまった。
    あの谷川俊太郎のTシャツを脱がせて即売するなんて…!
    読後は、何事もケセラセラの精神で、笑って乗り切ろうと元気が出てきた。

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    2023年07月21日
  • へろへろ ──雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

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    チームで一つの目標に向かってプロジェクトを遂行するビジネス書としても読める。無理やりだけど。

    それにしても、この本にもさっき読んだ別の本「東京オリンピック物語」にも出てる谷川俊太郎は現役長すぎ。働きすぎ。

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    2023年05月27日
  • へろへろ ──雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

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    自分の人生が中年真っ只中なので、中年パワー全開のサクセスストーリーに勇気を貰いました。お金についての考え方は学ぶところがありました。

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    2023年04月18日
  • へろへろ ──雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

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    のっけからトップギアで笑わされ、始終、「ふふふふ……」「クククク……」と笑わされた。出てくる人は皆、個性的。内容といえば、個性的な人たちが、ボケても普通に暮らせる人生を叶えるための特別養護老人ホームづくりに奔走するノンフィクションで、そこだけ聞くと、高い志に満ち満ちた崇高な感じに思える。
    思えるが、とても良い意味で、登場人物たちは肩の力が抜けている。志を大上段に構えてそれで満足するような人たちではなく、静かに燃えつづけ、地に足ついた活動を続け、楽しみながら、理想の施設を回し続ける金策に日々挑む。

    笑わせてくることが多いが、むしろ7割くらい笑って読んでいたが、随所随所で施設が描く理想に心打たれ

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    2022年12月24日
  • へろへろ ──雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

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    「ぼけても普通に暮らしたい」=「ぼけたら普通の暮らせない」社会
    「住み慣れた家での暮らしに終止符を打つのは誰か」
    誰もが安心して暮らせる社会であってほしい。

    「校正とは、書き手を尊重しながら、もっと高い場所へ、もっと新しい場所へと導こうとする愛情の深い行為」

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    2022年04月20日
  • へろへろ ──雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

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    超高齢社会と言われる昨今において、介護保険の制度だけに頼るのはどうしても制度の隙間に埋もれてしまう人をカバーすることが難しいと感じることは、私自身働いていて肌で感じるところです。
    「最期まで自分らしく生きる」という、人間の基本的欲求であるものの叶えられるのは簡単ではない部分に果敢に立ち向かった方々の伝記のような作品でした。

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    2022年02月06日
  • へろへろ ──雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

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    ネタバレ

    一人のお年寄りに寄り添うところから始まった「宅老所」のお話。活動を継続し、新しい施設を設立するために奮闘する職員や世話人。いつの間にか筆者も「よりあい」の世話人のひとりとして巻き込まれていく。


    『よりあい』の施設の開所式のシーンでは、思わず目頭が熱くなった。

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    2021年02月02日