橋本篤史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
表装がユーモアありタイトルもキャッチーで思わず手に取るという現代の写し鏡のようだ。
読むとまあ世界史かと思うが内容はより哲学的。
ソクラテスの辺りは、死に向かうソクラテスに涙する弟子は、ソクラテスの死に悲しんでいるのでは無いと。そうした師を失う自分の有り様に悲しくて涙している、この辺りがサブタイトルの感情はいかに…という部分だろう。そしてそれは今風に言えばエモーショナルなんだろう。
アヘン戦争あたりの章では中国とイギリスの輸入に関すること、そしてそれが対価の金銭だけでなく病人を作ると言うことを訴えているというこれまた歴史の一部でありながら感情を表している。
歴史と哲学だけでは知り得なかった情 -
Posted by ブクログ
再犯防止のプログラムの話が興味深かった。再犯リスクが高いけど再犯しない人(偽陽性)の割合は黒人の方が高いからこれは人種差別プログラムとする挑戦者側と、再犯リスクの高い再犯する人を見つけ出す割合は黒人も白人も同じだから人種差別はないとする設計者側。どちらの言い分も正しく、社会のもともとの不均衡からどちらの言い分も満たすプログラムは作成不能。そう言う時にどちらを優先すれば良いのか。著者はこれに関しては社会の安全を守ることが優先なので設計者側のプログラムでいいのではと言うが、黒人に生まれて再犯しないのに長い間勾留されてもまあしょうがないか、と思えるかはわからないだろう。プログラムを作る側がより良い倫
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