あらすじ
ソクラテスの処刑、仏教の伝播、十字軍の遠征、魔女裁判、アメリカ独立、ローマ帝国の没落、第一次世界大戦、そして現代――多くの歴史的事件を読み解くカギは「感情」にある。人々の「気持ち」はどう社会に影響を及ぼしたのか? どう現代を形作ったのか? 心理学、神経科学、哲学、美術史など、幅広い知識をもとに、時代・文化・地域によって異なる「感情」の動き方を通して、世界史を概観する知的興奮の書。
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Posted by ブクログ
世界史を感情という切り口から考察するという取り組みが、私にとってとても新鮮だった。
本書で取り扱う時代、地域とも幅広く、それぞれの時代や地域に基づく感情の理解が大切であることを思い知らされた。
世界史と今後の人類を考える上で、新たな視点を持たせてくれた。
Posted by ブクログ
表装がユーモアありタイトルもキャッチーで思わず手に取るという現代の写し鏡のようだ。
読むとまあ世界史かと思うが内容はより哲学的。
ソクラテスの辺りは、死に向かうソクラテスに涙する弟子は、ソクラテスの死に悲しんでいるのでは無いと。そうした師を失う自分の有り様に悲しくて涙している、この辺りがサブタイトルの感情はいかに…という部分だろう。そしてそれは今風に言えばエモーショナルなんだろう。
アヘン戦争あたりの章では中国とイギリスの輸入に関すること、そしてそれが対価の金銭だけでなく病人を作ると言うことを訴えているというこれまた歴史の一部でありながら感情を表している。
歴史と哲学だけでは知り得なかった情報だった。