ろるあのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
以下ネタバレ含む注意。
「15秒のターン」
ああもう「別れよう」って思って、いや、思うしかなくて、身を引くみたいな自分をイメージして、でも、そんな決意が一瞬で変わってしまう出来事。
分かっていないことから、分かりたいことへの変化がスローモーションに詰め込まれていて、なんだかドキドキした。
「2Bの黒髪」
自分が考えていることを重ねながら、でも自分が満たせないものを満たしてくれる「主人公」。
浪人中の須和子がなんとなく描き続けているウェブ漫画は、彼女の一つの居場所だった。
けれど、家族は彼女の漫画を丸めてゴミ箱に捨ててしまう。
そうして彼女は「ハルカ」を終わらせて、須和子としての現実を全うする。
こんな、あらすじだけでは伝わらない、須和子の機微を、ぜひ文章に触れて味わって欲しい。
文章や漫画を書いていた人にとっては、分かるーって悶える人がいると思う。
自分で自分の世界に、区切りをつけてしまうことの、なんだか寂しいような気持ちが。
「この列車は楽園ゆき」
自分を大切にすることを、伝え続けてくれる存在って稀有なものだと思う。
友情なのか、恋愛なのか、分からなくて、曖昧で、でもずっと見放さないでいてくれる、高根くんみたいな存在が、もっとありふれたものであればいいのに。 -
Posted by ブクログ
地上で生活する地獄の王の第108子である西島俊。彼の望みはただ1つ地獄に堕ちた彼のヒーローであり守りたい相手の桜花櫻を救うこと。力のない彼は地獄に戻り第7子のネロに協力を仰ぐ。
個人的に綾里けいしはこういった暗い舞台と暗い主人公の設定の方が合っていると思う。暗い世界の中でほとんど救いもないけれど、それでもわずかな可能性にかけて足掻く主人公は魅力的だ。
そして登場人物のメインは俊、ネロ、櫻の3人の絞ったのがよかった。今回は敵であるエンドレアスを含め、ネロ以外の王の子たちの描写は必要最低限で抑え、継承戦でもそれは同様であった。どうも作者は複数人を同じ舞台に上げることが苦手な印象を何作か読んで思う。舞台上に複数人キャラがいるものの主人公含め3人程度しかメインに立てない。それが第1章だけならいいが最初から最後まで同じメンバーでしか立ち回れない。なので今作の敵と敵の駒は消耗品という設定はよかったように思う。ただ、メインのはずなのにネロはただの気分屋なお姉さんであまり地獄の王の娘感がなかった。むしろエリザベートの方が思い入れがあるだけあり魅力的に書かれている。人物描写を丁寧に書けるだけあって残念だった。 -
購入済み
バカ過ぎるw
展開もストーリーも問題無し(?)
シリアスっぽいんだけど、間抜け過ぎる。
だけど、それが逆に面白かったかと。
全員ポンコツなのでは?w -
購入済み
期待が高すぎたのか…
黒姫さんの奥手さに読者がツッコミをいれる話かと。
そもそも設定やスパイの小道具的な描写力は高かったけど、ストーリー展開はあまりひねってなかったのが唯一の不満点。 -
Posted by ブクログ
あぁ、なんだか瑞々しいなって思うような女の子たちの物語
たまに共感出来ない…と言うよりは価値観の理解できない女の子の物語もあったけれど…
そして若い頃は、こんなにキラキラした感情を持ち合わせていたっけ!?と思ったり笑
それぞれの女の子の、誰かへの感情や自分自身との自問自答
大人になっても悩みは尽きず、若い頃も若い頃で悩みに溢れて迷子になるよな〜とか不思議な感情にさせてくれる
どれも甘酸っぱく無い青春的な雰囲気で良いなって思った
私にも甘く酸っぱくほろ苦い時間もあったのだろうか…
今回の物語の中では『この列車は楽園ゆき』という作品が私の中ではとても心に残る作品であった
愛ではないけれど、それは愛であって
この、高校での出会いって自分を左右する分岐点でもあるよなって
何気ない繋がりが、離れ離れになってもひとつの愛として繋がってる
個人的には凄く凄く、良かったなって -
Posted by ブクログ
紅玉いづきさんの全5話構成の少女+αの短編集。
「15秒のターン」:前後半15秒の高校生カップルの心の機微。悩んで迷って、踏ん切りつけて次に進む。感情の疾走感が心地良かった。
「2Bの黒髪」:浪人生そのものを見事にまとめた話。やりたくないけどやらなきゃ、でも息抜きしなきゃ頑張れない。それが人からしたらはなんの価値がなくてもそれで自分は救われる。
「戦場にも朝は来る」:共依存、1人が覚めれば一人きり。覚めた方の罪悪感、残されたものの孤独感。
「この列車は楽園ゆき」:リアル中二病少女とそれを危惧する少年。頭にそれぞれが浮かぶならそれはもう恋だと思う。
「15年目の遠回り」:妹が15秒で決着をつけ、姉は15年という月日をかける時間差の対比。気づくのにかかった時間が人によってこんなに違う。
紅玉いづきさんが書く少女たちに共感して涙していた私。今ではリアル中二病が多いと感じてしまう程度に年をとった。それが良いことなのか悪いことかは分からないが、読み終わった後のあの純粋な気持ちがなくなったのは寂しいと感じる。 -
Posted by ブクログ
これは世界観をしっかりと作り込んだ作品だね。こういった傾向のライトノベルを読むのは久々なものだから、最初はどうにも取っ付きにくさを感じてしまったな
でも、人の想いや願いがそのまま世界構造や人の在り様に影響する世界観なのだと理解できてからはそれなりに楽しめたような気がする
島民から迫害を受けるかがりの状況は酷いの一言。
石を投げられ家を焼かれ罵られる。それらはまるで世界そのものが敵に回ったかのよう。
そんな世界に救世主として現れるだろうと伝わる彭寿星の予言。かがり達を不遇の立場に押し込める天颶をあっさりと消し去ってしまう彩紀の姿はまさしくかがりにとっても救世主。世界全てが敵であっても彼が味方として存在するだけで人生が大きく変わりそうだと思えるもの
それを証明するように彩紀の助力によって多数の天颶を物ともせず倒してみせたかがりも救世主に名を連ねたかのよう
けれど、そこで迫害されるかがりの立場が簡単に変わったりしないのが本作の厳しい所。というよりもこの世界の厳しさか
どれだけ人を助けた所で、かがりの見た目が普通の人と異なり天颶と同じ寇魔である事は変わらないし、これまで島民から迫害されてきた事実も変わらない
かがりが人に受け入れられる、ひいては人々が寇魔の圧政から逃れる為には世界構造そのものを壊すような仕置が必要となってくるのだろうね
ただ、世界構造という括りにとらわれて視野を狭くすればそれこそかがりの思考も迫害する者達と変わらなくなる
それを教えようと言わんばかりの彩紀の振る舞いは奇天烈なものが目立つけど、一方でかがりの目を覚ますものになっているね
かがりにとっては寇魔である自分と人間の間には取り払うことが出来ない分厚い壁があるように思われていた。けれど、彩紀に言わせれば寇魔も仙人も人間も同じもの。そこにある違いなんてそれこそ心の持ちよう程度しかないというのは面白い話だったね
だからこそ、仙人として寇魔よりも人間よりも遥かに強いはずの彩紀が世界構造により戦えなくなる展開には驚かされる
結局の所、個人としての強さに関係なく世界を味方にできるかどうかによって境遇が大きく変わってくるのだと理解させられる
そうした認識を持ちながら読み進めていたからこそ、誰にも等しく訪れた地獄のような残虐な光景の中で、世界構造も迫害も関係なく自分がすべき行動を明確にして吠えてみせたかがりの姿が光り輝いているね
彩紀は確かに魔を払う救世主として島に降り立ったのだろうけど、一方でかがりは何者でもない状況で人々の心の救世主となってみせた。その不屈の精神は賞賛すべきものだし、これによって島民たちの行動まで変わったのも納得と言えるもの
ここで物語が終わったら犠牲が有りつつも変わるべきものが変わったビターエンドとなるのだろうけど、ここからの二転三転が目覚ましいものだったね
世界構造を逆手に取った惟依の逆襲、それに負けかけた彩紀を立ち上がらせたかがりの叱咤、そこからの逆転劇
どれも素晴らしいものばかり
だから最終的に都合が良すぎるようなハッピーエンドが展開されても、それはかがりが世界を味方につけられたからであり、大切なものを全て守りきった結果と表現出来るのだろうね
それにしても、この感想書く為に作中に登場する固有名詞を変換するのは骨が折れましたよ…… -
購入済み
ありがち、普通です。
どこかで読んだ設定、展開です。
別に下手というわけではないですが、逆に飛び抜けたところもなく、設定、展開はありきたりですから、まあ読まなくて良いな、と思いました。
頑張って1巻は読み切りましたが、書き下ろしは、もういいや、という感じでした。