椢原浩一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
実際にあった会社の再興についての話し。
自分の今の状況の重なる部分が多く、前に読んだことがあったが改めて読んでみました。
会社の業績が良くないと経費削減をしようとすることは良くあることだと思いますが先代のそれを見ながら何か違うなと思っていました。電気をこまめに消すとか、事務用品の無駄を無くすとか、習慣としては良いかもしれませんが業績に良い影響を及ぼすとは思えませんでした。
この本にある様に仕事の棚卸しをして根本的な仕組みを効率化していく中で結果的に経費が削減されているという形が必要だと思います。
また、自分の仕事が右肩上がりの商売ではないので売り上げは下がっても利益は増えるという形に変えていく必要があります。そのためには限界利益を意識して売り上げをある程度維持しながら固定費を削減していく、つまり1人あたりの生産性を上げていく必要があります。
そのために採算の悪いところはやめる、または譲るなど策を講じていがなければなりませんし、今までの常識は捨てて仕事のやり方を見直し、現代の技術を使いながら業務を効率化していっています。
売り上げを増やしても利益が増えないのは身をしみて感じています。会社の古株ほど売り上げを意識していくら言っても分からない通じないことがほとんどです。多分昭和の時代には多く売れた経験がそうさせるのだと思います。今は単価を上げ、一件あたりの付加価値を増やしていかなければ生き残れないのではないかと思います。
3代目である自分の役割としては従業員の新陳代謝とともに業務のやり方のアップデートの移行をスムーズに行う事。仕事の棚卸しを細かく行い、DXにより業務を効率化すること。従業員一人当たりの限界利益を増やすこと、そのことで給料を増やし、より良い人材を入れること。業界随一の生産性の高い会社にすることで他地域に参入しやすくすること。
この本は自分に重なり合うことが多くとても参考になる部分が多かったです。 -
Posted by ブクログ
著者・椢原浩一氏は、経営者が「今」だけでなく「未来」の持続的な成長と利益を見据えるために必要な考え方と行動様式を、明快かつ実践的に提示しています。
特に印象に残るのは、「我が社は何業か?」という問いです。たとえば、「より良い映画を提供する会社」ではなく、「より楽しめる娯楽を提供できる会社」――この視点の転換は、業種の定義を狭義から広義へと広げ、真に顧客のニーズに応える企業であるための戦略的思考を示しています。この問いは単なる哲学的な問いかけではなく、戦略の出発点であり、変化し続ける市場に適応するための核心です。
また、「なぜ顧客は、我が社から買ってくれるのか?」という問いは、企業にとっての存在価値、競争優位の源泉を見直す契機となります。著者はこれを「KFS(Key Factor for Success=成功要因)」という形で言語化し、企業が自己認識を持って市場に臨むべきであると説きます。
さらに、数字(売上)を追いかけるのではなく、「売上目標につながる行動」と「その件数」に着目するマネジメント手法は、実務的な示唆に富んでいます。これは、現場での具体的な行動管理に基づくPDCAを促す視点であり、売上という“結果”ではなく“プロセス”を重視することで、より健全かつ持続的な成長を実現するための考え方です。
このような変化は、「いつから起こったのか?」という問いについては、本書では明確な時期は示されていませんが、現代の急速な市場変化と消費者価値観の多様化を背景に、企業の在り方自体が再定義されつつある今こそ、求められる視点であることは間違いありません。
本書は、経営者やビジネスリーダーにとって、自社の存在意義を再確認し、今後の戦略を再設計するための指南書です。読み進めるごとに、視点が変わり、行動が変わり、結果として会社そのものが変化する――そんな可能性を秘めた一冊です。 -
Posted by ブクログ
管理会計を実例を使ってわかりやすく書いてある点は良かった。簿記を勉強している最中で、非常に役に立った。ただ、節税に対する考え方、経営理念に対する考え方も、あたかもそれが正解のように著者自身の考え方を主張していた部分はよくなかった。
印象に残った点
①売上を伸ばしても利益は増えない。経営管理する中で重要視すべきは限界利益である。限界利益とは売上から変動費を引いたものである。変動費とは数量の伸びに従って増える費用のことである。粗利とは違うことに注意。
②売上は単価×数量×頻度である。一番やってはいけないことは単価を下げること。これをやると限界利益が劇的に下がり、数量と頻度を上げても改善が難しくなる。
③利益を増やすための情報は4つである
ⅰ 1商品あたりの販売単価
ⅱ 1商品あたりの変動費
ⅲ 1商品あたりの限界利益
ⅳ 販売数量(数量×頻度ともいえるか)
④業績の90%は上位10%からもたらされ、コストの90%は業績をうまない90%から発生する。
-
Posted by ブクログ
まず、この本を読む前に読んだ本が読んでも読んでも終わらない本だったので(笑)一瞬で読み終わってビックリした。一日あれば読めます。
内容は、売上とは何なのか?利益とは?コストとは?限界利益の重要性など、実際にあった実話をもとに話が展開していきます。
グラフや表なども所々入ってきますので、わかりやすくまた見やすく、内容終わりには改行も多くありすごく読みやすかったです。
サービス業である自分の会社に置き換えると、売上=単価✕数量✕頻度の数量は毎回違う仕事なので1となるが、単価と頻度が重要であり、安易に値下げしない、お得意様にまた選んで頂ける仕事をするといったことが大切なんだとおもいました。
●この本で勉強になった事
・売上を伸ばしても利益は増えない。
・経営者にとって最も大事なことは売上でも利益でもない。お金だ。
・利益は存在しない。コストは存在する。
・利益は事業存続コストだ。
・価値は顧客に届いた瞬間に生まれる。
・限界利益がどうすれば生まれるのかについて話し合い、教育すること。
・経営戦略が利益を生み出す。
・単価を引き下げて売上を伸ばすことはとても難しく通常はやってはいけない行為。 -
Posted by ブクログ
この本の功績は、次の4つだと感じました。
①なにより小説仕立てである
②限界利益、変動費
③売上の構成(単価×数量)
④納税>節税
レベルとしては決して高くなく、ケチを付けたくなる専門家もいると思いますが、そこで非難してはその人は終了です。そんな一個人よりも本書のほうがよほど世の中には有益です。
「単価×数量」を細分化すると、
●単価=価値(D)
●数量=集客数×成約率(D)
●集客数=広告+紹介
●広告=回数×コスト(O)
●紹介=品質×依頼回数(O)
つまりは、「いかに打席に立つか、いかに打率をあげるか」に集約され、両輪が大事なのですが、やはり打席(≒目立つ、発信する)がシリコンバレーにおいては60%のウエイトを占める以上、本書のように発信する、ということは大事です。
そして、限界利益、変動費、売上構成の視点を経営者に伝えることができるだけで100点です。ここから先は、私達のような専門家が伴走してサポートする領域です。
という前提の中で・・・、
「会計は不完全なもの」とあったように会計にすべての答えを求めてはいけないし、かといって、軽視してもいけません。必ず会計には意識を向ける必要がありますが、財務会計では充足できない独自の管理数値・目標数値というものは各社が自ら生み出さなければいけないと思います。
ではその考え方をもって具体的にどのように取り組むか。本書では、
●何度も試算して目標値をはじき出し、取組策が実行可能かどうか検討し、社員と共有して行動に移す
●限界利益のグラフを見ながらいつでも誰でも気軽に話せる環境を作る
とありましたが、社員と考える、社員との共有の前に、まずは経営者自信が徹底的に考え、また、櫻田さんのようなプロが介入して進めて行く必要があると思います。
利益を出すには「入ってくるもの、出ていくもの」の帳尻合わせしかありません。
本書では否定していましたが、私は、限界利益、売上構成を理解している前提であれば、「売上を増やす、原価を下げる、固定費を下げる」という考えは間違っていないと思います。
その中で現在どこに手を付けるべきか、どこがうまく行っていないのか、時間的なコストも考えながら丁寧に問題をみつけ、解決していくことの繰り返ししかないと思います。
そのような7つの習慣で言うところの「第2領域(重要だけど、緊急ではない)」に時間を割くには、やらざるを得ない環境づくりが大事だと改めて感じました。
経営者との伴走・環境づくりを通して、プロとして「魚を釣ってあげる」ことはせず、「魚の釣り方を教えてあげる」のみにとどまらず、「そもそも、魚を釣りたい!」と思わせることを究極的には目指していきます。(依存→自発)
■以下、適当なメモです。
↑共通費を割り振らない。という考え方は同感です。
↓売上を増やしても利益は増えない。ことはないでしょう。限界利益の考え方がわかっていれば売上伸ばせるなら伸ばしましょうよ。
↑入金サイト、支払サイト、在庫購入で得ることができる資金は、半永久的に浮くからね。
↑すべてのビジネスプロセスにはコストが掛かっている、当たり前の仕事こそ見直す、ことはすごく大事です。これはいつでも気軽に取り組めますね。
↓単価を下げて変動費が変わらない。なんてコンサルはいない!もぐりだ!
↑節税しすぎて潰れた会社はあるが、納税しすぎて潰れた会社はない。いいね!
↓内部留保は意味がないという人がいる。そんなやついないでしょう!?
↓節税効果をうたう保険屋さん。今更そんなのに騙されるな!
↓きれいに書いているけど、濫用的会社分割じゃないの!? -
Posted by ブクログ
売上と利益を今まで見てました。限界利益をみることはほぼなかったです。売上-変動費=限界利益、売上をあげれば利益が上がり、人件費を下げれば利益が増えるを当たり前に考えていましたが、売上=単価×回数×頻度であることを再認識し今調子の悪い店舗について考え直します。まずはしっかりと限界利益を出せるようにすること、変動費がなんぞやを理解する必要があると思います。経営者としてしっかり数字把握し、利益を出すだけでなくお金を残すことはこれからの予測不能な社会のなかでは持続可能な経営には必要なことだと思います。今日この本を読んで早速定期支払いを眺めて見ました、そこで同じ商品なのに値段がバラバラのものがあったりしたので金額を安くできるのであれば安くして変動費をさげます。特に結婚式の事業は変動費よりも固定費がものすごくかかっているのでその部分も見直す必要があると感じています。売上があること、それ自身は素晴らしいことなので限界利益-固定費でプラスになるように全部をみなおさなければいけません。変動費がなにかをもっと勉強して社員と限界利益を高めるためにできることを議論したいです。そこに効率化があるのだと信じます❗
-
Posted by ブクログ
実在した企業を基に、経営再建をどのような観点から行っていくのか、ということが書かれた本。
物語形式にはなっているが、大事なコンサルタントの視点が入る時は別途説明としてフレームワークや考え方が書かれている。
参考にはなったものの、物語調だと知識として頭に入りづらいという点がある。
また、物語の流れを断ち切って説明が入ってくるので、物語とコンサルタントとしての知識が中途半端に頭に入ってきてしまい、読みづらさを感じてしまった。
ただし、損益分岐点の考え方、変動費は売上ではなく販売数量に連動して増える費用を変動費として考える、ということは自分にない考え方だったので、勉強になった。 -
Posted by ブクログ
経営コンサルタントである著者が会社にお金を残すために変動損益を使った管理手法を急逝した兄の跡を継いで事業継承した遼を中心としたストーリーとともに解説した一冊。
限界利益だけをみる、売り上げを伸ばしても利益は増えない、節税しても会社にはお金が残らない。納税すればお金が残るという3つの考え方を松平運送を継いだ遼と経営コンサルタントの櫻田のやり取りから学ぶことができ大変勉強になりました。
変動費は数量に比例すること、限界利益の状況を社員で共有することや将来のためのお金を持つこと、事業を誰に継がせるかを決めておくことなど実践的かつ効果的な経営において大事なこと学べました。
また、顧客商品マトリックスや節税の考え方や判断ミスの3つの理由など著者が実践している考え方も経営のうえで非常に有用なものも学ぶこともできました。
本書を読んでしっかりとお金を残すことで有事の時も対応できることや社員を思い心を高めて経営することが利益を生むことにつながることを感じました。
そして、そのために本書にある限界利益をしっかりと伸ばしていき、全ての仕事が価値を生んでいることを肝に銘じ心の経営を行うことでますます発展していくと感じた一冊でした。