福留崇広のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2023年2月16日
稀代の天才プロレスラー 武藤敬司の引退まであと5日というこのタイミングで本書を読み終えた。
本書は2019年5月12日に発売された福留崇広氏の著書「さよならムーンサルトプレス」に最終章と題した章と、大のプロレスファンとして知られるFUNKY MONKEY BABY'Sのファンキー加藤氏の寄稿を追加した完全版として文庫化されたものである。
プロレスラー 武藤敬司の引退興行は2023年2月21日に東京ドームで行われる事が決定している。
私が本書を読み終えたこのタイミングでは、既に引退試合の相手、そして興行の全対戦カードが発表されている。
武藤敬司の引退を目前 -
購入済み
全日に心躍った人にオススメ
1964年のジャイアント馬場と一緒に読むことをオススメします
あっちは馬場目線、本書は日テレ目線で同時期のことが語られており本当に面白かったです -
Posted by ブクログ
ネタバレプロレス関連の名著を立て続けに
リリースし続けている福留崇広氏の新作は、「プロレスのテ
レビ中継」、特に日本テレビで放映されていた日本プロレス
・全日本プロレスの中継にフォーカスされた作品。サブタイ
トルは「全日本プロレス中継を作ったテレビマンたち」。
今でも戦後復興ドキュメンタリー等を見ると、力道山とシャ
ープ兄弟の試合を観るために街頭テレビに群がる多くの人た
ちの様子が確認できるほど、終戦後の大衆カルチャーとして
認識されているプロレスのテレビ中継。僕らの世代が虜にな
った怪物番組のフォーマットが、どのような流れで構築され
たのか、が、克明に記録されている。
基本新日派である僕は、あま -
Posted by ブクログ
もうそんな新しいエピソードはないだろ、と思ってすぐには買わなかったが、ラジオで紹介されてたのを聴いて購入。
猪木対小林の試合展開を軸に、その前後に行われた日本人対決も掘り下げる構成が秀逸。
取材範囲も広く、特に格闘家の青木真也のコメントが興味深かった。
プロレスの取り決めを「理(ことわり)」と表現し、「理のある世界の方が絶対に面白い」と語る。格闘技にある意味では極め、プロレスのリングに上がって後の、そのコメントは重い。
同じように断りのない世界から転じても、木村やヘーシンクのように元の世界に戻り表面的には何もなかったかのように振舞うものもいる。
言葉のチョイスからも、頭の良い人なのだなと -
Posted by ブクログ
ネタバレ「さよならムーンサルトプレス」の著者、
福留崇広氏の作品。サブタイトルは『「アントニオ猪木 対
ストロング小林」が火をつけた日本人対決』。
1974年3月19日、東京・蔵前国技館で行われたNWF世界
ヘビー級選手権、アントニオ猪木vsストロング小林の伝説
の一戦を軸に、昭和の時代に展開されたプロレスの【日本
人対決】を描いた渾身のノンフィクション。
この作品が凄いのは、その猪木vs小林を全ての根源とし、
その前後で話題を呼んだ日本人対決を「一連の物語」とし
て処理していること。個別に見ればこの本に書かれている
ことは全て詳細まで知っており、今さら確認する必要は無
いのだが、一連で描かれた -
Posted by ブクログ
力道山対木村政彦の凄惨な一戦(YouTubeで見るべき)から失われた日本人対決。それが復活したアントニオ猪木対ストロング小林戦を軸として、昭和プロレスにおける日本人対決を見つめ直した一冊。
アントニオ猪木及び新日本プロレスの視点が中心となるので、どうしてもジャイアント馬場の全日本プロレス視点は弱くなってしまう。また、猪木対小林を中心に据えながら、それ以外の日本人対決を挿話させる構成のため、今は何について述べているのか焦点がぼやけることもある。
なにより、昭和プロレスを映像として見た体験や知識が少しでもないと、プロレスを想像で膨らませることは難しい。
とは言え、膨大な取材による一戦の浮かび上がら -
Posted by ブクログ
私は「隠れプロレス・ファン」だった。職場で「プロレスが好きだ」と言えば、間違いなく白い目で見られたから。
猪木が『自分が身を置いたプロレスという世界への差別感、蔑視との闘い』を続けてきたことを知り、私が「隠れプロレス・ファン」であったことの意味をあらためて認識した。
猪木の「相手の力が三、四しかないなら七にも八にも引き出す」との言葉に、自分が猪木のプロレスに興奮した理由を今にして理解した。
プロレスの歴史を変えた猪木対小林戦が実現するまでの舞台裏は非常に読み応えがあり、「プロジェクトX」で採り上げられてもおかしくない物語であった。
マニアックな書籍であるが、昭和プロレスに熱くなった人間 -
Posted by ブクログ
期待していた以上に面白かった。
日本の昭和プロレス史を、日本人対決という面から切り取っている。それこそ、木村雅彦VS力道山から。
軸に、ストロング小林VSアントニオ猪木を持ってきて、存命のいろんな関係者にインタビューしならが、他の日本人対決を絡めていく。
文章も読み易くて、すいすい進む。
まあ、問題といえば、プロレスに興味のない人には何の話よってことなんだろう。試合自体知らないというより、そんな試合に、ここまで意味を見出す必要があるのかと。
あるんですよ。それがプロレス。
色々曖昧故に、選手にも、観客にも、批評家にも「思想」が求められるのがプロレスなんだろう。
こういうのリアルで見てる時代だっ -
Posted by ブクログ
ネタバレスポーツ報知のwebサイトで連載
された同名の記事をまとめ、200ページを超える加筆を
加えて再編成したもの。誰もが「天才」と認める平成を
代表するプロレスラー・武藤敬司の35年が、ボリューム
たっぷりに描かれている。
いわゆる通常のプロレス本と一線を画しているのは、ス
トーリーの基軸に武藤の必殺技「ムーンサルトプレス」
を置いていること。デビュー時から使い続けていたこの
技は武藤敬司を超一流プロレスラーの座に導いたが、代
わりに日常生活すら困難となる深刻な疾患を産み出した。
酷使された膝は完全にボロボロの状態。普段の武藤敬司
が移動に車イスを使用している、というのは、ファンの
間では有名な -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりのプロレス本だが、
最初は購入を躊躇した。何故ならば、著者の一人が元
週プロ編集長・ターザン山本だから(^^;)。若い頃は
ともかくとして、年齢を重ねるとただただ鼻につくタ
ーザンの文章。コレにカネを払うのはどうかと思った
のだけど、結局購入したのはもう一人の著者が「さよ
ならムーンサルトプレス」を書いた福留崇広だったか
ら。
プロレスラー5人の「妻」を主役の据えたノンフィク
ション集。登場するのは、力道山・高山善廣・剛竜馬
・葛西純・藤波辰爾、そしてジャイアント馬場の5名
の奥様方。うち4名は僕の中で「超一流」の評価が付
いているのだが、残り1名は残念ながらそうではない
(^^;)