あらすじ
力道山、馬場、藤波、高山、葛西、剛……妻だけが知るプロレスラーの素顔。男女の過激なドラマを描きながら、謎に包まれたプロレスの実像をすべて明かす、新しいノンフィクションの誕生!
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Posted by ブクログ
久しぶりのプロレス本だが、
最初は購入を躊躇した。何故ならば、著者の一人が元
週プロ編集長・ターザン山本だから(^^;)。若い頃は
ともかくとして、年齢を重ねるとただただ鼻につくタ
ーザンの文章。コレにカネを払うのはどうかと思った
のだけど、結局購入したのはもう一人の著者が「さよ
ならムーンサルトプレス」を書いた福留崇広だったか
ら。
プロレスラー5人の「妻」を主役の据えたノンフィク
ション集。登場するのは、力道山・高山善廣・剛竜馬
・葛西純・藤波辰爾、そしてジャイアント馬場の5名
の奥様方。うち4名は僕の中で「超一流」の評価が付
いているのだが、残り1名は残念ながらそうではない
(^^;)。まぁ全員、プロレス史に残る人たちなのは確
かなのだが。
とにかく興味深く読んだのは、藤波夫人の伽織さんと
高山夫人の奈津子さんのエピソード。現在も闘病を続
ける高山さんの奥様の力強さに感動したし、長州に踏
み台にされかけた時代の藤波さんの様子を語る夫人に
強烈なシンパシーを感じた。
コレは完全に目の付け所、つまりは企画の勝利。
プロレスラーの妻、という切り口はわりとありそうだ
が、人選を工夫し、複数を組み合わせることで味が出
る、という相乗効果はすばらしいと思う。
・・・ただ、福留氏だけで良かった気がするなぁ、著者
は(^^;)。馬場夫人を描いたターザン山本の文章は、
気持ち悪いを通り越してかなりバカっぽい。中学生の
ポエムでももう少し良い気がするんだけど(^^;)。
ちなみにファンなら一目瞭然だが、超一流でない選手
の名前は敢えて書かないことにしようかと。さすがに
ちょっと気の毒なので。