【感想・ネタバレ】昭和プロレス 禁断の闘い 「アントニオ猪木 対 ストロング小林」が火をつけた日本人対決のレビュー

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Posted by ブクログ

猪木、小林、長州、藤波、佐山、前田、天龍。
昭和プレロスの中でも日本人対決に絞って、
その背景が丁寧に描かれていてよかった。
長州がマイクで「噛ませ犬発言」をしていないのは、
今となっては有名な話。

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2022年09月04日

Posted by ブクログ

藤波vs長州、タイガーマスクvs小林邦昭、
UWF、鶴龍対決。
そして伝説の力道山vs木村政彦。
大好物だらけでした笑
それを、
「猪木vsストロング小林」で繋いでみせる、
という編集がとても良かった。
取材も偏ってなくて丁寧。
素晴らしいプロレス本でした!

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2022年07月17日

Posted by ブクログ

もうそんな新しいエピソードはないだろ、と思ってすぐには買わなかったが、ラジオで紹介されてたのを聴いて購入。

猪木対小林の試合展開を軸に、その前後に行われた日本人対決も掘り下げる構成が秀逸。

取材範囲も広く、特に格闘家の青木真也のコメントが興味深かった。

プロレスの取り決めを「理(ことわり)」と表現し、「理のある世界の方が絶対に面白い」と語る。格闘技にある意味では極め、プロレスのリングに上がって後の、そのコメントは重い。
同じように断りのない世界から転じても、木村やヘーシンクのように元の世界に戻り表面的には何もなかったかのように振舞うものもいる。
言葉のチョイスからも、頭の良い人なのだなと思う。プロレスは頭が良いと出来ない。文化系でないと面白くない。

藤波辰爾の謙虚な言葉もあいかわらずであるが、その裏には長州や前田を受け入れて活かした彼のプライドも垣間見える。そして、藤浪のおかげだと彼を讃え続ける2人も、美しい。

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2021年12月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「さよならムーンサルトプレス」の著者、
福留崇広氏の作品。サブタイトルは『「アントニオ猪木 対
ストロング小林」が火をつけた日本人対決』。

1974年3月19日、東京・蔵前国技館で行われたNWF世界
ヘビー級選手権、アントニオ猪木vsストロング小林の伝説
の一戦を軸に、昭和の時代に展開されたプロレスの【日本
人対決】を描いた渾身のノンフィクション。

この作品が凄いのは、その猪木vs小林を全ての根源とし、
その前後で話題を呼んだ日本人対決を「一連の物語」とし
て処理していること。個別に見ればこの本に書かれている
ことは全て詳細まで知っており、今さら確認する必要は無
いのだが、一連で描かれた所為で「壮大な物語」と化す。
この手法で作品を構成するのは、誰にでも出来る芸当では
ない。

今のプロレス界では普通に行われる日本人同士の試合だが、
それが普通では無い時代は確かにあった。もしアントニオ
猪木とストロング小林の試合が成功しなければ、心を燃や
した藤波vs長州の名勝負数え歌や天龍・鶴田の鶴龍対決、
三銃士や四天王の時代は来なかった、と思うとゾッとする。

丁寧な取材とポイントをしっかり押さえたインタビュー、
何よりも行間から溢れる圧倒的な説得力は、感嘆のレベル。
メチャクチャ束のある本だが、マニアなら絶対に読んでお
いて損は無い。

福留氏の次作、題材が本当に気になる。それが「プロレス」
で無かったとしても、きっと読んじゃうだろうなぁ・・・。

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2021年11月18日

Posted by ブクログ

力道山対木村政彦の凄惨な一戦(YouTubeで見るべき)から失われた日本人対決。それが復活したアントニオ猪木対ストロング小林戦を軸として、昭和プロレスにおける日本人対決を見つめ直した一冊。
アントニオ猪木及び新日本プロレスの視点が中心となるので、どうしてもジャイアント馬場の全日本プロレス視点は弱くなってしまう。また、猪木対小林を中心に据えながら、それ以外の日本人対決を挿話させる構成のため、今は何について述べているのか焦点がぼやけることもある。
なにより、昭和プロレスを映像として見た体験や知識が少しでもないと、プロレスを想像で膨らませることは難しい。
とは言え、膨大な取材による一戦の浮かび上がらせ方は見事。こういった伝説は、後日内情を取材しようと思っても、関係者が亡くなっていたりするものだが、この本については当事者が健在である内に取材ができて良かった。
多少の準備は必要だが、読物としても、記録としても苦労の大著だと言える。

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2022年09月23日

Posted by ブクログ

私は「隠れプロレス・ファン」だった。職場で「プロレスが好きだ」と言えば、間違いなく白い目で見られたから。

猪木が『自分が身を置いたプロレスという世界への差別感、蔑視との闘い』を続けてきたことを知り、私が「隠れプロレス・ファン」であったことの意味をあらためて認識した。

猪木の「相手の力が三、四しかないなら七にも八にも引き出す」との言葉に、自分が猪木のプロレスに興奮した理由を今にして理解した。

プロレスの歴史を変えた猪木対小林戦が実現するまでの舞台裏は非常に読み応えがあり、「プロジェクトX」で採り上げられてもおかしくない物語であった。

マニアックな書籍であるが、昭和プロレスに熱くなった人間にはたいへん有益な一冊だと思う。

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2022年05月26日

Posted by ブクログ

期待していた以上に面白かった。
日本の昭和プロレス史を、日本人対決という面から切り取っている。それこそ、木村雅彦VS力道山から。
軸に、ストロング小林VSアントニオ猪木を持ってきて、存命のいろんな関係者にインタビューしならが、他の日本人対決を絡めていく。
文章も読み易くて、すいすい進む。
まあ、問題といえば、プロレスに興味のない人には何の話よってことなんだろう。試合自体知らないというより、そんな試合に、ここまで意味を見出す必要があるのかと。
あるんですよ。それがプロレス。
色々曖昧故に、選手にも、観客にも、批評家にも「思想」が求められるのがプロレスなんだろう。
こういうのリアルで見てる時代だったんだというのもちょっと驚いた。

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2022年04月29日

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