ブラッド・スミスのレビュー一覧

  • TOOLs and WEAPONs――テクノロジーの暴走を止めるのは誰か

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    本書は、マイクロソフト社でコンプライアンスを担当するブラッド・スミス氏と、同社で広報を担当するキャロル・アン・ブラウン氏による本です。技術は中立であって、それを良い目的に使うか悪しき目的に使うかは人間しだいなのですが、AIやSNSなどのデジタル技術についても同様で、利器(ツール)になるか、武器(ウェポン)になるかは我々人間の取り組み次第だ、という話です。これだけなら当たり前ではあるのですが、本書ではマイクロソフト社が実際に体験した、あるいは巻き込まれた事案がかなり生々しく描かれているため、その点だけでも読む価値はあります。つまりマイクロソフトの作っている技術が「武器」として使われてしまった際の

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    2023年05月06日
  • TOOLs and WEAPONs――テクノロジーの暴走を止めるのは誰か

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    GAFAに対する風当たりや規制が強まる中で、どのような変遷をしているのか?が大枠で見ることができました。
    海外はこの辺に対してかなり先を読みつつ対策をしている印象でした。

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    2023年02月25日
  • TOOLs and WEAPONs――テクノロジーの暴走を止めるのは誰か

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    ネタバレ

    マイクロソフト役員であり、弁護士の著者。
    前半は巨大であるがゆえにいろんな所からチャチャ(?)入れられるIT企業の
    切った張った!
    のスピード感あるドキュメンタリー。
    よくぞここまでオープンに出来たと思うほど、実名&社名が出てきます。課題解決の為に競合と連盟組んだり、歴史上の出来事に解決の糸口を見出したり。現代版ゲーム・オブ・スローンズ。

    後半は、ホットなテクノロジーと社会との付き合い方を漏れなく無駄なく紹介&提案してます。

    全般を通して、とてもポジティブで推進力のある内容です。どんなに大変でも絶対に悲観一辺倒にならない。

    こういう方がいないと、AI監獄ウイグル みたいな世界になりかねな

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    2022年09月21日
  • TOOLs and WEAPONs――テクノロジーの暴走を止めるのは誰か

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    MSで四半世紀という著者は法務の専門。プライバシーへの姿勢、オープンソース、オープンデータへの取り組みからAIと向き合うこれからのことなど、テクノロジーについて多様な角度から経験や見解が述べられていて読み応え満点でした。
    未来を予測する事は難しく、変化から学び適応して行くことが、どんな職業職種であれ、求められています。

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    2021年05月03日
  • TOOLs and WEAPONs――テクノロジーの暴走を止めるのは誰か

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    マイクロソフト・プレジデントのブラッド・スミス氏が、マイクロソフトで起きた訴訟対応など、様々な出来事や取り組みについて書いた本。法律家である著者は、マイクロソフトにおいて競争法や知的財産法関連の訴訟に対応するとともに、情報公開や個人情報の提供など、米政府やメディアを相手に仕事をしてきた。マイクロソフトという大成功を収めた巨大企業の闘いの経緯が理解できた。本筋とは関係ない描写も多く、学術的ではない冗長な文章も散見される。読みやすいが、ページ数の割には内容は薄く感じた。

    「われわれは数々の問題を切り抜けながら、それなりに経験を積んで知恵もついた。自分たちの理想ばかり追いかけるのではなく、鏡に映っ

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    2020年12月09日
  • TOOLs and WEAPONs――テクノロジーの暴走を止めるのは誰か

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    著者のブラッド・スミスさんは、超大手IT企業・マイクロソフトの法務部門に入社した後は、ビル・ゲイツさんの片腕として独禁法訴訟やプライバシー保護、サイバーセキュリティ等、多くの問題について合衆国政府や他国政府、ライバル企業との交渉に尽力された方です。この本では著者が長年IT業界の一線で活躍された経験とテクノロジーの持つ可能性と驚異について書かれた本です。多くの方の個人情報を把握している所有しており、その情報で顧客を幸せにする事も不幸にする事も出来るパワーを持った企業の法務責任者として、合衆国政府が求める危険人物情報の提供に対し、プライバシー保護との葛藤は大変なものがあったと容易に想像出来ます。ど

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    2020年10月10日