原啓介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
数学でいろいろな概念を定義するとき,そのように定義すると,実世界のどういうことを記述するのに便利だとかといった設計思想を,その数式の気持ちと言ったりするが,測度の定義の気持ちを丁寧に書いた本である.
4章から測度の定義に入るのだが,他の教科書では,長さとかの話なのに,いきなり被覆で覆うとかいう定義がでてくる.そして,被覆で覆うことの便利さとかが分からないまま,その定義が使われた概念が次々と出てくることになる.そのまま引きずられてゆき,やめてあげてもうその人のHPは0よとなってしまう.
それに対して,本書では,被覆で覆う必要性があるような対象を提示し,そういった対象を便利に測るにはどういうことが必要かが先に示される.その上で,そうした場合でも破綻しないような定義の設計思想,すなわち気持ちと合わせて定義が示されているので,引きずられずに済む.
本書で測度の気持ちが分かってから,他のより幅広い話題を扱った測度論の教科書を見れば,それらより高度な定義の気持ちも分かりやすくなるものと思う. -
Posted by ブクログ
ネタバレ宝くじは、買う人にとっては不確定な期待値、胴元にとっては確実な期待値。分散が強烈に大きいので、個人にとっては魅力がある。
期待値だけでは損得を判断できない。
サンクトペテルブルグのパラドクス=表が出るまでコインを投げ続ける。n回目に表が出たら賞金として2のn乗の賞金がもらえるとする。このゲームの期待値は無限大。
ベルヌーイの原理の第十原理=「無限に小さい学が持つ相対的な値は、その絶対値をそれと利害の関わりを持つ全財産で割ったものに等しい」=ある人にとってその金額が持つ価値は、その人の全財産に反比例する=一定金額でも、財産が多ければ価値がなく、少なければ価値が多い。
期待値だけで損得を測れない理由でもある。
宝くじの期待値は低いが、分散が大きいので期待を刺激するには十分な価値がある。
コインの表が続けて出る確率は、幾何分布と呼ばれる。幾何分布とは掛け算で表されるもの、算術的とは、足し算引き算で表されること。
逆正弦法則
コイン投げで全体でN回投げるとき、途中で勝っている回数は0からN回だが、どこが一番多いか。N/2ではなく、0またはNに近いところが多い。Nを無限大にするとその値は逆正弦関数が現れるので、逆正弦法則と呼ばれる。
トントンの状態は珍しい事象。
仮説検定とは、証明したくない状態を真と考えて、それが成り立たないことで、証明したい事象を証明する。