笹井宏之のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
NHKの番組の中で触れられていて、興味を持ちました。
まず、タイトルに心がつかまります。
『えーえんとくちから』って何?!
私の頭にまず浮かんだのは「永遠と口から」何かが溢れ出すイメージでしたが、全く違った。
「永遠解く力」でした。
若い感性に溢れた、瑞々しさのある作品集でした。
ことばの力、を感じます。
短歌っていうと、難しくてとっつきにくさを感じますが、これは違いました。自由で翼をつけて色んなところに飛んでいったり、羽を休めたり。
一瞬の切り取り方が本当に上手。
中には自分の想像力では、たどり着けないものもあったけれど、「コレ好き!」と思えるうたが沢山あって、手帳に書き留めてしまいました -
Posted by ブクログ
笹井さんが書かれる言葉には、色があって、温もりがあって、匂いがあるような気がする。
パキッとした原色ではなくて、淡い水彩画のような色を纏っている。
ひらがなにはひらがなの、漢字には漢字の色がついていて、さわりごごちがある。
えーえんとくちから
永遠解く力
子どもの目がみるえーえんと、成長した自分が見る永遠と、その2つは違うもので、でも一本の線で繋がっているものだ。詩を読んで、そう感じた。
笹井さんの世界には、空気にも触感がある。強烈な個があるわけではなくて、私というくっきりとした輪郭があるわけでもない。でも、色があって匂いがあって温もりがあって触感がある。
えーえんとくちから、わたし