笹井宏之のレビュー一覧

  • えーえんとくちから

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    この本で印象的だったのは、
    風という言葉が、何度も出てきたこと。

    若くして亡くなった作者にとって、
    風がいのちを表しているのかと
    わたしは感じた。

    どんな人が書いたのかを知ることも、
    読書の奥深く楽しむ一つだと思う。

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    2024年08月04日
  • えーえんとくちから

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    NHKの理想的本箱で紹介されていた本。
    あまり句集を読んだことないからすごく新鮮。
    若い時分の清々しさもありつつ、病床で紡がれたどす黒さみたいなものが混在していてそれがまたユニーク。
    「この星に消灯時間がおとずれるときも手を繋いでいましょうね」が一番好き。

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    2024年07月07日
  • えーえんとくちから

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    歌集。未発表の俳句と詩も含まれる。
    喫茶店に置かれていて、手にとってめくったらもうこころ惹かれてしまった。透明なあかるさと隠れながら対比される影、そんな抽象的事象があるとしたらきっとこの本があてはまると思う。

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    2024年02月04日
  • えーえんとくちから

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    言葉の美しさと、立ち上がる情景、視点が行き来して、ふわっと広がる世界に魅了されました。

    読み返すタイミングで見えてくる情景が変化してきそうな、繰り返し読みたい歌集でした。

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    2023年12月07日
  • えーえんとくちから

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    NHKの番組の中で触れられていて、興味を持ちました。
    まず、タイトルに心がつかまります。
    『えーえんとくちから』って何?!
    私の頭にまず浮かんだのは「永遠と口から」何かが溢れ出すイメージでしたが、全く違った。
    「永遠解く力」でした。

    若い感性に溢れた、瑞々しさのある作品集でした。
    ことばの力、を感じます。
    短歌っていうと、難しくてとっつきにくさを感じますが、これは違いました。自由で翼をつけて色んなところに飛んでいったり、羽を休めたり。
    一瞬の切り取り方が本当に上手。
    中には自分の想像力では、たどり着けないものもあったけれど、「コレ好き!」と思えるうたが沢山あって、手帳に書き留めてしまいました

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    2023年11月30日
  • えーえんとくちから

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     絵本のよう。今読むと、すてきさも苦手さも絵本に似ている。笹井宏之にかぶれた人たちとわりと交流してきたので読みながらいろいろ去来したし、いまの私にとっては結構はずかしい感じが多かった。なんてか短歌は喋りすぎる。
     いいなと思った歌はフレーズメモへ。

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    2025年10月15日
  • えーえんとくちから

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    笹井さんが書かれる言葉には、色があって、温もりがあって、匂いがあるような気がする。

    パキッとした原色ではなくて、淡い水彩画のような色を纏っている。
    ひらがなにはひらがなの、漢字には漢字の色がついていて、さわりごごちがある。

    えーえんとくちから
    永遠解く力

    子どもの目がみるえーえんと、成長した自分が見る永遠と、その2つは違うもので、でも一本の線で繋がっているものだ。詩を読んで、そう感じた。

    笹井さんの世界には、空気にも触感がある。強烈な個があるわけではなくて、私というくっきりとした輪郭があるわけでもない。でも、色があって匂いがあって温もりがあって触感がある。

    えーえんとくちから、わたし

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    2025年09月05日
  • えーえんとくちから

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    思いの外、知っている歌が多くて驚いた

    知らず知らずのうちに、笹井さんに何度も出会って生きてきたんだなあ

    ぼんやりしていたのがはっと我に返るような、そんな気持ちになる歌が多い

    好きな歌を書き留めようと思ったけど、あんまりたくさんあったので諦める

    初めて笹井さんに出会った本は覚えている
    『桜前線開架宣言』
    この本も好きな歌が多くて、この時はせっせと書き溜めた

    ◇ 「はなびら」と点字をなぞる ああ、これは桜の可能性が大きい
    ◇ 君の目の水平線を染めてゆく太陽というさみしい組織

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    2025年08月26日
  • えーえんとくちから

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    初期の作品はピュアで瑞々しい。
    それが次第に諦念とも取れるような歌に。
    私にはちょっと前衛すぎる(要は意味わからん)かな…という歌も多かったけれど、この人の今でなければできなかった作品群なのでしょう。

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    2024年09月27日
  • えーえんとくちから

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    おすすめされて読んだ。五七五七々のリズムが好きで字余りが好きではないので、短歌より詩のほうがよかった。


    しあきたし、ぜつぼうごっこはやめにしておとといからの食器を洗う

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    2024年03月17日