渡部大羊のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
柿の湯の大きな風呂に浸かりたい
1巻の表紙とタイトルを見て、きっと好きになると思った。
で、思った通り好きになった。
おじいちゃんが人格者過ぎて、こんな大人が側にいたら子供はどんなに心強いだろう。
両親のいない遼馬が強く優しいのは祖父の背中を見て育ったからだね。
自分をしっかり持っていてぶれないし、当たり前のように他人を思いやれるって大人でも難しいことだ。
恐らく遼馬と玲臣に血の繋がりはないのだろう。
でも玲臣が銭湯の家の子として迎えられて本当に良かった。
高校を卒業するまでに玲臣が自分をありのまま肯定できるように変わる様を見ていたいし、遼馬の父との事情を知るのも楽しみである。
ただ、この先に色々起こるのだろうなと思うと怖い。
玲臣母が問題起こしたり、髪型きめて外面ばかり気にしているクラスメイト(名前忘れた)とも一悶着起こりそう。
何より、おじいちゃん、頼むから100歳越えるまで元気でいてね。
この男前のおじいちゃんに何かあったら私の心が持たない…!!
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無料版購入済み
銭湯の表紙絵と謎なタイトルに読んでみたらめっちゃ良い話です。
複雑な家庭環境の少年二人が巡り会って家族として暮らしてゆく。
一見対照的な遼馬と玲臣が、共同生活を送っていくうちにいろいろな意味で歩み寄り受け入れていく姿が美しい。
異母兄弟の真偽は謎のまま、祖父の勝臣の考え方に共感する。
遼馬のことを想って遼馬に判断を委ねるところも、玲臣に対して詮索もしない。
舞台が銭湯という特殊な場所であることも物語に深みを出している。
作画も良い、特に銭湯の細かな描写が素晴らしい。
無駄な会話もなく、テンポも非常に良く、グイグイ物語に惹き込まれます。 -
Posted by ブクログ
登場人物の一人一人が、
人には話せない
・・・どう話してたらいいのか分からない・・・
そんなモヤモヤをもって、
日々を過ごしているのに引き込まれる!
モヤモヤを自分なりに咀嚼して飲み込んだり、
時間の経過とともに諦めたり。
「独り」の場合、
いろんな向き合い方があると思う。
でも、そんなことではなく、
この作品のように、
深く踏み込まれはしないんだけど、
関わった誰かの振る舞いや、言葉や、
いろいろの中で、
自分なりに視座を変えられたり、
見えていなかったものに気付かされたりしつつ、
ふっと肩の力が抜けていく。
そんな時間と場所が描かれているのが、
とても優しく感じてしまいます。
この巻では、
有門くんと兄、両親との関係に
思いがけず共感してしまいました。
「それでもあかんかったら、お湯に流せ。
風呂くらい用意したる」
「学校」とか「家庭」とは別の、
「銭湯」という居場所。
私は週1回は銭湯に行くのですが、
身体の疲れというよりは、
心を整えるために行っているような感じ。
たくさんの知らない人と一緒に
湯船につかって時間を過ごしながら、
「みんな、何かしらを流しに来てるんだろうな」
と考えることがあります。
何をお湯で流して、
何を銭湯からいただいている時間なのか。
そんなことを考えるのによい時間が、
銭湯では流れている気がするこのごろです。 -
ネタバレ 購入済み
これを待っていた
有門と遼馬の話をジャンプ+で読んで「単行本買おう」と思った。
めちゃくちゃ良かった。
有門の兄への思いを遼馬と仲良くなることで「解決した気」になろうとする一連の流れが2巻で収まってるのありがたい。
有門の兄ちゃんが帰ってくるタイミング良すぎるけど、有門のためにはとても良かった。
遼馬の「他人に興味はないが、核心を突いたことを言うし優しさも見せる」ところが出ている後半。
有門の遼馬への執着みたいなの最高や!!!
のり天めっっっっちゃかわいい。
ブラッシングされてる時のじいちゃんの「キリないなぁ」に笑っちゃうw -
ネタバレ 購入済み
ジャンプ+で全部読んでるんだけど、最近の展開が心にきたのでコミックスを買うことを決意。
遼馬の「自分」を強く持っているところがとても好き。
学生の時によくある「周りのみんなと合わせないと」という気持ちをほぼ持ってなくて、自分が大事にするものをわかってる気がする。
1巻はれおと秋野さんのお話が主だったけど、みんな...子どもなんだよね。
子どもの立場から現実に立ち向かってる感がある。秋野ちゃんは幸せに大人になって欲しい。
遼馬のおじいちゃんが手続きめちゃ頑張ってたけど、あれ...相当大変だったんじゃないだろうか...。
本当にすごい。
2巻いつかな!?わくわく!! -
Posted by ブクログ
ネタバレ怒りや恨みの根っこにあるのは悲しみ。
能を見てそうやって自分のものにできている遼馬はすごい。
話を聞いて納得して一歩進めた秋野も偉いし、
ご褒美として銭湯へ行くのが可愛い。
常連さんが文化祭に来てくれるの微笑まし過ぎる。
持田さんと仲良くなれそうなのも嬉しい。
幸せそうなアルバムを見て、これが親父が選んだ家なんだ
と思うのはきついなぁ。
写真を無理に捨てなくていいし
早く大人になろうと思わなくてもいいのに。
秋野の思い出がタイルとして形になっているのがいいな。
玲臣が遼馬のように辛い時に救いになるものとして
他人に銭湯を差し出すのもなんだかいいし
持田さんのお母さんが娘の夢を反対するような人でなくて安心した。 -
Posted by ブクログ
ネタバレおじいちゃんがしっかり大人なのが安心する。
玲臣にお前が身を削る必要はないと言い、
叱るわけでもなく抱き締める。
道祖神の前にある飴が食べられるという
全方向の善意で成り立つ習慣が素敵だ。
薬局もそうだが話をしてくれる人たちばかりだから
こういう課外学習も成り立つのだろうな。
おじいちゃんが淡々としていて
だから遼馬も物知りで大人な感じに育ったのかもしれない。
子猫とおじいちゃんが一緒に寝ているのも
それを見て人知れず泣いてしまう玲臣も
温かい世界だ。
なんだかんだ遼馬も玲臣も互いを思いやっていて
優しい関係。
秋野も「何が嫌だったの」と聞き方を変えるところが素晴らしい。
有門くん、前から遼馬が気になっていたけれど
1人だから強いと勝手に思い込んでしまっていたのか。
でもお兄さんと連絡を取るのが先決だろうに。
親は兄が出ていって反省をするでもなく
物を勝手に捨ててしまうのは酷いが、
お兄さんが両親を恨む訳でもなく
距離を取ってちゃんと幸せそうにしていて本当に良かった。
安否確認の言い方も笑ったし、まずお風呂が素敵。
さりげなくおじいちゃんがスイカを用意してくれているのも優しい。
遼馬が文化祭準備を意外と楽しんでいるのも良かったし
人と過ごす夏も悪くないってもうわかってるから
と玲臣と秋野のことをあげるのが中々天然人たらしだ。
良い関係になれたなぁ。