宮田愛萌(日向坂46)のレビュー一覧
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言語化、文字化されることで、問題も人間も多少は鮮明にみえてくるのかな…と思います。
でも、この2人の往復書簡もあくまでも出版本としてデフォルメされたものであり、ありのまんまではなく「晴れ着」を着たモノだと思って読んだほうがいい。
学生の頃など、筆者のありのまんまが書かれている!とある意味純粋になんでも受け取って読んでいた。
大人になるにつれ、そしてこの本でも触れてあったことだが、見栄や欲望、葛藤、そして締切に追われる中で、紡がれた言葉であり、その人の一部は映し出すかもしれないが、その人の全てではない、ということを29才にしてようやく至極当たり前のことを認識できるようになった。
今回の本は「晴れ着」だったが、本によっては「スーツ」だったり「パジャマ?」だったり色々あるはず。
あまり本に影響されすぎず、良い距離感で本を楽しんでいきたい。
業種も何もかも違うとはいえ、多少は仕事の苦労や大変さがわかってきたから、読んだ感想も変化してきたな…と最近強く思います。 -
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『あやふやで不確かな』は、大学生〜20代社会人の男女の恋愛模様、心の機微とかを丁寧に描いた作品でした。
コミュニケーションの難しさ。
人にモノを伝えるときの伝え方や、相手の受け入れ方って当然ながら多種多様で、同じ相手でも時と場合によって受け止め方は移り変わっていく。
真澄と優羽のカップルが1番読んでいて好みで、なぜなのか考えてみたところ、この小説の中では優羽が自分の気持ちを伝える力がけっこう高めの女性だからかなぁと思った。
「真澄くんが私を好きかどうかは真澄くんが決めることだけど、私は、真澄くんのそれを恋って名前にしてるよ」
こういう自分の想いを会話の中で即言語化できて噛み砕いて伝えられる人間は、男女問わず素敵だなぁと思う。
こういう言葉がまなもんの中から出てきたのなら、やっぱりまなもんは素敵な女性だと思った。
まなもんも〜ん♡
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風呂に入るまでが面倒くさい。
サッと入ってしまえばすぐに済むのに、毎夜、「あぁ、風呂に入らないとなぁ……」と思いながら、何時間も無駄な時間を過ごしてしまう。
スマホというやつは本当に良くない。テレビも見られるし、ラジオも聴ける。こうして、風呂に入るまでの時間はいくらでも溶けていく。
「5分後にお風呂に入りたくなる!」
そんな謳い文句を見て、縋るような気持ちでこの本を手に取った。
本書には、入浴にまつわる18篇の小説と4篇のエッセイが収録されている。どれも5分もあれば読み切れるような短い作品ばかりだ。
しかし、これを読んだら即座に風呂に入れる、という作品は、残念ながら一篇もなかった。
私とて、正直な話、この本を読んだからといって、簡単に風呂に入れるとは思っていなかった。
ただ、少しでも早く風呂に入る決心ができるようになるためのヒントがないかと思ったのだ。そのヒントは、結局「風呂に入らない」2篇の中にあった。
風呂に入らないと決め、痒みや気持ち悪さといった数多の「受難」を乗り越えて、ついには「思い込み」の力で、風呂に入らなくても「入浴の効用」を得られるようになったと主張する青年を描いた、さや香新山作の『プラシーボ!』。
風呂に入らなくても身体を完璧に洗浄する技術が開発された近未来で、人類が入浴という苦難から解放され、ついには入浴が法律で禁止される世界を描いた、日野瑛太郎の『そして誰も風呂に入らなくなった』。
人間というのは天邪鬼なもので、他人から「やれ」と言われればやりたくなくなり、「やるな」と言われれば、やりたくなるものだ。
同じように、風呂に入ることを固く禁じられたなら、私は今すぐ風呂に入りたくて仕方なくなるのかもしれない。 -
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本書は、お風呂にまつわる22篇の短編小説・エッセイ((小説18篇、エッセイ4篇))からなるアンソロジーです。
タイトルに「5分後に」とあるように、1篇5分ほどで読み終えられます。
大変恥ずかしながら、わたしは風呂キャンセル界隈のひとりです。
疲れて帰ってくると、そのまま寝落ちてしまいます。
ですが、疲れた時こそお風呂に入らなくてはいけないという義務感は持っています。
なので、お風呂に入るモチベーションが湧かない日に1篇ずつ読んで、これで入浴できれば最高だと思って購入しました。
が、結論から申し上げますと、本書のおかげでお風呂に入れるようになったということはありませんでした。
お風呂に入るモチベーションが湧かないくらい疲れている日は、小説にも手が伸びなかったからです。
わたしが風呂キャンセル勢なのは、モチベーションの問題ではなく、お風呂に入る体力がないからだとわかりました。
このことを明らかにしてくれたのは本書の功績です。笑
というわけでわたしは体力のある日にまとめ読みしましたが、たぶん編者のかたは、お風呂に入るモチベーションが湧かない日に1篇ずつ読むことを想定しているのだと思います。
以下、感想です。
5分で読める短編小説と言えば星新一作品ですが、本書には星新一作品ほどウィットに富んだ小説は見当たらないかなと思いました。
宇宙が舞台になっているなど、設定が奇抜な作品はいくつかあったのですが。
(ちなみに、宇宙が舞台の小説は3篇もあります。宇宙というお風呂に入りづらい環境を描くことで、逆説的にお風呂の素晴らしさを強調する意図でしょうか。)
どちらかというと、平凡な1日が描かれていて特に衝撃的なオチがあるわけでもない作品のほうが印象に残りました。
特に日向夏『回復の泉』なんかは、RPG風の軽妙な筆致が良かったですね。
「5分後にお風呂に入りたくなる!」の謳い文句からは、お風呂の素晴らしさを称賛する作品ばかり並んでいそうな印象を受けますが、お風呂に入らなくてもよくなったと主張する人を描く作品、更には「人類を風呂から解放する」と高らかに宣言する作品まであるのも非常に面白いところです。
(ネタバレ防止のために、具体的な作品名を挙げるのは避けます。)
本書が風呂キャンセル界隈の人のモチベに効くかはわかりませんが、お風呂というテーマがここまで多様な作品を生むことに感動できるのは間違いないです。 -
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ネタバレ【あらすじ】
くたくたに疲れて帰った日、ショート動画でだらだら時間を溶かしてしまう日。
「お風呂に入らなきゃ」と頭ではわかっているのに、入る覚悟が決まらない!
あなたに効く小説、ここにあります。
『わたしは本当にばかだ。あの会社を蹴ってしまうだなんて。
けれど、わたしが何度も頭を下げて選んでいただくなんておかしい。いま、こちらが未来を選んでいるはずだった。もっと気高くいなければ。わたしは落ち込んで醬薇風呂に入るような女なのだから。』
【個人的な感想】
お風呂に入りたい!とはならなかったが、色々な方の作品が読めて面白かった。
特に、この2作品が好きだった。
・無力 小原晩
・薔薇風呂の日々 くどうれいん -
Posted by ブクログ
とにかく1日の疲れが最高値に達した時のお風呂に入らなきゃっていうのが億劫過ぎる。
で、入んなきゃ〜入んなきゃ〜って思ってる間にうたた寝。
こんな生活が多いので、本の帯の文句にどんぴしゃり。
くたくたに疲れて帰った日、ショート動画でだらだら時間を溶かしてしまう日。
「お風呂に入らなきゃ」と頭では分かっているのに入る覚悟が決まらない!
→まさに私のこと。
なので気になって買いました。
お風呂にまつわるいろんなジャンルの話が読めて楽しかったけど、一つ一つが短いから何となく物足りなかったかな。
でも、お風呂に入った時の開放感、安堵感、そういうのに改めて気付かされたというか。もうさっさとお風呂に入ろうって思えました。
入っちゃえば気持ちいいんですよね。
いいなと思ったのは日向夏さんの『回復の泉』です。 -
Posted by ブクログ
息抜きに読める面白エッセイだった。ライトな話題が中心なのでどの見出しから読んでもOKなところがスキマ時間に読むのにピッタリ。
女性ならではの悩みから執筆中の様子、小説の作り方にも触れており、話題の幅は広い。
個人的には「真面目を装ったシュールギャグエッセイ」だと感じた。節々に滲み出る個性が面白く、クスッと笑わせてくれる文章になっている。タイトルの意味が予想の斜め上だったのも含めてギャグ風味強め。
特に印象に残ったのはタイトルにもなっている「ないなら書けばいいじゃない!」の項。
ぜひネタバレなしで読んでほしいので詳細は控えるが、おそらく多くの人の予想を超えてくる内容。堂々と開き直る姿勢は好感すら持てる。