林千勝のレビュー一覧
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歴史観が変わった 日本滅亡→革命=天皇制廃止
近衛文麿は昭和天皇を廃し、自分が天皇になろうとしたという仮説だが
三国同盟の強行、日米戦争の強行と無謀な暴走に一貫したロジックはそれしかない
本当になるほどと腑に落ちた 松岡洋右・東條英機・陸軍・海軍を時々に操った
最後は自死ではなく暗殺 天皇=大元帥戦...続きを読むPosted by ブクログ -
林千勝さんの著書を読むのは初めて。この人は、本物のプロだと思わされた。(会社役員をしているそうだけど。)
ところで、詳しい方に質問です。「独ソ戦開始の頃に、北進論をとれば、日本は勝てたんじゃないのか?」と友人に言ったら、「日本軍の戦車では、ソ連の戦車に勝てない」と一蹴されました。本当にそうなのでしょ...続きを読むPosted by ブクログ -
◆どんな本?
日米戦争を開戦に引きずり込んだのは誰か?を日米双方の内情を踏まえつつ解き明かした本。
◆所感
近現代史の歴史観で、今最も共感できるのが林先生の歴史観。
なぜ、日米戦争は起きたのか?そもそも、日本とアメリカは戦う必要があったのか?
その疑問に対して様々な証言や一次資料をもとに答えを...続きを読むPosted by ブクログ -
私たちが教わっている日本の近代史は、とても表面的で一方的。しかも根本的に間違っていることが分かりました。私たち日本人が知らなくてはいけない太平洋戦争の真実を教えてくれる本でした。読み進めるうちに、底知れぬ怖さと沸々とした怒りが湧いてきます。ですが、真実を知らなければ次にも進めない…今の日本の停滞は、...続きを読むPosted by ブクログ
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近衛文麿 林千勝 WAC
副題を「野望と挫折」
かなり面白い
これを読んで
近衛文麿についての印象が
随分と変わったし
戦前戦中戦後の常識にも
新情報となって考えさせられる
ただし
著者の林千勝さんが
尊皇思想に固まっているが故の
偏見を考慮する必要があるだろう
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正直な感想を述べると、言葉が難しく理解するのが困難な本でした。
しかし、それ以上に衝撃も大きい内容でした。今まで学校教育で戦争の歴史を学んできましたが、日本が一方的に悪いというような教育をされてきました。しかし、あの太平洋戦争は様々な思惑や陰謀によって仕組まれたものであるとこの本に書かれてありました...続きを読むPosted by ブクログ -
近衛自身の真意や死の真相は作者の推論通りかどうか分からないけど、それを除外しても以下は不勉強ながら目からウロコ。
・朝日新聞の戦前・戦中と戦後のスタンスが180度違うというのは間違い。戦前・戦中共、日本の敗戦を契機に赤化する意図があった。戦後も? また、本書では余り触れられていないが、恐らく他の...続きを読むPosted by ブクログ -
P107〜の尾崎秀実の分析の正確さに驚嘆したと共に、日本が共産主義化せず今日に至っていることは、極めて奇跡的であると強く感じた。
また、こうした一級の資料を丹念に読み込み繋げていく筆者の労力に敬意を表したい。Posted by ブクログ