今年(2018年)は多くの台風が発生し、様々な地域で大きな被害がありました。
計画的な交通機関の欠航などもありましたが、台風の被害を含めた情報密度の高い予報(予測)はまだ確立されていません。
台風がどのように発生し、どのように発達していくのか、またその進路はどのようなものなのか、大気や海水面だけで
...続きを読むなく、「海洋混合層」と呼ばれる部分も大きな影響を与えていること、そのほか様々な「気づき」を与えてくれる本です。
また、章末には「まとめ」として、その章に書かれていることが簡潔にまとめられていますし、コラムも充実しています。
内容的にも理系(地学分野)にある程度明るいほうが読みやすいですが(ゴリゴリの文系には読みにくい専門的な記述もありましたが、軽く流してしまっても大丈夫でした)、自分の生活の中で関係のある「台風」という気象についての本なので、「ふーん、なるほど」というテンションで読み進めることができました。
「今わかっていること」や「これからの課題」、「100年後の台風の予測」など、興味を持てる話題が多かったです。