増島拓哉のレビュー一覧

  • 路、爆ぜる

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    大変面白かった。
    道頓堀グリコ下に足を運んだ椎名和彦が、顔役と名乗る半グレ集団にスカウトされるところから、転げ落ちるように悪事へと進む様は行先に暗澹たる結末を予感させ、読者を強引に物語に引き摺り込んでいく。
    物語は椎名和彦が顔役のヤオに甘言をもって引き込まれていく様や、対抗する愚狼會との抗争、寺西雄次の強靭的暴力、それらが違法薬物、児童売春、恐喝、ヤクザが絡むなど、危ない要素満点のストリートファイト小説の趣いっぱいで緊張させられる。
    前半では物語に干渉しなかった澤田刑事が、後半で実に味のある役回りとなり、この小説の結末を見事に盛り上げてくれていた。
    バイオレンス溢れる小説に大満足。

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    2026年08月05日
  • 飢える骸

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    グロい描写もあるが作品全体にどことなくスタイリッシュな雰囲気が流れている。登場人物の人となりを丁寧に掘り下げているので作品に入り込みやすい。ストーリーも小難しくなくサクサク進むので最後まで飽きずに読み進めました。
    ごく個人的には、ブランキー出てきたのが嬉しい。

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    2026年03月18日
  • 飢える骸

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    素晴らしい・・・・!!
    作者は1999年生まれというから、25歳か・・・!
    ヤクザの抗争もの・・・と侮ってはいけない。
    登場するキャラクター、展開、
    最後の最後まで楽しませる凝りに凝ったストーリーで、大大大・大満足です。
    コレは、次の作品を見逃す訳にはいきません。
    ゴチソウサマでした・・・・・!

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    2026年03月07日
  • 飢える骸

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    ものすごい小説だった。
    かつて骸と呼ばれてるたヤクザが愛娘の仕返しをする場面から、一気に骸が棲むヤクザの世界に引き込まれてしまった。
    常識的な世界からは対極にあるような極道の世界の、暴力や権謀作術の様々を凄まじい筆致で描いていた。
    自分たちからは想像も出来ない世界を見せてくれるのが小説ならば、本作はかなり濃密な一冊であった。
    大変衝撃を受けた。

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    2026年02月24日
  • 路、爆ぜる

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    デビュー作も大変に驚き感心したけど、さらにブラッシュアップされていて、ノンストップで一気読み。展開の切れ間での説明不足に感じられる箇所はあるけど、短い期間に詰め込まれた熱く濃密な青春の一片が窺えてこちらも熱くなる。次作にも期待します。

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    2025年05月14日
  • 闇夜の底で踊れ

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    ネタバレ

    自分より年下の方がこの作品を執筆したことに驚きを禁じ得なかった。関西弁で書かれた文章は非常に読みやすく、スムーズに引き込まれた。巧妙に仕込まれた伏線が適切に回収されていく様子に、作品全体の緻密さと作者の手腕を感じた。

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    2025年02月20日
  • 闇夜の底で踊れ

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    伊達のふわふわしたところと、容赦ないキャラクターが良かった
    おっかないけど、山本さんとの掛け合いは小気味良かった
    おっかないけど

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    2026年08月09日
  • 路、爆ぜる

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    コロナ禍の大阪を舞台にした青春ストーリー。
    ・・・・青春ものだが・・・、
    登場するのは、
    対立する2つの反社グループ、に加え、素人女性を食い物にするバーの経営者、違法捜査する警察官、少女を買春する警察幹部等々、
    クスリ、暴力、コロナ・・・
    苦々しい展開、
    それが好みなもので、楽しく読み終えました。
    若い著者の筆力に感心。

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    2026年03月30日
  • 飢える骸

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    年老いた暴力団組長巌が対立するのは日本最大の暴力団游永会。若頭が抗争を利用して自分が組の頂点に立とうとする。

    めちゃくちゃ面白かった。弾ける権謀術数と踊るようなストーリー展開、人物設定どれもが完璧!

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    2026年01月27日
  • 闇夜の底で踊れ

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    小説すばる新人賞受賞作。
    おもしろかったー!

    パチンコ依存症で風俗にハマるダメ人間風な主人公、伊達くんに、過去が判明していくにつれて惹かれていく。
    そして、笑いのセンスが抜群。緊迫感ある状況なのにシュールなボケをかます伊達。それがたまにじゃなく、ほぼずっと。作者すごいわ。

    極道のやりとりにヒリヒリする。こういうのリアルに書けるのって、どうやって知識得てるんだろう。リアルかどうかもわらんないけど、とにかく臨場感はすごい。

    最も影響をうけた作家が大沢在昌というのもうなづける。

    0
    2025年11月24日
  • トラッシュ

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    相変わらず、イイ。
    足を洗ったはずのヤクザ界にひょんなことから引きずり戻されていく中年男を描いた前作に比べて、今回は若い男女6人組が主人公。しかもそのどれも、「トラッシュ」。まさに、クズ。
    やることなすことがぶっ飛んでいて、自分のことしか考えていない。でも、様々に傷ついた過去がある(ないものもいるが)若者が、わざと判断力を鈍らせて自ら退廃の道を駆け抜けてゆく様は、かっこよくもあった。ハードボイルドさを感じた。
    華々しく逝った仲間を見て、「人生は全部、死の瞬間のためにある。生は所詮、死を彩るための準備段階に過ぎひんのかも」と言うシーン(171p)。これは正直、グッときた。だから何をしてもいいというわけではなく、月並みだが、死ぬ時に、後悔しないように自分の生を歩んで行くという意味では、真理に近い気がする。そこを履き違えて、自己中心的な悪の道を突き進んでしまうのは、人生経験の浅い若者ゆえなのか、時代がそうさせるのか。

    増島さん、渋すぎる。
    作中に出てくる曲もめっちゃいい。どういう生い立ちをすれば、こんな渋い世界を描けるのか、めっちゃ気になる。

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    2025年04月07日
  • 闇夜の底で踊れ

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    第31回小説すばる新人賞受賞作。大阪を舞台に、ギャンブルと風俗に溺れる元暴力団員の主人公が「アニキ」である若頭、山本と再会する物語。主人公が暴力団を辞めるきっかけになった事件の真相は最後に明かされるが、すっかりその謎を忘れて読んでいた。だってテンポの良い関西弁の応酬があまりにも小気味いい。反社、「底」にいるが故の皮肉がこめられた持論のぶつけ合いがテーマならでは。

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    2025年03月03日
  • 闇夜の底で踊れ

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    ネタバレ

    舞台は大阪ということで位置関係がさっぱり分からなかった(笑)

    主人公・伊達の人を食った様な人柄がこの物語を引っ張っていたと思う。やくざの世界は知らないが、「親(分)になる」「組長になる」とはとても重い事で殺人にまで発展するんだなというのが、温度感のない恐怖。そして、犯人が捕まらないというのも現代の恐怖。

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    2023年02月07日
  • 闇夜の底で踊れ

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    おそらく本の雑誌による推薦。まったく知らなかったけど、これが19歳のデビュー作とはとても思えないストーリー運びとキャラクター造形&セリフだな。思わず吹き出してしまう場面が何度かあった。
    池上冬樹氏の解説にもあるが黒川博行作品の魅力的な関西ヤクザものキャラクターを思い出すが、決して模倣ではない。

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    2022年05月28日
  • トラッシュ

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    ネタバレ

    ●キャラの書き分けが弱くて浅野以外誰が誰だかよくわからなかったし人物像もイメージしづらかった。
    ●売人狩りぐらいのスケールならありだけどそれ以上となると、リアリティと言ってしまうのは野暮だけどこんな粗末な計画でうまくいくわけないと思ってしまう。多分そこは気にしたら負け。
    ●若者らしい痛さが存分に描かれてて良い。最後はスッキリした。

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    2026年08月21日
  • 路、爆ぜる

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    相変わらずテンポ良く読ませる筆力の高さは健在なのだが、ちょっとストーリー展開が平坦に感じてしまったな。導入部分のキャラクターは魅力的なのだが、ギャング達も増えてくると区別がつかなくなってしまう。
    まだ若い作者の今後に期待します。3.3

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    2026年05月08日
  • 路、爆ぜる

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    コロナ禍で父親が無職になり、バイト漬けの日々に嫌気がさし、大阪・道頓堀のグリ下に行った和彦。
    そこで同じような暗い境遇にある中高生と過ごすようになり、半グレ集団と関わりを持つ。


    バイトで家計を助ける男子高校生が、無理矢理でもなくゆるりと半グレ集団に染まっていく恐ろしさに愕然となる。
    半グレ同士の争いも眼を背けたくなるような壮絶さである。
    澤田刑事の覚悟も見れたが、半グレ集団が根絶することはあるのだろうか…と。
    警察の眼を掻い潜っている人物はもっといるのかもしれない。
    和彦はどんな大人になるのだろうか。
    彼は青春を取り戻せるのだろうか。




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    2025年02月25日
  • 闇夜の底で踊れ

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    半グレみたいな伊達が、いぜんの兄貴分だった山本にいいようにつかわれるといった筋。読み進めて2/3を過ぎて、どう終わっていくんだろう、ひょっとして続巻があるのかな、と思っていたら、入れ込んでいたソープ嬢の詩織が山本の女であることがわかり、妙見山であっさり殺してびっくりした。なに、この急展開は、というところが印象に残った。

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    2023年03月16日