笠井道子のレビュー一覧
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ネタバレあー、こういう形で、おさまるところにおさまるのか。という感じ。
ウルフガーが、死んだ瞬間から、俄然輝きだした気がします……お話の構成的に。でも恋愛まわりは、ちょっと盛り上がりに欠けたかなー。恋に生きる系のキャラがいないので、そっち方向の関係性が展開する要素がないんだよねぇ。
せめてキャッティ・ブリーが、ちゃんと恋をする女の子だったらなぁ。この子の恋は感情のステータスって感じで、ときめきとは違う。作者がそういう書き方をする人なんだというのはわかるのですが……。情の描写は生き生きとしているのに、恋愛の描写は固いんだよなぁ。
とか、そういうのはともかくとして。
お兄ちゃんとお姉ちゃんが出てきてわくわくとか、仇敵再登場とか、見どころはいっぱいあるのですが、ドリッズドが「ふりかかった火の粉をはらう」に終始しているところが、話的にはもりひと味欲しいところ。
ドリッズドが、こいつ殺したいーって思ってくれるような、動機になってくれるような敵って、いないものでしょうか。
ちなみに、D&Dゲーマーの視点からすれば、ゴブリンたっぷりの、後日のキャリオンクローラーわさわさは、すごく楽しかったです。
回復役のいないパーティだなーとか、タウルマリルのデータどうなってるんだとか、急所攻撃されたようにドロウが死んでいくぞーとか、そういう突っ込みができるのも、D&D系小説ならではの楽しみです。
さて。この勢いのまま続きを読むのです。 -
Posted by ブクログ
前作『ダークエルフ物語 ドロウの遺産』で還らぬ人となったバーバリアンのウルフガー。その死をもたらしたのが自分を追ってきたドロウの仕業であると知ったドリッズトはこれ以上愛すべき仲間達を失わないため一人アンダーダークへ旅立つことを決意する。
またそれを知ったキャッティ・ブリーはドリッズトの後を追い、ドワーフのブルーノーはいまだウルフガーを失った衝撃から立ち直れずにいた。
一方でアンダーダークではミスリルホールを狙ってドロウが襲撃の準備を整えつつもあり・・・
ウルフガーの死はそれぞれの心に暗い影を落としていた、ドリッズトは迷いのうちにウルフガーの死が自分のせいだと思いこみ、ただ一人苦難に立ち向かうことを選択する。
キャッティ・ブリーもまた、居なくなったドリッズトを追って単身危険な地へと乗り込もうと決意し、ブルーノーは悲しみを乗り越えることが出来ずかつての威厳をもった存在からは遠いものへとなってしまっていた。
いつもは厄介事を持ち込むハーフリングのレギスだけが例外だろうか、前作あたりから随分とたくましくなった。
仲間達の綻びの見える絆に、そして今まで以上の危機にハラハラさせられながら読み進めることになる今作は剣と魔法の物語らしい戦いの描写よりも登場人物たちの葛藤にページが割かれていてこれまでのストーリーと合わせて胸を打つものになっている。 -
Posted by ブクログ
時系列としては『アイスウィンド・サーガ 冥界の門』の続きに当たる
前作で救出されたレギスは盗賊ギルドのギルドマスターの座を占め、ブルーノーはミスリルホールの奪還を果たして王となり、ウルフガーとキャッティ・ブリーの結婚の宴も間近に控えるなど、エントレリへの妄執も乗り越えたドリッズトにはかつてないほどの平穏な日々が訪れていた。
しかし、ドリッズトの生まれ故郷アンダーダークでは、ドリッズトを巡ってのある陰謀が持ち上がっていた・・・
ドリッズトは残酷なドロウの社会に馴染むことができず、半ば身を守るように地上世界へとやってきたのだったが、ドリッズトの家系である、ドゥアーデン家はドリッズトの裏切りによって没落。
生き残っているのはかつての地位を追われたドリッズトの兄姉二人だけになっていた。
『ダークエルフ物語』の1,2巻目あたりを読んでいるとやはり感慨深くなる作品。
でも、数年で早くも絶版なんですよね~、手に入らないってわけではないのですが。