【感想・ネタバレ】ダークエルフ物語9 ドロウの遺産のレビュー

あらすじ

地下世界アンダーダークからの逆襲が始まる! 世界2千万部超の大ヒット・ファンタジーシリーズ、ダークエルフの二刀流剣士ドリッズトの新たなる物語。名作『ダークエルフ物語』(全三巻)、『アイスウィンド・サーガ』(全五巻)に続く新シリーズ「ドロウの遺産」シリーズ(全四巻)の邦訳・第一弾。残忍にして邪悪な、闇に墜ちたエルフ「ダークエルフ(ドロウ/ドラウ)」。その一員として生まれたがため、世界中で忌み嫌われてしまう心優しき剣士ドリッズトの冒険を描くサードシーズン開幕。地下にある邪悪な故郷を捨て地上へ逃げのびたドリッズトを、地下世界のダークエルフ軍団が追う。その刺客は、悪の女神ルロス(ロルス)の加護を受けて狂気にかられたドリッズトの姉ヴィエーナと冷酷な兄ディニン、そして抜け目ない傭兵隊長ヤーラクスル。恐るべき陰謀、親友からの疑念、避けられない死――切り裂かれたドリッズトと仲間たちを襲う悲劇とは? 愛と友情、葛藤を描く、胸に迫る感動作。

★★★2024年発行となる本書の内容・訳文は、2019年~2023年に弊社から電子配信をしておりました同名作品とすべて同一です。重複してご購入されませんよう、ご購入に際してはご注意くださいますようお願いします。★★★

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

アンダーダークの話になると宗教が絡んでくるので、どうしても理不尽さを感じずにはいられないのだが、今回の話は手に汗握る闘いの連続で、理不尽さを上回って余りある面白さだった。しかし胸痛む出来事に涙を禁じ得ない部分もあって、ドラマチック。登場人物達が死力を尽くすには、悲劇がなければならなかったのか…。

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2010年06月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 あー、こういう形で、おさまるところにおさまるのか。という感じ。
 ウルフガーが、死んだ瞬間から、俄然輝きだした気がします……お話の構成的に。でも恋愛まわりは、ちょっと盛り上がりに欠けたかなー。恋に生きる系のキャラがいないので、そっち方向の関係性が展開する要素がないんだよねぇ。
 せめてキャッティ・ブリーが、ちゃんと恋をする女の子だったらなぁ。この子の恋は感情のステータスって感じで、ときめきとは違う。作者がそういう書き方をする人なんだというのはわかるのですが……。情の描写は生き生きとしているのに、恋愛の描写は固いんだよなぁ。

 とか、そういうのはともかくとして。
 お兄ちゃんとお姉ちゃんが出てきてわくわくとか、仇敵再登場とか、見どころはいっぱいあるのですが、ドリッズドが「ふりかかった火の粉をはらう」に終始しているところが、話的にはもりひと味欲しいところ。
 ドリッズドが、こいつ殺したいーって思ってくれるような、動機になってくれるような敵って、いないものでしょうか。

 ちなみに、D&Dゲーマーの視点からすれば、ゴブリンたっぷりの、後日のキャリオンクローラーわさわさは、すごく楽しかったです。
 回復役のいないパーティだなーとか、タウルマリルのデータどうなってるんだとか、急所攻撃されたようにドロウが死んでいくぞーとか、そういう突っ込みができるのも、D&D系小説ならではの楽しみです。

 さて。この勢いのまま続きを読むのです。

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2016年09月11日

Posted by ブクログ

時系列としては『アイスウィンド・サーガ 冥界の門』の続きに当たる

前作で救出されたレギスは盗賊ギルドのギルドマスターの座を占め、ブルーノーはミスリルホールの奪還を果たして王となり、ウルフガーとキャッティ・ブリーの結婚の宴も間近に控えるなど、エントレリへの妄執も乗り越えたドリッズトにはかつてないほどの平穏な日々が訪れていた。
しかし、ドリッズトの生まれ故郷アンダーダークでは、ドリッズトを巡ってのある陰謀が持ち上がっていた・・・

ドリッズトは残酷なドロウの社会に馴染むことができず、半ば身を守るように地上世界へとやってきたのだったが、ドリッズトの家系である、ドゥアーデン家はドリッズトの裏切りによって没落。
生き残っているのはかつての地位を追われたドリッズトの兄姉二人だけになっていた。
『ダークエルフ物語』の1,2巻目あたりを読んでいるとやはり感慨深くなる作品。
でも、数年で早くも絶版なんですよね~、手に入らないってわけではないのですが。

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2009年12月03日

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