論文が完成するまでの過程
1.テーマが決まる
何について書くか、そのテーマが決まらなければ、そもそも、出発することが不可能である。テーマは問題と言い換えてもよい
2.問題が決まるときの、答えようとすることのイメージを書き留める
問題が決まるときは、答えようとすることのイメージ(方向)が生まれるも
...続きを読むの。この最初のイメージや方向を大切にしなければいけない。
3.イメージが浮かぶのと同時に閃く観念や思いつきをとことん大切にし、紙に書き留める。
イメージを精神に現れる全体的な姿というほどの意味に使うとすれば、イメージが浮かぶのと同時に、いくつかの観念・思いつきがパッパッと閃くものである。それを大切にする。
4.長い文章を作るための部分品を作り上げる
観念や思いつきを大切にするというのは、それを深く考える・書物などで調べるということ。長い文章を書くための部分品に作り上げていく。この過程で2つの新しい事実が生まれてくる。
?今まで考えもしなかった、観念や思いつきが
浮かんでくる。これも大切にする
?部分品が出揃ってくると、最初の曖昧だった
イメージが明確になってくる。ところが、
それにつれて、新しい部分品が必要になって
くる。逆に、今まで大いに役立つだろうと
思って、一生懸命に仕上げてきた部分品が
不要になってくることもある。
5.部分品を組み合わせて、長い文章を完成させる
こういう調子で、全体と部分との間の、イメージと観念との間の相互的コントロールが行われる。それが何度も行われるうちに長い文章を組み立てるための部分品が出来上がる。そうしたら、全体のイメージにしたがって、これらの部分品を組み立てる。相互的コントロールが十分に行われていたら、最後の組み立てはそう困難ではない。