ロン・アドナーのレビュー一覧

  • ワイドレンズ―イノベーションを成功に導くエコシステム戦略

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    チャールズ・ダーウィンいわく、「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である。」しかし企業にあてはめるとこれでは不十分。自社だけでなく、エコシステム全体で変化に対応に対応できないとイノベーションは失敗する。iPhoneはなぜ最初から強かったか?それは次世代のiPodという位置づけで誕生したから。Apple社だけでなく、サプライチェーンに属するエコシステム、さらにはユーザーまでも変化に巻き込んだ歴史的好例と言える。

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    2017年07月23日
  • ワイドレンズ―イノベーションを成功に導くエコシステム戦略

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     この手のイノベーション論の著作は数多く出ていますね。正直食傷気味ではありますが、本書は具体例として登場している商品・サービスが比較的身近で新しいので、ちょっと興味をもって手にとってみました。
     本書で著者が提唱している基本コンセプトは「イノベーション・エコシステム」。
     戦略を成功させるためには、自社のイノベーションを管理するだけでは十分でなく、イノベーション・エコシステムを管理することが一番重要であるとの指摘です。理論だけではなく、その理論を実践に活かすためのいくつかのフレームワークやツールも紹介しており、なかなか面白い内容でした。

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    2014年03月25日
  • ワイドレンズ―イノベーションを成功に導くエコシステム戦略

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    現代のイノベーションは1社によるものではなく、エコシステム全体によるものと説く。エコシステムに潜むコーイノベーションとアダプションチェーンの2つのリスクを認識し、打破するためのツール類を定義しており、わかりやすい。

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    2016年10月05日
  • ワイドレンズ―イノベーションを成功に導くエコシステム戦略

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    今日の経営環境においてイノベーションを実現するためには、自社のコアコンピタンスだけでなく、ビジネスモデルを共に構成する各パートナーとのコラボレーションが不可欠となったことをふまえ、気鋭のMBA教授が、イノベーションを持続的成功に導くための新たなフレームワークを提唱した経営戦略書。

    著者は、革新的なサービスや製品が成功するには、自社の技術やマーケティングなどの戦略課題に加え、ビジネスが価値を生むための「エコシステム」全体を明確に描き、鳥瞰した上で、パートナーが行うイノベーションへの依存度や、パートナーによる自社のイノベーションの許容度を評価することにより、エコシステム内での役割分担や参入タイミ

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    2015年06月08日
  • ワイドレンズ―イノベーションを成功に導くエコシステム戦略

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    なぜある商品が売れるようになったのか。どのように販売することをデザインすることが望ましいのかが多くの事例から分かります。日本企業が元気になるためのヒントも隠されています。

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    2014年07月09日
  • ワイドレンズ―イノベーションを成功に導くエコシステム戦略

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    いいモノを最初に作ったのに売れない、逆に後発で機能も普通のモノが爆発的に売れる・・・
    一体なぜだろうか?

    これまでの説明では、消費者のニーズに的確に応えたとか、デザインとか、おもてなしとか、企業の商品企画・開発力にその原因を帰するものが多かった。

    しかしこの本では、それだけでは不十分だ、死角がある、と説く。

    タイトルのワイドレンズは、文字どおり、広い視野でシステムを捉えること。自社のリソースだけでなく、顧客の手に届くまでの全ての関係者について、どんなメリット、デメリット、リスクがあるのか、誰がリーダーで、どの順番でやるのかを考えることを指す。いわば、プロジェクトマネジメントのスコープを顧

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    2014年01月29日
  • ワイドレンズ―イノベーションを成功に導くエコシステム戦略

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    価値設計図、コーイノベーションリスク、アダプションチェーンリスク、リーダーシッププリズム、切り離す・組合わせる・再配置・追加・減らす、最小限の要素によるエコシステム・段階的拡張・エコシステムの継承。

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    2014年01月12日
  • ワイドレンズ―イノベーションを成功に導くエコシステム戦略

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    i-pod、電気自動車、電子書籍などの先進的な製品/サービスはプロダクトの優劣よりもエコシステム全体を俯瞰して戦略を練らなければ失敗する可能性が高い。
    まず、エコシステムにはイノベーションに付随して必要な二次的な発明の必要性があるかどうか、イノベーションをフォローする他のプレイヤーがどう動くかという部分が有る。前者を含めた成功確率は、それぞれの発明の成功確率のかけ算となるため、実は直観より成功しづらい。後者のうち決定的なフォロアーが、一つでも動かない場合はそこがボトルネックとなり成功確率を決定する。

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    2013年06月16日
  • ワイドレンズ―イノベーションを成功に導くエコシステム戦略

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    企業側として画期的な新製品がなぜ世間に受け入れられなかったのか、また何故後発のipodやiphoneが市場を席巻できたのか。エコシステムという観点から説明しています。要は生産者、消費者ばかりに目が行きますが、中間業者がどうやって利益享受出来るかが、鍵になるのですね。勉強になります。

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    2013年06月06日
  • ワイドレンズ―イノベーションを成功に導くエコシステム戦略

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    プロジェクトの成功には、関係するすべての参加者の役割と貢献を明確にした価値設計図を事前に描くことが重要である、と言うのがキーメッセージである。こうして要約すると、「何だ、あたりまえじゃん」という身も蓋もない表現になるが、要は広角レンズで世界を眺める際に、どこまで画角を広げるべきか、その範囲が決定的に重要であり、その答えを豊富な実例と共に分かりやすく提示しているのが本書の価値である。
    ソニー電子書籍の失敗や、i-podの成功要因の分析など首をかしげたくなる箇所も多いが、基本的な考え方は奇をてらったものではなく、実ビジネスにすぐに応用できそうだ。
    一読の価値あり。

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    2013年05月23日
  • ワイドレンズ―イノベーションを成功に導くエコシステム戦略

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    イノベーションは自社だけでは実現できない。自社のサービスを取り巻くエコシステムでサービスとその提供価値を考える、共創していかなければいけないということ、そのエコシステムを考える際にどのよう考え方をすれば良いか、エコシステムの基本的なことが学べる本。
    どうしても自社のサービスを中心に考えてしまいがちだが、自社がリーダーとなる前提でなく、他社とどう補完関係を気づくか、その上でどちらがリーダーとなるかフォロワーとなるかを考えなければならないし、その時に双方で収益を得られるようなものとなければ成立しないということ。
    このエコシステムが顧客に価値を提供させ、運用が回りスケールさせていくまでには、各ステー

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    2025年12月09日
  • ワイドレンズ―イノベーションを成功に導くエコシステム戦略

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    ネタバレ

    2020年4月12日(日)

    書名:ワイドレンズ 
    著者:ロン・アドナー
    ジャンル:ビジネス(ストラテジー)

    【内容】
    イノベーションは自社のみの技術、システムでは完結することは出来ず、協業者を巻き込んだ価値創造のストーリーが必要なのは周知されてきていると思います。

    本書はエンドユーザーまでの価値創造の設計図作成において、その協業者まで視点を広げよ、という主張を終始展開しています。主に以下の2点をイノベーションの歯止めとなる「リスク」として説明しています。

    ・コーイノベーションリスク
    →協業者が自社のイノベーションに応じるシステム技術を持っているか?

    ・アダプションチェーンリスク
    →価

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    2020年04月12日
  • ワイドレンズ―イノベーションを成功に導くエコシステム戦略

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    アライアンス推進におけるステークホルダー事の利害考慮の必要性や完全なバランスを追い求めすぎる事への警鐘は納得。アメリカ節全開の文調はやや長いかな。

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    2013年06月02日
  • ワイドレンズ―イノベーションを成功に導くエコシステム戦略

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    新規事業での失敗の原因としてエコシステム(生態系)の視点が不足していた事がわかったが、仲介者へのメリットをどう実現していくかは難しい。価値設計図はツールとして有効かもしれません。

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    2013年05月05日