ダイスケリチャードのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この小説は同名の生配信舞台の内容がもととなったもの。
私は元々、山本幸久さんの著作が好きなので、大好きな映像作品を山本幸久さんが小説化してくれたなんて最高過ぎではないか!!と、1秒も迷わずレジへ持って行った。
リスペクトを持って映像をほぼそのまま小説化した印象だが、オリジナルストーリーが加えられている部分もある。
ここが映像と小説の差となってくるので、評価のしどころだと思うが、ほぼ完璧なオリジナルストーリーだったと言わざるを得ない。
ネタバレをせずに書くと、映像では見せていなかったけど絶対に存在する人の視点を追加している。
あの物語にはこういう人がいて、こういうことがラジオとともに生まれ -
Posted by ブクログ
オールナイトニッポン55周年記念公演を小説化した一冊
放送100回目を迎えた藤尾涼太のオールナイトニッポン、しかし直前にスキャンダルが発覚し…というあらすじ
僕はラジオが好きだ
ただ、なぜ好きなのかと言われると言葉に詰まってしまう
この本を読んでちょっと分かった気がする
リスナーとパーソナリティとが繋がり、一つの生放送を、忘れられないあの夜を作り上げていく感覚が好き
聴き返すと初めて聴いたときの感情しっかり思い出せる密着さが好き
いつも一人で聴いているのにイベントに行くと沢山の仲間がどこからか現れるのが好き
あとは当たり前だけどラジオ描写が脳内再生余裕すぎる…! -
Posted by ブクログ
人は簡単で楽なほうに流されるし、安易で簡単な方の言葉を信じる。
だからこそSNSでの悪意は瞬く間に浸透して人の心を壊死させる。攻撃する相手も攻撃するその人の心をも。
どうせ同じ『言葉』なら、人を貶めるより自分を腐らせるより、誰かを喜ばせたり自分が楽しくなる言葉を使いたいものです。
そして、それを『青い』時を過ごす多くの子達に知って欲しい。
これはまさにそんな物語。
そしてとても綺麗な日本語が随所に詰まっているので、どうせ同じ言葉を使うならこんなふうに物語を綴るのに使いたいと思いました。
青く、そして溺れかかっている人の手にこの物語が届きますように。
消えなくてもいい理由はいくつだって -
Posted by ブクログ
表紙を見る限りでは、ポップなエンタメ系な物語を想像していたのですが、それとは違い、ハードボイルドを匂わすような警察小説でしたので、良い意味で裏切られました。
主人公は、女刑事の安西京香。妹の死をきっかけに休職を余儀なくされた。復帰後最初に命じられたのは、ある自殺事件。そこから、アイドルの自殺事件や父の死の真相など様々な事実が、連鎖のように明らかになっていきます。
「しねるくすり」の続編ということですが、単体として楽しめました。ちなみに「しねるくすり」は未読です。
次々とリズム良く出来事が発生するので、飽きさせような作りになっていました。あっと驚くような展開というわけではありませんが、しっ -
Posted by ブクログ
映像作品を主として活動されておられた著者、平沼正樹さんが手掛けた小説。
ミステリー小説なのですが、どちらかというとエンタメに近く、語り口も柔らかくて現代的なので読みやすかったです。
「もし、一錠で苦しまずに死ぬことのできる薬がこの世にあったら」というお話。
今作『しねるくすり』の続編として、『いきるりすく』というお話があるようで、そちらを読んで初めて完結する感じですね(『いきるりすく』は未読)。
ポップな表紙はダイスケリチャード氏が担当されています。まさに映える表紙。
上下巻(という呼び方が正しいのかは置いておくとして)を見比べて思うことは、この『しねるくすり』に描かれている女性が上から