柴田彰のレビュー一覧
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【メモ】
・部分的な制度導入
①報酬制度にのみジョブ型制度の考え方を反映する
→職責に準じた手当を上乗せする。導入はしやすいが、貢献度が高い人材に報いるという点では十分な仕組みとは言えない。
②人材育成・配置転換にのみジョブ型制度の考え方を反映する
→人材育成・配置転換のためだけに別の等級制度を構築する。段階的措置のような位置づけ。
・ジョブ型制度を運用していると、自然と個々のキャリアもスキルもノウハウが活かせるスペシャリスト型キャリアが本流になる→総合的な判断が求められる経営者の育成には課題が残る→後継者育成プランが必要
・職務記述書と職務評価に関する2種類の運用
①都度のメンテナンス
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ジョブ型人事制度について、3大グローバル人事コンサルティング社の1つに在籍する著者らの執筆。ジョブ型導入の背景や課題のような枕テーマは全体の1/5で、残りは実務家に参考になるように執筆されている。ところどころ日本企業での導入時に生じた問題等に付言され、読者を実務から遠ざけない工夫がある。
出発点として、ジョブ型等級制度(2015年にコーンフェリー社に買収されたヘイ社が培ってきた「ヘイ・ガイドチャート法」)について、等級は職務価値スコアによってき決まる仕組みが一部事例とともに解説される。原理は何となく理解できるが、手を動かすには、自社独自のチャート作りをするか、コーンフェリーへ頼むか、になる -
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VUCAの時代の中では、変化に対応できない企業は生き残れない。
終身雇用の時代は終わり、会社に対して人生のキャリアを託すことができなくなった。
会社に対してキャリアを委ねるのではなく、自分自身でキャリアを作っていなかればならない。会社は自分のキャリアを形成するために活用するものになる。
個人の先見の目の鋭さによって成功するか否かが決まる。今の業務のままでいいのか、この仕事から自分は何が得られるのか、先に何があるのか考え、日々の仕事に取り組まなければ気がつけば市場価値の低い人材となってしまう。
これからの時代を生き抜く人材の特徴としては
①学びのアビリティ
機敏な学ぶ姿勢、常に自分の業務も改善 -
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ネタバレVolatility 不安定さ
Uncertainty 不確実さ
Complexity 複雑さ
Ambiguity 曖昧さ
この頭文字からVUCAの時代と言われている。これからの時代のビジネスマンのキャリアについて考察した本。
様々なケース、事例を紹介しつつ、環境が複雑性を増し、将来予想が困難な時代でも活躍する人材像を浮き彫りにしていく。
キャリア形成についても、就職した会社任せではなく、会社の制度理解を深め自ら積極的に自分の活躍の場を求めて働きかける必要もある。一社のみでのキャリア構築はリスクがある時代になった。とにかく修羅場を経験して、その経験からの学びを語れるストーリーを構築して、今まで -
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VUCA時代を生き抜くためのキャリア戦略を考えるうえで参考になる書籍でした。環境変化が激しく先行きが見えない中、自身のエンプロイアビリティ(雇用され続ける力)を高め続けなければ、会社依存のキャリアに留まり、やりたくない仕事を続けることになったり、最悪の場合仕事を失うリスクもある。エンプロイアビリティを高めるにはVUCA時代において活躍できる人材に必要な7つの条件を満たす必要があり、これらの条件はコーンフェリーが世界中で実施したアセスメント結果から抽出した条件である。7つの条件を具体的に定義するだけでなく、事例を交えながら条件を満たす方法を提示しており、非常に理解しやすかった。今後、転職も含めた