七原しえのレビュー一覧
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ネタバレことのは文庫様のXキャンペーンで色校をいただいてから気になって手にとったお話。
ほんのり切なくて、美しい隠世と現世を繋ぐ優しい恋の物語、じんわりと心に沁みました(•ᵕᴗᵕ•)
まだ恋を知らない金魚姫と護衛の猫。
そして大きな病を抱えながらも小学生の頃からの恋を実らせようと頑張る晴太と夏菜。
天真爛漫で好奇心旺盛な金魚姫の翠の純粋な気持ちは果たして恋なのか......止めたいけど止められず、伝えたいけど伝えられないもどかしい思いを抱えたまま護衛として傍に居続ける木蓮との関係が、晴太を助ける時どう変わるのか、目が離せませんでした...!!
あやかしにとって恋は一生に一度のものであり、叶わなけれ -
購入済み
新鮮で面白いです!
絵が素敵だったので気になり試し読みして面白かったので購入しました!
中華系のお話って、とにかく人物名が読みづらく苦労しますが、こちらのお話は主要な人物の名前が読みやすくて覚えやすいのも良かったです。
内容は一度死んだ主人公の夏月が冥府の王と取引をして生き返る、というとっぴな話から始まるけど、なぜか不思議と受け入れて読み入ってしまいました。
夏月が普通なのもいい。(普通、ではないか‥)
これから江緑水との関係などどうなるのか楽しみです。
とりあえずお話は一区切りつきましたが、まだ何かありそうですよね。
江緑水との関係もどうなるのか気になります。
でも個人的には冥府の王が好きです。
壮大すぎる中華 -
Posted by ブクログ
ネタバレ日本史を【物語】で知りたいと思って手に取った『六四五年への過去わたり: 平城の氷と飛鳥の炎』(牧野礼)。
『夢見の猫 風の犬宮』に引き続き、本書を読む事にしたのですが、この著者が書くお話はやっぱり面白い。
【飛鳥時代】【史書編纂】に関するお話を読んだのは初めてです。
それまでは「聖徳太子と蘇我入鹿、中大兄皇子がいて〜…」っていう歴史ぐらいしか知らなかった。
物語っていうのは、読んでる間半ばこの世界の中に身を置くような形になる感じがして、
【読書体験】とは、よく表された言葉だよなってホント思いますね。
読んでてハラハラなんて久々だったなぁー。
最近はもっぱらノンフィクションばっかり -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分が想像する人と異形の関わりの解釈にとても近くて、これこれ!まさにこういうのが読みたかった…!と思いました。主人公のあり方が凄く好きです。言葉を大切にしている感じと自分の意志をしっかり持ってその上で対等に接しようとするところが特に。鏡うつしの君は、依頼者の名前が紫で鏡とくればムラサキカガミのお話を思い出しました。妖としてのあるべき理と情、その葛藤が愛しいです。まどろみの願いでは、うぐいす姫を思い出しました。なのでお屋敷を出る瞬間に鶯が鳴く描写を読んであっ!と嬉しくなりました。あのお話、大好きです。
怖くて不思議で憧れてやみません。 -
Posted by ブクログ
タイトルと表紙のイラストで百鬼夜行や怪談話のような作風を感じ、そういう作品が好きなため購入しました。
読んでみたら表紙から受ける印象とは少し違ったのですがそれを上回るくらいに面白かったです。
怪異を扱う家業に生まれた主人公と、主人公に呼び出され、家族のように主人公と過ごしていく契約を交わした青行灯の話。説明が下手でうまく言葉にできないのが悔しいのですが、主従とはまた違う距離感で好きでした。
序盤は主人公の家系をすこし説明するような流れがあるのであまり大きな出来事はなくつまらなく感じてしまうかもしれませんが、後半からドッと面白くなって夢中になって読み、読み終えた頃には「続きは!?!?!」と検索し -