新樫樹のレビュー一覧

  • 居酒屋のんの 今夜のおすすめ

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    ネタバレ

    居酒屋のような飲食店が舞台だと店主とお客さんのやり取りがメインになってくるように思うが、この話のメインはお客さん同士。
    美味しい料理と居心地のいい場所を提供する店主はサブキャラクター。
    メインはジャンルは違えどクリエイター同士なお客さん二人の微笑ましいような、羨ましいような、でもどこかもどかしい交流。

    作中のイラストレーターとしての描写も、そしてもう一つのクリエイターとしての描写も自分としてはリアリティ溢れるもので、絶妙な質感があった。
    「活字にも、温度があるんですよ」とは作中の言葉。
    それを最初から最後までひしひしと感じた作品だった。
    クリエイターにとって『冬灯』となる、道標となるお話だな

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    2025年11月27日
  • カフェ古街のウソつきな魔法使い なくした物語の続き、はじめます

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    ネタバレ

    「私たちは魔法が使える」と聞いて、どう思うだろうか。何を幼稚園児みたいなことを言っているんだ、使えるわけがない、と思う人が多数だと思う。少なくとも私もそうだった。

    「カフェ」の言葉でなんとなく手に取り、小学生の頃にハーブの薬屋を営む女の子の話が好きだったため、面白そうだと思った。この本のあらすじには、「魔法」「魔女修行」「ウソがわかる能力」というような非現実味を帯びた言葉があり、ファンタジー物語なのかと思っていたが、実際は違った。いや、半分はそうで半分は違うと言った方が正確かもしれない。

    主人公の万結は、ウソがわかる能力のせいで人を言じられないハーブカフェの店員である。嘘をつく人の声にノイ

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    2025年01月13日
  • カフェ古街のウソつきな魔法使い なくした物語の続き、はじめます

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    ネタバレ

    実乃里ちゃんへの大人たちの接し方が本当にあたたかくて、辛い思いをしてる全ての子どもに、こんな居場所があればいいのに、と思った。万結と和樹の関わり方もほっこり。日葵ちゃんにとっても、万結は魔法使いになれたんじゃないかな。短い時間だったけど、あの子にとっても何か救いになっていたらいいな。

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    2021年07月12日
  • 小暮さんちのおいしいカタチ 今日からパパが主夫になります

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    本当に素敵な家族物語

    ご主人の細かな心情や子供を気遣う気持ち、奥さんが今まで行ったり思っていただろう事をおもんばかるご主人の気持ちが詳細に描かれていて、読んでるこちらも気持ちが入っていく本でした。
    何より、ご主人が奥さんや風花ちゃんを想う愛が大きくて、奥さんも育児で大変だっただろう時もご主人を責めたりする事なく、いつもポジティブで良い所を褒めて感謝を言葉にする、そんな素敵な夫婦だからこそ風花ちゃんが3歳にも関わらず人を思いやれる優しい子供に育ったり近藤さんという良いお友達にも恵まれるんだなと納得できたり、でも風花ちゃんが一生懸命我慢する様子に切なくなったり感動したり、でも最後はニッコリして読み終えることができました

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    2020年10月30日
  • カフェ古街のウソつきな魔法使い なくした物語の続き、はじめます

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    p83 ほとんどの人はみんな、自分が正しい事を疑わないの
    p99 いつの時代も、1番優しいものが1番傷つく。
    p108 人は誰でも良かれと思って 望まれる前に余計なことをしてしまう。それを正しいと信じて。
    その正しさが受け入れられない時、怒りや悲しみを感じるのだろう。
    本当の思いやりには忍耐がいるものだ。
    p118 人は自分の想像力でしか他人を理解できない。

    私自身が悩んでいた事をスーッと浄化してくれるような言葉とハーブ、、
    常に持っていたいと思える本でした

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    2020年05月15日
  • 居酒屋のんの 今夜のおすすめ

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    ネタバレ

    新米イラストレーターの漣。
    同期の個展の帰り道に、居酒屋「のんの」に入る。
    店主の春芳、常連の嶺と出会う。
    仕事の悩み、生き方を相談しながら、
    イラストレーターとして成長する物語。

    料理も美味しそうだったけど、
    漣、春芳、嶺の関係性だったり、
    漣の悩みを真剣に聞いてくれて、
    アドバイスをする2人が凄く良かった!
    さらっと読めて、ホッコリする場所だった♪

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    2025年10月19日
  • 小暮さんちのおいしいカタチ 今日からパパが主夫になります

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    妻の単身赴任を機に専業主夫となった主人公と3歳の娘との奮闘物語。
    父親ひとりの育児。幼稚園や他の子供のママとの関係。
    そして何より、母親と離れて暮らす寂しさ。
    様々な困難を親子で乗り切るカタチ。
    子供の姿からまた親も親として成長していく。
    全ての子供を持つ家庭の日常を現したような1冊でした。
    朗らかな気持ちにさせてもらいました。
    これから子育てに向かわれる人にもいいかもしれないですね。

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    2020年10月20日
  • カフェ古街のウソつきな魔法使い なくした物語の続き、はじめます

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    人のウソがわかってしまい、誰も信じられない万結。
    『准教授・高槻彰良の推察』の深町くんを思い出しちゃいましたが。

    このお話だと別にこの設定いらないんじゃないかなぁ…
    信じていたお友だちに裏切られて、誰も信じられない、のほうが自然。ミステリーではないのですから。


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    2021年06月25日
  • カフェ古街のウソつきな魔法使い なくした物語の続き、はじめます

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    ネタバレ

    人の痛みを自分の痛みのように感じられる姪御ちゃんが少しでも生きやすい世界になってほしいなと願ってやまない。
    心を閉ざしていたこの子が段々心を開いていく過程が愛おしい。
    その心を閉ざす原因になった事件は酷いけれども。
    毒親にして毒子あり。
    あんな親にはなりたくないものだ。

    と言いつつも、劇的には世界は変わらない。
    姪御ちゃんの件もそうだが、主人公と先生との関係性もそう。
    この二人の関係性はこの先どうなるのか、どうとでも取れる形で物語は終わる。
    果たして、主人公は過去の恋愛のように彼に拒絶されてしまうのか。
    それとも、受け入れてくれるのか。
    初読時はすっきりしない終わり方だなと多少不満を覚えたけ

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    2020年04月12日