ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
カフェ古街で働く万結は、小2の姪・実乃里の付き添いで訪れた絵画教室で、講師の和樹と出会う。昔から人のついたウソがわかってしまい、誰も信じられない万結。和樹とも距離を置こうとするが、不登校に悩む実乃里が「魔女修行」をやりたいと言い出し、過去を抱え絵が描けずにいた和樹も参加することに。和樹との関係に戸惑いつつ、万結も一歩を踏み出して――。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
p83 ほとんどの人はみんな、自分が正しい事を疑わないの p99 いつの時代も、1番優しいものが1番傷つく。 p108 人は誰でも良かれと思って 望まれる前に余計なことをしてしまう。それを正しいと信じて。 その正しさが受け入れられない時、怒りや悲しみを感じるのだろう。 本当の思いやりには忍耐がいるも...続きを読むのだ。 p118 人は自分の想像力でしか他人を理解できない。 私自身が悩んでいた事をスーッと浄化してくれるような言葉とハーブ、、 常に持っていたいと思える本でした
人のウソがわかってしまい、誰も信じられない万結。 『准教授・高槻彰良の推察』の深町くんを思い出しちゃいましたが。 このお話だと別にこの設定いらないんじゃないかなぁ… 信じていたお友だちに裏切られて、誰も信じられない、のほうが自然。ミステリーではないのですから。
「私たちは魔法が使える」と聞いて、どう思うだろうか。何を幼稚園児みたいなことを言っているんだ、使えるわけがない、と思う人が多数だと思う。少なくとも私もそうだった。 「カフェ」の言葉でなんとなく手に取り、小学生の頃にハーブの薬屋を営む女の子の話が好きだったため、面白そうだと思った。この本のあらすじに...続きを読むは、「魔法」「魔女修行」「ウソがわかる能力」というような非現実味を帯びた言葉があり、ファンタジー物語なのかと思っていたが、実際は違った。いや、半分はそうで半分は違うと言った方が正確かもしれない。 主人公の万結は、ウソがわかる能力のせいで人を言じられないハーブカフェの店員である。嘘をつく人の声にノイズがまじったり、体から赤いもやが見えたりするのだ。もし自分がそんな能力をもっていたら、あまり嬉しくないかもしれない。人を信じられなくなった万結の気持ちが分かる。人の気持ちに関して何でもかんでも知っていれば得をするわけではないと思うから。それが直感ではなく聴覚や視覚で分かるというのも落ち着かない気がする。 そこで私は、「嘘」について調べてみた。広辞苑には、「真実でないこと。」「正しくないこと。」「適当でないこと。」とあるが、嘘をつくことは、必ずしも悪い行為とは言えないと思う。人は誰でも嘘をつく。 こう言われて否定はできないだろう。ここで注目したいのは、他人をかばうためや、守るための「擁護の嘘」だ。四種類ある嘘のうちの1つらしい。これは嘘の中でも比較的お互いに幸せになれる優しい嘘だと思った。 この本に考えさせられたことがもう一つある。それは、「優しさ」について。優しさには、たくさんの種類がある。例えば、悩んでいる友達を応扱したいとき。近すぎず遠すぎないところからそっと見守る、寄り添ってそばにいる、言葉で励ます、目に見えるよう形に表す、一人になる時間を与えるなどの離す優しさ、私がなんとかする!というような強く引っぱる優しさ。もちろんどれが適切な優しさかどうかはその時の状況や相手の性格にもよる。擁護の嘘も優しさも、使い方を間違えれば逆効果になってしまう。難しいところだが、私はこの優しさを使い分けることができる人になりたいと思った。 さて、始めの話に戻る。「私たちは魔法が使えるのか」という話である。結論として、私は「使える」と思った。それはおとぎ話に出てくるような魔法使いが使ういわゆる魔法ではないが、人を励ましたり、喜ばせたり、幸せな気持ちにしたり、楽しませたり、勇気を与えたり。 考え方を変えれば、これらは私たちが使える「魔法」ではないだろうか。 本の中で万結が用意するお客さんに合わせたハーブティーや料理は、「魔法」のように心を和ませ、穏やかにしていた。そして私は、今まで出会ったたくさんの人たちが「魔法」をかけてくれていたから、今の自分があるということに気づかされた。だからこれからは、私が周りに「魔法」をかけられるような存在になりたい。心に傷を抱え、不器用ながらも優しく強く生きる登場人物たちに出会えて良かった。
実乃里ちゃんへの大人たちの接し方が本当にあたたかくて、辛い思いをしてる全ての子どもに、こんな居場所があればいいのに、と思った。万結と和樹の関わり方もほっこり。日葵ちゃんにとっても、万結は魔法使いになれたんじゃないかな。短い時間だったけど、あの子にとっても何か救いになっていたらいいな。
人の痛みを自分の痛みのように感じられる姪御ちゃんが少しでも生きやすい世界になってほしいなと願ってやまない。 心を閉ざしていたこの子が段々心を開いていく過程が愛おしい。 その心を閉ざす原因になった事件は酷いけれども。 毒親にして毒子あり。 あんな親にはなりたくないものだ。 と言いつつも、劇的には世界...続きを読むは変わらない。 姪御ちゃんの件もそうだが、主人公と先生との関係性もそう。 この二人の関係性はこの先どうなるのか、どうとでも取れる形で物語は終わる。 果たして、主人公は過去の恋愛のように彼に拒絶されてしまうのか。 それとも、受け入れてくれるのか。 初読時はすっきりしない終わり方だなと多少不満を覚えたけれど、今にして思うと終わりを濁した方がこの世界観には合っているのかもしれない。 自分のためにではなく、他人のために魔法を使う魔法使いの修行は、まだまだ始まったばかりなのだから。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
カフェ古街のウソつきな魔法使い なくした物語の続き、はじめます
新刊情報をお知らせします。
新樫樹
甲斐千鶴
フォロー機能について
「集英社オレンジ文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
勇ましき騎士姫は焔の瞳の王太子と魂を燃やすつがいとなる
小暮さんちのおいしいカタチ 今日からパパが主夫になります
護堂先生と神様のごはん
玉の輿マウントをとってきた義妹を見返すため王妃を目指しているのに、腹黒第二王子が求婚してきました
それいゆ文庫 妖 異能の輩1
龍貴国宝伝 蝶は宮廷に舞いおりる
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲カフェ古街のウソつきな魔法使い なくした物語の続き、はじめます ページトップヘ