NHK<ラジオ深夜便>制作班のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
失恋した時は失恋ソングが聴きたくなる。絶望した時には絶望の言葉の方が心に染みる。その通りだと思います。15年前に精神的に大変厳しくて、不謹慎ですが死んでしまいたいと思っていたことがありました。会社の同僚からは「元気出して」とか「がんばれ」とか気持ちが明るくなるような本を読んだらとか映画を観たらとか善意のアドバイスを貰いました。ますます凹みました。そんな時、お世話になっていたメンタルクリニックの先生から、ヴィクトルフランクルの「夜と霧」でした。何度も読みました。気持ちが少し救われました。それが正しかったのかなと実感させてくれる作品でした。良い本です。
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Posted by ブクログ
ラジオ番組の文字起こしなのでサラサラ読めます。
カフカ、ドストエフスキー、ゲーテ、太宰、芥川、シェークスピア。
ゲーテ
人間は昼と同じく夜を必要としないだろうか
光の強いところでは影も濃い
芥川の地獄はルールがあるから現世よりマシってのもいいですね。
「弱いから強い」とかいうよくある安い慰めを二人の語り手は優しく否定します。弱いまま、弱いからこその気づきというか。
どうしようもない人だからこそどうしようもない人ならではの危険を察知してカバー出来たりするのかもよと。なるほどね。たまにはそういうこともあるでしょう。
日常の瑣末なことに美を見出したり出来る人は瑣末な事に傷ついたりもするっての -
Posted by ブクログ
勇気づけられるというより、「普通」でいられることが確認できて、少しホッとしました。
頭木さんの解釈がほんとうに優しい。優しすぎる。ラジオでは聴いたことがありません。今も続いているみたいなので今度聴いてみたいと思っています。
ふさわしい人生を生きるということ自体が、なかなか難しいですよね。人はどこかで、ふさわしくない人生を生きているんだと思います。
根田さんのあとがきも良かったな。
私には小さな子どもがおり、日々、保育園や学童保育への送り迎えをしていますが、保育士さんやお母さん方、お父さん方と交わす会釈にずいぶん救われています。そして、「おはようございます」、「きょうは暑いですね」、「 -
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Posted by ブクログ
能天気なほど絶望的。
ってな事で、頭木弘樹の『絶望名言』
文学紹介者の頭木さんとアナウンサーの川野一宇さんがNHKの深夜ラジオ便での放送を活字化したもの
絶望名言の著名者カフカ、ドストエフスキー、ゲーテ、太宰治、芥川龍之介、シェークスピア達の絶望名言をお二人が解説、掘り下げる内容。
お二人共、絶望的な経験をしている中で、励ましや労りの言葉は、実は全く癒されることは無く、絶望感の中に堕ち込んでいる時こそ絶望的名言の方が心を癒して労わってくれたそうです。
読んでるうちになるほどなぁと思う事に。
絶望の中は実は生きたい欲望が強く、もがいている時ではないのかと
数ある名言の内、わしに響い -
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