白田のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ現実とは切り離して青春小説として楽しめた。省吾は久保寺健彦『青少年のための小説入門』の登と重なるイメージ、脳内でのCVは細谷佳正さんでした。白田が受け取った手紙と、その人物の死と、ぼかした感じのラストがいい感じ。ラストから冒頭に戻ると、孫までできて、その後の人生は幸せに過ごせただろうか思いを馳せてしまう。奥さんの若かりし頃も見れて、ちょっと違うけれど、映画「タイタニック」みたいだなと思ったのでした。作者名といい、タイトルといい、表紙いい、ほんの一瞬でも、現実世界の本物の犯人の告白文なのかもと思ってしまった時点で、作者、出版社の思惑は成功していると思うし、それによって、普通の小説とは異なった楽し
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ネタバレ 購入済み
この話はフィクションです
最後の一文が一番鳥肌がたった。
時効を迎えたのだから
フィクションでしょう。
なにが真実かもわからない。
本人しかわからない。 -
購入済み
考える
話に矛盾が無い様には思えるが、果たしてどうなんだろ?
子供っぽい浅はかな計画にも読み取れるし、実行が可能かどうかも怪しく思える。
あれだけ世の中を震撼させた事件だけに、想像なのか?リアルの話なのか?
それすら解らん。
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Posted by ブクログ
ネタバレ「三億円事件」ノンフィクションが好きな私としてはこれ以上にない興味のそそる題材であり、また設定もこだわりが強く、あるはずはないと思っていても本当に事件の真相を綴ってあるのではないかと感じ手に取ったが、読み終わってみると思っていたものとは異なった印象であった。簡潔に言うと、真の自分を模索した青年の青春といったもの。主人公が大学生ということもあり、考え方や視点に関してはやはり共感できることが多く、事件と名前が付いている限り善悪で判断されがちだが、少なくともここで描かれているのはどこにでもいる青年が自分なりに模索した青春の物語であるように感じた。