芹川洋一のレビュー一覧

  • 宏池会政権の軌跡

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    池田勇人から始まり岸田文雄まで続く自民党の老舗派閥宏池会について、宏池会出身の5人の首相のエピソードを通してまとめた本。派閥構想にあまり関らず公家集団と呼ばれていたこともあるようだが、著者の言うようにただの穏健派・ハト派ではなく、PKO法の成立や防衛転換、原発再稼働、更には岸田首相自身が宏池会の解散に踏み切るなど、時代の節目節目で静かに変革を成し遂げる派閥であると感じた。

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    2025年04月17日
  • 平成政権史

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    日本の政策、特に雇用や労働に関しての政策の流れを整理したいと思い、手にとった本。本書自体は、「政権」の流れを描いたもので、「政策」については、ほとんど解説がなされていないが、「政策」の歴史を知るためには、「政権」の歴史を知ることも必要だろうということを理解した。
    近年の日本では、小泉政権と第二次安倍政権を除けば、長期政権はない。平成に入った頃からの流れを振り返ると(数字は就任西暦年+首相)、89宇野→89海部→91宮沢→93細川→94羽田→94村山→96橋本→98小渕→00森→01小泉→06安倍①→07福田→08麻生→09民主党(鳩山・菅・野田)→12安倍②→20菅→21岸田→24石破となる。

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    2025年01月19日
  • 日本政治 コロナ敗戦の研究

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    1)コロナ渦が安倍政権を倒した。手をこまねき、全面的にコロナ対策をしなかった。マックス1年半しか見えない内閣だった。
    2)菅の頭にあるのは延命だけ。コロナを使って政権をどう延命させようか考えているのが見えてしまっている。危機を乗り越えるために政治生命をかけるのではなく、危機を使って延命しようとしているので危機を乗り越えられない。思想、イデオロギーよりもウルトラリアリズム。現場最重視の中小企業経営者。国家は中小企業ではない。ものすごく良い虫の目を持っているが鳥の目がない。
    3)吸い上げのリーダーシップ(マイクロマネージメント)、下放のマネージメント。危機管理の時は多少汚職があろうが、現場に任せる

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    2021年06月06日
  • 平成政権史

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    平成の30年で日本の首相と政権は目まぐるしく変わった。1年にも満たない短命政権が数多く登場する一方で小泉、安倍の歴史に残る長期政権もあった。

    本書はこれら平成時代の政権を振り返り、平成を終えた今だからこそ認識できる各政権の存在価値を説く。

    本書で紹介される平成の政権を改めてながめると、ちょっとしたことで政権の寿命は伸び縮みしていることがわかる。

    首相のささいな失言や政権放り出しで、解散してしまった政権もあれば、逆に世論の勢いにうまく乗って政権を発足させた例もある。平成の政権は運と世論次第だ。昭和の時代なら、どんな汚い手を使ってでも政権を奪うという政治家たちの執念のぶつかり合いがあったので

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    2020年01月08日
  • 平成政権史

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    平成30年間の激動の中でこの国の政治は何をしてきたのか?長く取材を続けるジャーナリストが、織り込む10編の政権物語。

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    2019年05月16日
  • 平成政権史

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    編年体形式を取っており平成の政権史を順を追って縦に見ていった。歴史の流れが当時の出来事や党の情勢などと絡めて学ぶことができる。

    以下、おおよその流れ
    1)竹下・宇野・海部の政界スキャンダル
    2)最後の自民党単独政権の宮澤
    3)細川・羽田の政治改革
    4)村山の自社さ連立と自民党復帰準備
    5)橋本の行政改革とそれを引き継ぐ小渕・森
    6)小泉の派閥破壊を中心とする自民党改革
    7)安倍・福田・麻生の一年交代での旧態自民党の奪還計画
    8)鳩山・菅・野田の実力不足
    9)野党の力が弱まった中での安倍の無双

    自身が生まれた年である「平成」という年号に何が起きていたのか、第二次安倍政権までであるが大体知るこ

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    2025年02月21日
  • 日本政治 コロナ敗戦の研究

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    御厨貴氏と芹川洋一氏東大法学部同期の対談シリーズもの
    政治とコロナをテーマに軽妙な対談 判りやすいが他の本と類似
    新たな知見は少ない 強くお勧めしない
    1.菅政権 
    ①無思想・無イデオロギー スーパーリアリズムで徹底
     理念は軽視・・・宏池会(リベラル)・清和会(保守)
     国家観も国家戦略もない!
     →語らず 世界・日本国・この先のこと
    ②恐怖支配=余裕のなさ
     人事権・命令権
     官房長官のマインドで総理会見 伝えるものはない

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    2021年06月19日
  • 平成政権史

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    平成30年間の歴代内閣について振り返るのだが、コンパクトにまとまっていて読みやすく、記憶の整理に役立った。
    読んだ後、当時のマスコミが作ったイメージとはちょっと違う印象を持った総理もいたり。
    特に、仕事や育児に追われていて、ニュースを深掘りしていなかった頃の政権については、どんな特徴があって何をやろうとしていたのか、改めて確認するいい機会になった。

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    2020年09月15日
  • 平成政権史

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    案外面白く読めた。やっぱり政治家って面倒臭いし、国民のほう向いて仕事してるわけじゃないのな。

    民主党政権がいかに酷かったか。つか、そんなに早く崩れたんだっけ。

    これも歴史だね。

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    2019年04月14日