池上和子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
●対談形式で読みやすい。
●日本の福祉、特に児相関係がよくわかる。根深い問題だ。もっと親権を制限して強制介入するべきだが、そこらへんは予算や人員、そもそもの権利意識の整理が追いついていないから難しい。
●給付などについて、選択制か一律制かは議論になるが、実務上は一律にした方が結果的に楽ではないか。あとはいかに誰かが一方的に得はしていないなどの国民感情への配慮を行うか。ポピュリストな政治家には無理だろうなあ…
●今の時代は混迷だと言うが、まあバブルの時よりは悲壮感はあるかもしれないが、あまりに階層化しすぎているから、国民一体的な考えはあまりないのではないかな。
●とにかく児相ネタは悲壮感しかなく -
Posted by ブクログ
著者の佐藤優さんって、あのロシア通で元外交官作家のあの人と同姓同名なのかなと思ったら本人だった。佐藤さんは子どもの社会的養護のような分野にも関心があるようで、心理師の池上さんと二人して、その世界で長らく活動してきた遠藤初江さんのオーラルヒストリーを引き出すという趣向。
3人が同じ方向を向いている鼎談は、そうですね、そうですねとスムーズに話が進みいまいち面白さには欠ける。ネームバリュー的には佐藤さんが突出していて、だから筆頭著者でもあるんだろうけど、やっぱり現場で経験を積んできた二人に及ぶものではないはず。それなのにいろいろ解説してくれたり持論をぶってくれるのはちょっと煩わしい。
佐藤さんも遠藤 -
Posted by ブクログ
◯表題と佐藤優氏に惹かれて手に取ったものの、この本は一体何がテーマだったのか…?と思うような内容。
◯児童福祉に関係した職種は様々あり、それらの職種について解説及び連携について、児童福祉に関連の深い先生方からの現場に即した話が聞けるのかと思っていた。
◯しかし、内容の半分は先生方の現在に至るまでの経歴(もしもこの先生方の生涯が児童福祉の歴史だ、ということであればそれはそれで良いのであるが、そこまでの傲慢さはこの本にはないと思うと、何故ここにこれだけのページを割くのか…?)、その後の展開は、みなキリスト教とだけあって、やけに宗教的な精神からの福祉に対する姿勢が描かれている。悪くいうつもりはないの