◯表題と佐藤優氏に惹かれて手に取ったものの、この本は一体何がテーマだったのか…?と思うような内容。
◯児童福祉に関係した職種は様々あり、それらの職種について解説及び連携について、児童福祉に関連の深い先生方からの現場に即した話が聞けるのかと思っていた。
◯しかし、内容の半分は先生方の現在に至るまでの経
...続きを読む歴(もしもこの先生方の生涯が児童福祉の歴史だ、ということであればそれはそれで良いのであるが、そこまでの傲慢さはこの本にはないと思うと、何故ここにこれだけのページを割くのか…?)、その後の展開は、みなキリスト教とだけあって、やけに宗教的な精神からの福祉に対する姿勢が描かれている。悪くいうつもりはないのであるが、なんと無く押し付けがましいのだ。
◯学ぶところもあった。福祉の基本的姿勢、傾聴からさらに深めての全てを受け入れる姿勢というのは、なかなか困難な境地ではあるが、福祉には重要なことだと感じる。
◯また、他にも得た点といえば、政府の方針で児童福祉施設から里親への転換を進めているが、この本では先行するイギリスの事例を踏まえて、施設の良さを説明している。なるほど、さもありなんと感じる。しかしやや先生方に配慮したのか、と穿った見方もしてしまった。
◯結論から言うと、やはりある程度内容を確認してから読んだ方が良かったと感じてしまった…