瀧野隆浩のレビュー一覧

  • これからの「葬儀」の話をしよう

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    ひとりを前提にした社会を目指す。一人であってもそれがそのまま不幸につながらない社会。なんと難しい。葬送はその人の不在と関係性の確認記憶の呼び戻し。家族は作らないとならない。思っていることを伝え、折り合いをつける。それがかかわらないことである場合も出てくるが、お互い様でやれることもある。
    せめぎあってもいつかは折り合える。

    これができる相手だけであればどんなにいいか。

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    2018年11月17日
  • 世界を敵に回しても、命のために闘う ダイヤモンド・プリンセス号の真実

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    ダイヤモンドプリンセス号で発生した新型コロナウイルス感染症への対応の記録。感染拡大を「災害」と早期から捉え、現場に入った災害医療チームらの活動が記載されている。
    極限状態の中で完璧ではないまでも現場で対応していたが、それは必ずしも外部からは正当に評価されていない。本書では、船内外で活動した主要人物らへの取材に基づき、その時現場で起こっていたことや、どういう経緯・考えであのような対応がなされたのかを明らかにしようとしている。
    なお、書名ではダイヤモンドプリンセス号対応のことしか書かれていないように想像されるが、実際にはその後の国内における感染の流行と、それに対応したいわゆる神奈川モデルの策定過程

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    2024年01月21日
  • 自衛隊指揮官

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    自衛隊指揮官が、地下鉄サリン事件、能登半島沖不審船事件、ミグ25亡命事件、12.9警告射撃事件の四つの事件を通して国内の法や体制と現実の矛盾に苦しみながら以下に決断してきたかを書いてる。特警隊ができた経緯とか。今後失われた十年を自衛隊にとっては使われ始めた十年とし、そのために法などの環境を整備して指揮官の余計な重圧を減らすべきと主張。防大卒ってのもあって結構文中で熱くなってる。

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    2014年08月18日
  • 改訂版 宮崎勤 精神鑑定書―多重人格説の検証

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    ノンフィクションにはあまり手が出なかったが、
    多重人格に興味があったこともあり読んでみた。

    当時、幼い女の子を誘拐し自宅で殺害、その遺体をビデオ撮影したり、肉を食べたり、あげくには遺体を焼却してその小さな骨を家族のもとに段ボールで送りつけたりと、残虐このうえない手口で世間(特に小さなこどもをもつ親たち)を震え上がらせた宮崎勤事件。
    オタクの象徴と言われた「宮崎さんちの勤クン」の頭の中が、いかなる構造になっているかものすごく知りたかった。
    「精神鑑定書」は、供述に沿って書かれているのでいたって淡々としていて、だいたい想像通りの内容だったが、それに基づく精神鑑定がまっぷたつに分かれたこと

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    2011年01月22日
  • 改訂版 宮崎勤 精神鑑定書―多重人格説の検証

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    DES(解離体験尺度)
    ・気がつくと別の場所にいて、どうしてそこまで行ったのか自分でも分らない。
    ・自分の持ち物の中に新しい品物がある。しかし自分では買った憶えがない。
    ・身に憶えがないのに、嘘をついたと人から責められる。
    ・自分の体が自分のものではないと感じる時がある。

    これらは、多重人格などの解離性障害の患者を見つけるために用いられているスクリーニングテストの質問項目の一部です。実際には、28項目の質問があり、経験がなければ0を経験が多いほど100に近い値を選ぶようになっています。
    多重人格障害と判定された宮崎勤の2回目の精神鑑定においては、このテストは行われなかったのですが、もしも行わ

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    2009年10月04日
  • 世界を敵に回しても、命のために闘う ダイヤモンド・プリンセス号の真実

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    ダイヤモンドプリンセス号 対応がゴテゴテに周り、いいイメージを抱いていなかったが、現場医師の実直な物語
    ・YOU TUBEを投稿した岩田先生 2時間しか乗船しなかった。上から目線のアドバイスで現場が猛反発 下船させられた。
    ・正しいだけでは組織は動かない。信頼されることが何より大切



    ・岩田医師のユーチューブ投稿がもたらしたもの
    ・マスコミは、何が安全で 何が危険かを分けて報道するべき 目を引く記事がミッションでは無いはず。

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    2025年11月12日