山田敏夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
幸運にも経営者(著者)の方と話す機会があったことで読みました。
心を動かされる経営者には皆共通していることがあると思っていて、それは芯が通った誰もが理解できる信念があり、加えて利他の精神があること。山田さんからもそれがよくわかる本でした。加えて、会社の理念に伴って、社員の役割も明確化していることが印象的。
そして「誰がアパレルを殺すのか」を以前に読んだときにも思ったことだが、これからは食べ物だけではなく服についても大量生産・大量消費(廃棄)が疑問視されていく名は必定だと思う。服を作るのにあんなに水が必要というのは初耳でした。幸い年を重ねて服への趣味や考え方も変わってきたので、これからも買う服は -
Posted by ブクログ
今や 検索で「ジャパンメイド」の服を探すのは簡単ではない
山田氏が 英語が得意で留学先にフランスを選ばなかったら。フランスでスリにあわなかったら。
グッチがバイト先として山田氏を採用しなかったら。などなど。
ひとの巡り合わせと彼の泥臭い行動力で今のファクトリエはあることがわかる
勉強ができて優秀なタイプがこういう本を書いても響かないが、山田氏は不器用で(本人が書いている)そうではないので共感がもてる
工場ツアーに参加してみたい
安い服というのはちゃんとした労働環境で作られていないということ
現場である工場を大切ににして仕事に見合った適性価格で取引することで最高のものづくりをしていて -
Posted by ブクログ
信念で突き進んでいる姿に強い刺激を受けた。ファクトリエの真面目なブランドイメージは山田さんそのものなんだな。強い想いがあってこそ人は共感していく。
アパレルの世界はなんでこんなに透明性が低いのだろうとずっと疑問だったけれど、ブランドイメージや技術の流出を防ぐため、工場は契約を結んでいるブランドから関わっていることを口止めされているなんて知らなかった。とはいえデザイナーが物凄く力を持っている業界。デザインを工場に託して共にものづくりをして商売の軌道に乗せるなんて並大抵のことじゃない。。猛スピードで失敗すること、64の曼陀羅など、実践できそうな例も沢山ありました。 -
Posted by ブクログ
「ものではなく想いを届けるブランド」全てに響くであろう良書。そのまま踏襲して実践できる内容が多い。
◎満足はリピートを作るかも知れないが、口コミまでは生まれない。口コミが生まれるのは、満足を超えた熱狂が生まれるとき。
◎熱狂を生むための仕掛け:「仲間と楽しむイベント」と「サプライズ」
→ファンが交流できる「場」をつくる(セミナー形式のイベント、ワークショップ)
★アイテム数を増やし過ぎればいいというわけではない。「本当に自分が欲しいと思うものだけを販売できているだろうか?」「繰り返し買いたくなるものだけを売っているだろうか?」「誰のどんな問題を解決するものなのか?」を問いかける。
★自 -
Posted by ブクログ
日本の服飾関係の工場、服飾に関わる職人や技術者は、減少し続けており、日本の高い技術は、継承者がいないことで、失われていっている。
ファストファッションの隆盛により、海外の安い賃金で服を作り、次々に流行に応じた、瞬間的な服を使い捨てる文化となっている。
日本の服飾下請け工場は、海外との価格競争にさらされ、未来が見えない状況である。
筆者の山田さんは、日本の高い技術を生かし、工場の高い技術を持つ人たちが本当に作りたいもの、皆が本当に欲しいと思うものを作り、工場が山田さんの会社(ファクトリエ)を介し消費者に直接売ることで、上記の状況を打開しようとしている。
1人で起業し、40人の従業員を抱える