犬塚理人のレビュー一覧

  • 眠りの神

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    *
    安楽死、尊厳死がテーマ。

    スイスでは自殺幇助が黙認されているが、
    日本では安楽死は認められていない。
     
    日本とスイスでは国民性も異なるが、
    死生観はそれ以上に各々ので異なる。

    当然のように生を大切にするけれど、
    それは、死も同じように大事に扱うこと
    なのかもしれない。

    医師の視点から語られると同時に、
    死へ向かう人の想いの中で何を尊重すべきか、
    考えさせられた物語。

    ミステリーとしては、えっ!?と驚くラストと
    再度の価値観への問いかけに物思いに耽る感が
    心地よい余韻でした。


    以下、お話の内容となりますので、
    読もうかと検討中の方は見ない方が楽しめます。
    すいません。

    安楽死が黙認されているスイスで
    絵里香は半年前から自殺幇助団体に
    ボランティアをしていた。

    スイスでも安楽死への考えは人それぞれで、
    個人の尊厳死と捉える人、殺人だと忌み嫌う人
    がいる。

    殺人だと罵倒する人からの攻められ、
    絵里香はボランティアを続けていくことを
    悩んみはじめる。 

    団体で共にボランティア活動をするハンナは、
    正しいと思った信念に基づいて動く強い人
    だと絵里香は思い憧れていた。
    ハンナから幇助した時は、正しいことをしたか
    悩むし苦しみもあると聞き、絵里香は
    悩むとこは恥ではなく死に無関心になることが
    一番よくないと気づく

    日本から団体への依頼者へのヒアリングに
    絵里香が行くことになるが、丁度その頃、
    自殺幇助が認められていない日本で
    第三者の手による安楽死(殺人)が発生する。

    過去に団体に所属していた日本人が、事件に
    関係しているのではないかと疑念が生まれ
    絵里香は脱退した医師の神永を探ることになる。

    神永の行方へを追う中で、彼の過去の出来事にも
    疑問が生じてくる。

    事件の犯人はだれか。
    神永は関係しているのか。
    事件は思わぬ方向へ進んでいく。

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    2021年10月06日
  • 人間狩り

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    猟奇殺人を犯した元少年Aへの私的制裁の是非という重いテーマの作品。荒削りだがこれがデビュー作とは思えない巧みなプロットと伏線回収の妙がある。序盤からグイグイ読ませてくれるが、中盤以降は失速し、終盤は盛り上がりを欠く展開。物語の落とし所自体は然程悪くはないが、人間ドラマの書き込み(特に元加害少年と被害者家族)が圧倒的に不足しており、テーマの重厚さに反したライトな作風がちょっと残念。尤も、この題材は取り扱う際の【さじ加減】が非常に難しいのだけれど。装丁は単行本のイラスト画の方が不穏さを醸し出していて好きです。

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    2020年11月27日
  • 人間狩り

    Posted by ブクログ

    14歳の少年Aによる20年前の女児殺害事件。その残酷な犯行映像が闇売買された。
    監察係の白石は警察関係者からの流出を疑い、捜査を始める。
    一方、借金督促の仕事をする江梨子は、悪人をネットにさらして懲らしめる〈自警団〉サイトの活動にのめり込んでいた。
    江梨子とサイトの仲間は、新たな標的として元少年Aを追い詰めていく。
    それぞれの「正義」の果てに現れる哀しき真実とは――?

    ありがちなストーリー。

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    2020年11月22日