深尾三四郎のレビュー一覧

  • モビリティ・ゼロ 脱炭素時代の自動車ビジネス

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    脱炭素化の流れにあって、自動車業界がどのような状況に置かれていて、またその流れにどのように挑んでいくべきか書かれた本。

    そもそも脱炭素とはどういうことなのか、ポリシーメイキングの観点からも含めて状況の把握に本著の重点が置かれおり、これからの脱炭素社会を勝ち抜いていくために何を知り、どう動きべきか考えさせられた。

    自動車業界を主眼に置いているものの、すそ野の広い業界ではあるので、広く脱炭素社会へどうチャレンジしていくかも書かれており勉強になった。

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    2022年03月20日
  • モビリティ2.0 「スマホ化する自動車」の未来を読み解く

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    現伊藤忠総研の深尾三四郎氏の著。プロフィール画像を見るとちょっと照れてしまうのだが、その経歴も情報分析もさすがという印象。2018年リリースの本作では、自動車業界の未来がミレニアル世代の台頭とそのUXを重視した嗜好性によって変化して行く様子が背景とともに語られている。Automotive業界に身を置く人間としては、いささか理想に偏りすぎているようにも感じるが、DXを「煽る」立場としては素晴らしいの一言である。情報量が非常に多く論点も多岐にわたっているので初見で理解するのはなかなか重たいと感じたが、今でも参考となる一冊。2021年の現実と照らし合わせてみるのも面白いと思う。

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    2021年04月08日
  • モビリティ2.0 「スマホ化する自動車」の未来を読み解く

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    新しい概念をたくさん学べた。まだ咀嚼しきれてない部分もあるので繰り返して読むか、同じジャンルの本を続けて読みたい。
    危機感を覚える

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    2020年12月31日
  • モビリティ2.0 「スマホ化する自動車」の未来を読み解く

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    ①自動車メーカーが次世代モビリティで生き残るには高いデジタル技術を持つ企業などの外部リソースを取り込み、MaaSのアプリケーション提携企業になるしかない。

    ②テスラはエネルギーマネジメントの観点で、EVをベースに発電(太陽光電池)、蓄電、充電・利用という一連のエコシステムをスマートグリッドという形で作ろうとしている。

    ③デジタル社会の到来とデジタル技術がもたらす価値を理解し、世界の生産・消費主体となったミレニアル世代の存在を意識しながら、都市・エコシステムの発展を追求する。ことが次世代モビリティ社会を作る上では重要。

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    2020年01月03日
  • モビリティ2.0 「スマホ化する自動車」の未来を読み解く

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    ネタバレ

    ガラケーからスマートフォンに移行した時、移動式電話という従来の機能を超えて、EC・SNSといった新たな情報基盤やプラットフォームが生み出された。 この環境における勝者は携帯メーカーではなく、FacebookやTwitterといったアプリ開発者、GoogleやAppleといったOS提供者となった。

    同様の構図が自動車にも起きる。現在、脱炭素をキーとしたEV化が語られるが、それは単純なガソリン車からの燃料機構の置き換えではない。デジタル化の進展に伴って・モノを運ぶ従来の車両の機能(Mobility1.0)から、都市のデータを集め・運ぶ用途として変遷するだろう(Mobility2.0)。車両は都

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    2023年02月12日
  • モビリティ・エコノミクス ブロックチェーンが拓く新たな経済圏

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    ネタバレ

    モビリティの未来について思索するヒントにと思い読書。
    モビリティのみならず、WEB3.0.スマートシティに関しても触れられており、認識の整理、思考を広げる参考になる良著。
    ブロックチェーンのユースケースマップなども整理に非常に役立った。
    よくある海外版ほど事例によっておらず、事例と概念のバランスが個人的には程よく読みやすかった。

    メモ
    ・完全自動運転は依然として遠い未来の話だが、それより前に、自律型決済、移動経済が行われる世界観が先に実現される。
    ・ブロックチェーンで難しいのは実装の技術ではなく、規模に乗せてスケールのある形にしていくという部分。ティッピングポイントをいかに超えるかという部分

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    2022年03月27日
  • モビリティ・エコノミクス ブロックチェーンが拓く新たな経済圏

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    今、構造的な変化に苦しむ自動車業界が復活するカギは、ブロックチェーンにある。今後、様々な業界に拡がっていく、このブロックチェーンの技術と活用事例を紹介する書籍。

    2019年以降、大手自動車メーカーによる生産能力の削減計画が相次いでいる。
    それは、自動車産業が、生産規模を増やすことにより収益性が悪化する「規模の不経済性」に直面したから。その背景には、様々な取引コストの増大がある。

    今後、自動車メーカーは、都市のデータを資源とする新しいモビリティのエコシステム(生態系)で、どう生き残るかを模索しなければならない。
    そのためには、「CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)」や、「

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    2021年10月22日
  • モビリティ2.0 「スマホ化する自動車」の未来を読み解く

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    ■結論
    将来の世の中を見据えて、世界中でどのようなプレーヤーが自動車業界において、何を行なっているのかがかなり詳細に記載されており、大変勉強になった。
    世界の自動車業界の発展度合いや、注目の中国企業の動き、そして日本の自動車業界の課題等にも言及してあり、自動車業界の現在と未来を把握するにはもってこいの本。

    自動車業界で働く人は一読するべき本。

    ■著者
    深尾三四郎:
    浜銀総合研究所調査部産業調査グループ主任研究員。英国のロンドン・スクール・オブ・エコノミクスを卒業し、野村證券へ入社。05年から英HSBCでの自動車部品セクターのアナリストを経て、米国や香港のヘッジファンドでアナリストとして活

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    2019年07月15日
  • モビリティ2.0 「スマホ化する自動車」の未来を読み解く

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    ・モビリティは所有からサービスへ。
    ・その革命の牽引役は、ミレニアル世代。彼らの価値観が革命を推し進めている。
    ・シームレスな移動体験と、その先に待ち受けるそこでしかできない体験。地方の可能性。

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    2019年04月09日
  • モビリティ2.0 「スマホ化する自動車」の未来を読み解く

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    車を取り巻く環境がこれほど変わっているとは思わなかった。自動車産業の今これからの変革を示す内容。
    日本は自動車生産が頭打ち、世界的にも人口が減少傾向にある今、車は所有するものから、車を楽しむ環境をサービスとして受ける時代に。日本はトヨタが出遅れ感がありで、欧州や中国より、いわゆるMaaSの取り組みが遅れている。ボディーメーカーではなく、サービスベンダーがリードする形がベターと本書は説いている。

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    2019年02月11日
  • モビリティ2.0 「スマホ化する自動車」の未来を読み解く

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    CASE; 独ダイムラーのディーター・ツェッチェCEOによる造語
     Connectivity, Autonomous driving, Sharing, Electric drive system

    MaaS; Mobility as a Service

    創造的破壊を提唱したヨーゼフ・シュンペーター
    The Theory of Development; 1911
    イノベーションの5つの分類
    1。既存市場における新製品、新しい品質の創出
    2。新しい生産手法の開発と導入
    3。既存市場とは違う全く新しい市場の創出
    4。新しい原材料や調達先の開拓と支配
    5。新しい組織の構築

    以上

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    2018年12月02日
  • モビリティ2.0 「スマホ化する自動車」の未来を読み解く

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    いま、クルマは単なる移動手段だけではない別の何かになりつつある。まさに電話がスマホななったように。この本は、その大転換のインパクトをさまざまな企業の試みを活写する。

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    2018年11月11日
  • モビリティ2.0 「スマホ化する自動車」の未来を読み解く

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    MaaS/CASEについて解説した書籍の中ではいまのところベスト。

    なぜモビリティに地殻変動が起きているのか時代、社会、そして世代の三視点から読み解き、
    中国・インド・スイスといったモビリティの世界で急成長を遂げる国家の動きを見つめ、
    デザイン思考の重要性を解きながら脱オールジャパンを提唱する。
    どうしても自動車業界から見つめたMaaS,という偏りは出てしまう点は致し方ないか。

    全体的にはシビアな現実を噛みしめどう向き合うべきかを問う骨太な論理が展開されるがときおり妙に楽観的で「美しい国ニッポン」的世界にいってしまうのは残念。

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    2018年10月21日
  • モビリティ2.0 「スマホ化する自動車」の未来を読み解く

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     昨日まで浙江省杭州市で中国の発展の目覚ましさを目の当たりにした。杭州市は、阿里巴巴(アリババ)グループの本拠地だ。浙江省の人口6,000万人、その首都である杭州市は1,000万人だ。杭州市はほんの数年前まで人口700万人だったというからその人口流入のスピードは半端ない。銭塘江(川)の両岸には高層マンションが林立し、まだまだ建設の途上にある。すでに億ション化しているという。
     市内を走る車にはドイツ、アメリカ、イタリア、日本等の高級車が目立ち、その脇を電動バイクが静かに、しかもかつての自転車の勢いよろしく、走り回っている。うかうかしていると車よりも電動バイクに轢かれそうだ。さらに、歩道脇には多

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    2019年09月02日
  • モビリティ2.0 「スマホ化する自動車」の未来を読み解く

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    ・「モビリティ」という言葉は従来、人・モノを運ぶものという意味だったが、デジタル化の進展でデータを運ぶものという新しい意味が生まれた。
    └モビリティ1.0 :エンジンで走る自動車が人やモノを運ぶ
    └モビリティ2.0 :都市のデータを資源とするエコシス
    テム(生態系)の重要な媒体

    ・自動車産業で最も重要なキーワードは「CASE」。
    └C:Connectivity デジタルでつながること
    └A:Autonomous driving 自動運転
    └S:Sharing 共有・シェアリング
    └E:Electric drive systems 電動化
    独ダイムラーは4つすべてを満たす新ブランドの立ち上げを

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    2019年08月09日
  • モビリティ2.0 「スマホ化する自動車」の未来を読み解く

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    2019.01.24 情報が豊富で、世界のモビリティ事情がよくわかる。ほんと勉強になった。ただ、提言がもう少し有るとさらに良いと思った。ちょっと欲張りかもしれませんが。

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    2019年01月24日
  • モビリティ2.0 「スマホ化する自動車」の未来を読み解く

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    将来的には自動車はEVへと進化し、モビリティとはデータの移動という位置づけになる。
     本書を一言でまとめると、そのようになる。
     自分の意見としては、自動車メーカーはその方向で生き残るのか、読んでいて疑問だと思う。
     それは、本書が都市圏でのモビリティのみを主眼に置いていることに違和感を持っているからだ。

     「若者の自動車離れ」なんて言葉は聞き飽きた。
     この言葉自体が間違っていると思っている。
     田舎に行けば自動車は家族一台どころか一人一台も珍しくない。
     つまり、自動車離れが起きているのは都会での話である。
     若者が都会に流入して田舎に戻らないから、自動車の売り上げが伸びない。
     それに

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    2018年10月28日