モビリティの未来について思索するヒントにと思い読書。
モビリティのみならず、WEB3.0.スマートシティに関しても触れられており、認識の整理、思考を広げる参考になる良著。
ブロックチェーンのユースケースマップなども整理に非常に役立った。
よくある海外版ほど事例によっておらず、事例と概念のバランスが個
...続きを読む人的には程よく読みやすかった。
メモ
・完全自動運転は依然として遠い未来の話だが、それより前に、自律型決済、移動経済が行われる世界観が先に実現される。
・ブロックチェーンで難しいのは実装の技術ではなく、規模に乗せてスケールのある形にしていくという部分。ティッピングポイントをいかに超えるかという部分。ブロックチェーンはチームスポーツだと。
・CASEにおいて、事業付加価値が既存自動車関連企業からテック企業を中心としたデータアグリゲーターに移行し、新規参入が増え、競争激化で収益性低下が続いている。
・ブロックチェーンはさまざまな取引コストの回避または大幅削減を可能にするもの。モビリティを持続可能なものにするために有効な技術。
コスト削減のみならず、スマートコントラクト的な運用で、トークンを活用し、望ましいモビリティ利用を推奨・誘導することにもつながりうる。ハード投資なく、ソフト施策の設計・実装が容易になる。
・儲かりMAaSには売上の創造が必要。2つあり、1つは車両がお金を稼ぐ仕組み。渋滞解消や事故防止につながるコミュニティに有益なデータを都市や自治体につなぎトークンを稼ぐもの。もう一つは利用者がコミュニティに望ましいサービスを消費した際に、トークンを与えるようなインセンティブ設計。
・web3.0ではフィジカル空間との接続性がより高まった世界観。
・ブロックチェーンは三式簿記が特徴の一つ
・SDGS達成のためにブロックチェーンができる6つのこと
金融包摂の促進 現金送金が迅速簡単に
エネルギーへのアクセスを改善 エネルギー流通をスムーズ明確に
責任ある生産消費 トレーサビリティ向上と取引コスト削減
環境保護 トークン付与プロジェクトで個人の貢献を可能に
法的アイデンティティの提供 デジタルID生成と個人紐付けの実現
寄付効果向上 透明性担保と仲介者排除
・ユーティリティトークン 暗号資産資金調達の証明として配布されるもの
セキュリティトークン 特定資産の所有権を表す暗号資産。アセットバックトークンとも。
ステーブルトークン 安定価格を実現するよう設計されたトークン。法定通貨等と連動性を持たせるものなど
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