梶谷真司のレビュー一覧
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ネタバレ
・対話の時間は物足りないくらいがちょうどいい、終わるとモヤモヤする、いろんな立場や考え方に出会ったせいで自分の考えが揺らぎ頭が混乱する
終わった後に家族や友達と、自分と対話する
自分の中の他者が増えている
・明確な答えの出ない問いが良い
・語ることで考えに形を与える、通じる言葉にすることで自分にとっても明確になる
・普段口に出すこととは、良いとされていること、正しいとされていること、相手の意向に合うとされていること
・教師も1人の人間として参加する
ファシリテーターはルールを率先してやってみせる
・子ども 大人が当たり前だと思っていることに疑問を投げかけてくる
・考えるためには問 -
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ネタバレなぜ問うのか。それは人は間違うからである。その間違いを少なくするための方法。それが問うということ。本書はその「問う」ということを体系的に示したものである。
仕事をしていて思うのはそもそも「問う」ことの必要性を感じていない人が意外に多い。そういう人たちは仕事に失敗していない。というか自分がやってきたことが非効率だということにすら気がついていない。そしてうまくいっているのだから、それ以上何もしたくない。そうおもっている。
大事なのは「問う」状況であるおとを認知すること。自分が置かれている状態を正しく理解することではないかと思う。それがあってこその「問い」だと思う。
「問い」に関する書籍は多い。一方 -
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哲学対話というものを初めて知った。全然文脈は違うが、それに相当するようなスタイルで?男性の育児についてというテーマで区民センターとかで短時間やったことがあったが、面白かったし、少し刺激的だった。哲学テーマでも数人とかでやってみたい。
概して、この本で考えるとはどういうことかを哲学する、というより、そういうのをメタで考え直す機会として哲学対話というものがありますよ、こんな感じでやります、という著者の専門分野の解説本な気がした。確かにそんな基礎的でかつメタな深遠なテーマを書物で表面的に知ろうというのは傲慢で、自ら動いて話して考えろ、ということなのだろうと納得。 -
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確かに、物事を深く考えるには問いを立てることが一番の近道だと感じるし、答えを出すよりことも問いを考えることが重要だという話もある。
日常で問いを立てないことはないので、本書を読んで一から学ぶ必要があると感じた。
この本では、「問うための方法」などが、具体例により理解出来る。
哲学的で億劫になりがちだが、例に対して共感が多く読み続けやすい。
例えば、「問うことが攻撃的だと感じる」とか、「問うのが歓迎されない」など、問うことを躊躇ってしまうことってあるあるですよね。それが当たり前であるみたいな。
そのような勝手な思い込みで、大事な問いのチャンスを逃してしまっているなら、無くすべき考え方ですね。
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「問いを立てる」ということに自分のアンテナが立っていたので読んでみた。
変化が激しくメディアが大きな力を持つ現代において、情報に踊らされず自分の頭で考える重要性について考えさせてくれる本。
著者自身あとがきで哲学書であると言っているくらいなので、読んですぐに役に立つ本ではないと感じた。
しかし問いを立てるということについて【重要性、目的、問いの種類、問いの立て方、問う力のつけ方、現実への活かし方】と多くの面から書かれており、問うことにアンテナの立っている人には何かしら役に立つ本と思う。
深掘りする本というより薄く広く掘る本であったこと、あまり読みやすい本ではないと感じたので星3つです。 -
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半紙を高級にコーティングしたような素材の表紙と、タイトルの「書く」が手書きなところに惹かれたので購入しました。『文章を書くとは自分と向き合うこと』というのは同感で、自分の言葉で書くというのも納得したことの一つです。
一方、『自分が書くべき文章がある』といった「べき論」が冒頭に来てしまい、心の扉が閉じそうになってしまいました。『書く内容を見つける方法を学ぶことこそが(・・・略)重要』と書いているものの、本書ではほとんど触れず、考え方や書き方を論じているので伏線回収がなされていない感が否めないです。
思考に構造を与える問いや内容を与える問い、その他のステップなど参考になることは多かったので、書 -
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哲学対話を数多く実践する大学教授である著者が哲学対話を通して考えることについてや哲学対話の実践法について書いた一冊。
問い、考え、語り、聞くという4つを対話の中で行う哲学対話についてその効用と実践法を本書で知ることができました。
老若男女誰でも参加でき、10から15人で行うことや輪になって行うことなどルールを作り、何を言っても否定せず参加者で考える場をつくるという普段の生活の中ではなかなかない場面で参加者にとって有意義な機会となるだろうと感じました。
また、モヤモヤした状態で終わり、対話後も考えることが大切と言うのは印象に残りました。
コミュニティボールや否定せず受け止めるために進行役、普