梶谷真司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
哲学対話についての効用、やり方が丁寧に書かれた本。
個人的には哲学対話を深めるための方法、すなわち5W1Hや未来・過去・現在の時系列、なぜなぜを行うことで疑問を広げる方法に実践の価値があると思った。思考をめぐらすだけではドミノのように積んでは崩れ、考えがまとまらないが上記のフレームワークとそれを記述することで考えをまとめあげ、思考の整理をすることができるなと読みながら共感した。「ゼロ秒思考」にも同じようなことが書かれていたのを思い出した。おそらくこのトレーニングを哲学対話の場や職場で実践することではるかに深い思考を得られるはずだ。そうと思えればやるのみである。 -
Posted by ブクログ
考えるための場としての哲学対話。
対話は輪になって椅子だけで行う。机は会話の壁。受け身になる。
きれいな円をつくる。間隔はできるだけ詰める。
4~5人だと反対意見を言いにくい場合がある。
10~15人程度が意見を言いやすい。
相手に否定的なことは言わない。黙っていてもいい。
知識ではなく、自分の経験に即して話す、を制限にする。
他者は自由の障害ではなく、自由の前提。他者がいるからこそ個人の自由が可能になる。
自分のための哲学に徹する。
問うことではじめて考えられる。問いを展開する。
問いは疑問形で。機械的に問いの形にする。
抽象的な問いは具体的な問いにする。大きな問いは思考停止ににある。