繁田香織のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この系統の本を読むのは、ずいぶん久しぶりですが、くびをすくめたくなるような指摘が多くて、勉強になりました。
人に認められたいために、他者と比べて優れ、美しく、強く、裕福、あるいは“まったく違う人”になろうとする。その一方で、自分の弱みは見せないようにする。自分の強みと思っている面だけを見せ、弱みと思っている面を隠している。すると、周りの人と親しくなれるどころか、むしろ周りの人が離れていってしまう。
ケチは非常に嫌な性質だが、残念ながら世の中にはあまりにも多くのケチがいる。ケチは人を幸せにも、人生をより安定させもできない。反対に与えるものが多いほど、得るものも多くなる。
あなたの機嫌を良く -
Posted by ブクログ
素晴らしい本でした!久々に続きが気になる本に出会えて嬉しい。
最初は読むだけでしたが理解しきれず挫折。
GWのまとまった時間を使って、紙とペンを用意し、要点を抜き出しながら読書。すると解像度があがってきました。
自分の人生を解析しているようでなかなか面白かったです。
なぜこんなにも生きづらいのか?不安なのか?
自分を傷つけてしまうのか。全てに納得がいきました。
あぁ、私の心理はこういう仕組みだったのか、って。
まるでこれからの人生を変えるような目から鱗の内容でした。
正直、理解仕切れていないと思います。やっぱり難しくって。
でもこれから、心の壁にぶち当たった時はもう一度この本を開こうと思 -
Posted by ブクログ
人間の心は意識と無意識で構成されていて、両者の乖離があると、生きづらさを感じやすいと言われている。この本では、意識が「大人の自分」、無意識は「影子と日向子」に当たると仮定して読み進めると理解しやすい。
幼いころ、親に刷り込まれた自分自身の評価(私は十分ではない!等)に打ちのめされ、傷ついているのが、影子である。よって影子の思い込みにより、「大人の自分」がトラウマ反応を起こしやすいのだ。それが生きづらさである。
換言すると、「大人の自分」が抱える問題は、影子の未解決な感情が素因となっているのである。
影子をいかにして癒していくか。
本書はそれについてかなり具体的に詳しく指南してくれている。
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Posted by ブクログ
ネタバレかなりの良書。
ポジティブな日向子とネガティブな影子、人間には2つの側面があって、それぞれ幼少期の養育者の影響を受けている。
特に影子について、丁寧に自己分析し、どんな傾向で出てくるか知り、優しくいたわること。
すべての人間関係や捉え方は、ある意味自分次第。
ポジティブもネガティブも相対化・客観化して、特にネガティブが現れたとき、それを誰かにぶつけるでも、自分に向けるでもなく、ただただ労る。
(怒り・不安は野生で生きていくには必要な感情だったけど、いろいろなもので守られているいま、それが必要な場面は少ない)
少し楽に生きれるのでは?
あと、専門領域の本なのに、わかりやすいし、訳が読みやす -
Posted by ブクログ
目当ての本を買いに行く時になんとなく
気になって購入しました。
こういう本を読んだ事がないので同様の他の物と
比べての感想は出来ませんが
読むことが出来て良かったと思います。
本当の自分がわかる心理学?
本当の自分は自分なりにわかってますよね?
でもそういう事ではなかったです。
私なりに自分の事を分析すると、
私は自分の事を幼い頃からあまり好きではなかった。
私は誰かと一緒にいる時はそれなりに楽しいんですが、
1人の時の方が楽だと思っている。
だけど何時もどこか寂しさをかんじている。
この本は自分も周りの人も
心地良くいられる方法が学べますとあります。
本当に苦しくて困っている人は読 -
Posted by ブクログ
ネタバレ子ども時代の経験が現在の行動に影響していると考え、その頃の自分を分析し、対話をしながら本当の自分を取り戻すための方法論が書かれている。子ども時代の自分を傷ついている「影子」、陽気な「日向子」にわけ、自身の行動が「影子」と今の自分の一体化によって、人生で行き詰まることがあると書かれている。それを解決されるためになぜその行動をするのか深掘りし、本当に必要なことは何かを分析しワークをしていく。
いくらみんなに褒められても、いくら仕事でうまくいっても自信がなくいつも不安な自分がいた。変えたい、癒されたい、助けてほしいと思い、カウンセリングや本を読んでもしっくりこずこの本を読んで少し腑に落ちることが多 -
Posted by ブクログ
(感じたこと)
自分は影子の方が前に出やすいタイプ。
人とのコミュニケーションが苦手だし、人間ってめんどくさい、
感情抜きで頭で考えて決めた方が楽、と思ってたけど、それは自分の影子が傷ついてもう傷つきたくないって思ってたからなんだと理解できた。
自分の生きづらさになんとなく気づいてはいたけど、
どうしたら楽になるのか、そもそも楽になれるのかなんて気にして無かった。自分に向き合いたくなかったから。
でもこの本を読んで自分がなぜ生きづらさを感じているのか客観的に整理することができたし、整理できたことで自分の影子をどう受け入れていくかの道筋が分かって、気持ちが楽になった。
(印象に残った考え