小野寺百合子のレビュー一覧

  • ムーミン全集[新版]3 ムーミンパパの思い出

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    とても好きなムーミン童話第3巻。ムーミンパパの若い頃の冒険と、その先に得られたものについて。
    とても面白かった!!孤児だったムーミンパパが自由を手に入れて、その自由の持てる優しさのままに仲間を得て行く話。
    大変な冒険の果てに、彼はあのムーミン屋敷を作り、自分だけの、でもたくさんの人たちと分け合える人生を作り出していく。

    ムーミンパパが出会う人たちはムーミンパパとは違う存在。だから話し合いをするし、別々の行動を取る時もあれば一緒に何かを成し遂げる為に協力することもある。
    たくさんの出会いが人生にはあって、その中でムーミンパパはムーミンパパの生き方を楽しんできたんだな。

    "わたしはこ

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    2025年08月19日
  • ムーミン全集[新版]3 ムーミンパパの思い出

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    思出の記の内容が書かれつつ、それを小さな子どもたちに聞かせつつという構成がたのしい。親と一緒に暮らしていないスニフとスナフキンが、自分の親について知りたがるところがすこし切ない。
    ムーミンに登場する人物の中で、ヘムル族の人たちはいつもトラブルメーカーであまり好きになれないんだけど、やっぱりヘムレンおばさんも例外ではなく、そして周りからの扱われように笑ってしまった。ちょっと困った人たちもコミカルに描かれているから、完全には憎めないし、ちょっと愛らしくも感じる。最後には居場所が見つかっていて安心しました。
    「ムーミンです。避難民です。特別な星の下に生まれたものです」
    この自己紹介がすてき。

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    2025年07月27日
  • ムーミン全集[新版]3 ムーミンパパの思い出

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    パパの大冒険と、仲間たち(最後はママにも)出会う話。
    助けちゃったヘムレンおばさんのくだりおもしろすぎる、笑
    ママが波にさらわれているところを助けにいこうとするパパの絵も、なんかとてつもない勇敢なシーンなんだけれど、ハンドバッグも一緒に波にさらわれてるさし絵がなんかおかしくて何度観ても笑える‪。
    そしてママのこと、あの遭難者って言ってるところも

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    2025年07月11日
  • ムーミン全集[新版]3 ムーミンパパの思い出

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    ネタバレ

    私の大好きなムーミンパパの昔の話。
    アニメ『楽しいムーミン一家』を見てから、ずっと原作を読んでみたいと思っていました。

    原作とアニメ(平成版、昭和版)それぞれ違う雰囲気のキャラクターとして描かれていると事前に知っていたので 楽しめました。

    スナフキンのパパ、ヨクサルのお話や、スニフのパパ、ママ、ロッドユール、ソースユールとのお話、何でもかじってしまうニブリングたちや、オバケとの出会い、ムーミンの世界の住人たちが皆 自由に暮らしているように、この作品もとても自由に描かれている作品でした。
    また、装丁や挿絵も美しいので他のシリーズも読んでみたいです。

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    2022年04月04日
  • ムーミン全集[新版]3 ムーミンパパの思い出

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    ネタバレ

    ムーミンのキャラクターの中で、一番可愛くて好きなミムラねえさん。
    やっと出てきたのに…
    なんだか嘘つきで変わった子だった。

    タイトル通り、ムーミンパパの若き頃の思い出のお話しでした。
    風邪をこじらせたパパが、もう自分は死ぬんじゃないかと心配になり、子どもたち(ムーミントロール、スニフ、スナフキン)にまるで遺言のように「お前たち、本物の冒険家として生きるのだよ。」なんて言い出し、ママに勧められて、思い出の記を書くことになります。。

    よく分からない部分があり??だったけれど、
    翻訳者の畑中さんいわく、
    トーべはふんわりと書いて矛盾が多く、翻訳泣かせだったようで、校閲からおかしいと指摘されたほど

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    2022年02月05日
  • ムーミン全集[新版]7 ムーミンパパ海へいく

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    ムーミンパパ海に行く…っていうか灯台守になるっていったほうがいいお話。まあ灯台の明かりはつかなかったんだけど。失ったと思ってたものが再び元に戻ってくる話…と思っていいのか? ママがとても可哀想になるのと同時に、私もムーミン谷が恋しくなってしまったw ミィがいつの間にか養女になっていたり、ムーミントロールがミィには結構辛辣だったり驚いた。

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    2021年01月10日
  • ムーミン全集[新版]3 ムーミンパパの思い出

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    ムーミン3冊目。若かりし頃のムーミンパパが結構虚言癖&妄想癖あって驚いたw ヘムレンおばさんはまっとうだと思っていたけれど、確かにムーミンパパに助けられた時のヘムレンおばさんはうざかった。どうなるかなって思ったけど、最後はやはりハッピーエンドで良かった。スナフキンが昔からムーミンの知り合いのような書かれ方になっていて「えっ?」って思った。

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    2021年01月02日
  • ムーミン全集[新版]3 ムーミンパパの思い出

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    ここまで読んでシリーズ挫折ってあるある?
    私はそうだった。
    子どもにはパパの語り口調って面白くないし、時々挟まる親子とスニフのやりとりもあまりハマらない。

    大人になって読むと、結構面白かった!
    子どもの頃はパパの自惚れや大人に反抗するところが、クラスにいたら痛い奴だという印象で、自分がそうできない妬みもあってか全く好感が持てなかった。

    今ではそういう子ども心が理解できるし、頑張れそして色々学ぶのだ、と上から目線で物語を楽しむことができる。
    子どもに話を聞かせたがるパパに対しても、まだ子供っぽさところが残る男性だと、少し可愛いとさえ思える。

    仲間たちも魅力的だ。子ども世代より可愛らしい?少

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    2025年08月03日
  • ムーミン全集[新版]3 ムーミンパパの思い出

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    みなし子だったムーミンパパが、自由と冒険を求めて海にのりだし、ムーミンママと出会うまでの大冒険の物語。嵐の中辿り着いた島でゆかいな王さまと出会うお話が好き。スニフとスナフキンの父親、ロッドユールとヨクサルも登場するけど2人ともお父さんそっくりなのがよく分かる(笑)好きなことに一途で、それにのめり込んで生きるムーミン谷の皆の自由さに癒される。

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    2025年06月18日
  • ムーミン全集[新版]7 ムーミンパパ海へいく

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    これは8月末から10月3日までのお話し。

    夏の終わりのある日、パパは、手もちぶさたに庭を歩いていた。しなけらばならないことは、すっかりやってしまったか、他の誰かがやってしまったように思い、悲しげに…。
    ってつまり、自分が家族から頼りにされないことが気に入らない男なんですよ、このパパは。(新版訳者の畑中さんいわく、このパパはトーべの父そのものだろうと。)

    ママがパパの地図を見て、私たちはここに住みつくのだとムーミントロールに語ります。
    そしてその通り、一家は灯台のあるパパの島へと引っ越すことになるのです。(この時の一家とは、パパ、ママ、ムーミン、ちびのミイの4人!)

    島には小さな漁師が住ん

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    2022年09月19日
  • ムーミン全集[新版]3 ムーミンパパの思い出

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    ムーミン谷の子どもたちが生まれる前のムーミンパパの物語。
    ムーミンパパが書いた回顧録という体で話が進み、所々でムーミンパパが子どもたちに読み聞かせているシーンが入ります。ムーミンパパだけでなく、スナフキン、スニフのパパも登場し、語られる物語に夢中になるムーミンたちがかわいい。
    ムーミンパパが自分を特別なムーミントロールだと信じて旅立ち、仲間たちと冒険をする様子が挿絵とともに生き生きと描かれていて楽しいです。
    ヘムレンおばさんにまつわることや王様の園遊会のシーンにはユーモアも溢れています。

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    2020年09月22日
  • ムーミン全集[新版]3 ムーミンパパの思い出

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    ムーミンの好きなところは、人間がいないところ。
    みんな自分の心地よさとポリシーで生きている。とても自由。
    気持ちいいくらいにとっ散らかり、だけどなんやかやで認め合って前に進んでいく。
    パパ世代はそれが引き立つなぁ…笑
    羨ましい!

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    2020年01月17日
  • ムーミン全集[新版]7 ムーミンパパ海へいく

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    モランとうみうまも登場し、ますますムーミン世界のキャラクターが豊かに。嵐に巻き込まれたりと色々なことが起きるけれど、もしかしたら、ムーミンのキャラクターで1番子供っぽいかもしれないムーミンパパ、おおらかなムーミンママ、こまっしゃくれたリトルミイ、冒険心大勢なムーミン達の姿はいつも通りで安心する。彗星が地球と衝突したり津波だったりと、自然災害に〈いのちの不安〉にさらされても、自分たちなりに対処して生き抜いていくムーミン達の姿には学ぶところが多い気がする。

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    2025年10月24日
  • ムーミン全集[新版]3 ムーミンパパの思い出

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    パパ、ママ、ムーミン、スナフキン、スニフ、フレドリクソン、ヨクサル、ロッドユール、ソースユール、スニフ、ミムラ夫人、ミムラねえさん、ミイ、おばけ、ニブリング、ヘムレンおばさん、竜のエドワード、王さま

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    2025年09月23日
  • ムーミン全集[新版]7 ムーミンパパ海へいく

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    これはパパが嫌いになる痛恨の一冊。
    巷で言われている愚かな男性像がそのまま描かれていて、人生経験を積んだ女性にはきつい。ママに同情せざるを得ない。美しい庭の絵を描いて、壁の前で疲れて眠ってしまう場面には涙してしまいそうだった。子ども心には全く湧いてこない感情だ(子供の頃、シリーズのここまで辿り着いた記憶がないのだけれど)。

    子どもにもいきなり引っ越しはきついが、ウキウキ発見冒険の未来も期待できるから、少しはマシだ。ムーミントロールもよく頑張っていた。海馬やモランとの遭遇は夢のようなファンタジーで、怖くもあるが美しい。

    また20年くらい経ってから読むと、パパの横暴も可愛く思えるのかもしれない

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    2025年08月16日
  • ムーミン全集[新版]7 ムーミンパパ海へいく

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    ムーミンたちが鬱々としていた。島も普段のように優しくて美しい自然に溢れた場所ではなく、厳しくて、よそよそしい。家族の危機を描いているのかな?ムーミンも思春期っぽいし。パパってこんな感じだったっけ?何事も美しいだけでなく、辛かったり冷たかったり、見たくない側面がある。

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    2024年11月02日
  • ムーミン全集[新版]3 ムーミンパパの思い出

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    トーベ・ヤンソンさんは、いま自分を理解してくれる人がいなくても、いつか友達ができて、自由に自分の好きなように生きていけるんだよ、という想いをムーミンパパにのせて描いているように感じた。何にも縛られずに生きるキャラクターたちに力をもらえる。

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    2024年10月18日
  • ムーミン全集[新版]3 ムーミンパパの思い出

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    ムーミンパパの回顧録が主
    一人称の自分大好き文章で読むのに難儀
    合間に挟まれる現代三人称の挿話が読者のツッコミを代弁する形になってるので、作者の意図通りの感想をもって読んでいるのだなぁと
    苦労して読んだ後の最終章とエピローグは、パパの自意識を凌駕していて心地よい読み心地
    人物相関がようやくわかった
    アニメ見た記憶はあるけど謎の人物しかいないから何も分かってなかった

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    2022年01月21日
  • ムーミン全集[新版]7 ムーミンパパ海へいく

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    ムーミンパパが中年の危機?を起こして家族を連れてムーミン谷から孤独な島に移住するお話。
    島は岩でゴツゴツしてパパ憧れの灯台も灯がつかずボロボロ…リーダーシップを見せつけようとするパパの行動もイマイチよく分からない。自分だったら「クソジジイ!こんなことに付き合ってられるか!!」とキレてなんとか島脱出を図ろうとすると思いますが、ママもムーミントロールも健気です。
    半分くらいそういったうまく行かない島での生活のお話なので、読み進めるのに少し気力がいりました。
    ミイは『ムーミン谷の冬』同様なんでも楽しめる気質なんですね。このお話ではミイのセリフ・行動のキレがすごいです。そういった力強いセリフと、うみう

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    2020年11月15日