深井律夫のレビュー一覧

  • 小説デジタル人民元

    Posted by ブクログ

    凄い内容。
    円が中国元に市場で負けてしまう。その理由はデジタル化の遅れ。
    ブロックチェーンを中心としたITとファイナンスの知識があると充分に楽しめる。そういう意味では自分にはドンピシャで当たってしまった感じ。
    更に航空産業やら中国の遺跡が絡んでくる。日本を代表する企業も思い切った手段で市場で戦う。登場人物の背景も秀逸。かなり無茶な設定もあるが、それは小説として楽しみたい。
    GAFAやBATHがブロックチェーンやデジタル通貨で事実上の市場に流通させることに対して、中国はデジタル人民元で世界の基軸通貨を狙う。日本政府はただ傍観するだけ。そして円は死ぬ…という設定。
    未だに国債を発行しまくって(選挙

    0
    2022年08月22日
  • 覇権通貨 小説人民元

    Posted by ブクログ

    人民元を基軸にするには、日本の銀行を買収すると言う発想が面白い。
    その視点から見て、中国の金融政策のあり方が、浮き彫りになり、
    共産党の原則派とリフレ派の対立の要点が、見えてくる。
    中国の対外金融政策は、一方で賄賂で手にしたお金を海外に逃亡させ、
    隠して、個人の蓄財を進める。共産党及び政府の高官の子女が、
    海外に多いのは、その役割を担うためであることは、明らか。
    一帯一路の中国のやり方は、多くの国で反発を食らっている。
    裸官と言うあり方で、中国国内では清廉潔白を言いながら、
    海外にたっぷりお金を持っている。
    捕まった薄煕来や温家宝などは、その典型とも言える。
    ここで登場する 李国東中国改革銀行

    0
    2019年02月25日
  • 黄土の疾風

    Posted by ブクログ

    これは、すごい経済小説だった。
    農業という、ある意味人間の論理など通じない世界、さらに中国の農村いうこれまたビジネスライクな取引が通用しない世界での投資ファンドの奮闘。
    民族、格差、倫理問題など社会的な課題も絡みながら物語は進む。
    あくまで、相手のフィールドで、相手の論理で、息もつかせない逆転劇が痛快。

    0
    2014年02月11日
  • 巨大市場

    Posted by ブクログ

    •中国を嫌いでもいい、でも軽蔑してはいけない
    •中国ビジネスをモノに出来るのは中国人、日本人はパス→中国人は射门

    0
    2013年04月21日
  • 巨大市場

    Posted by ブクログ

    中国を舞台にした金融・経済小説。分野に疎く、用語もよくわからぬまま読んだが、面白かった。職場、知り合いの中国人が皆親日的なためか、ほんとに反日?等、中国という国、国民性が理解できないでいる状況にあったが、この本のような内容を知るとなんともいえない妙な感覚に陥る。と、内容を離れた感想を持ってしまった。
     主人公が八面六臂の活躍をしすぎかもしれんが、「痛快」物の王道ですっきりする。読んでよかった。

    0
    2013年02月23日
  • 黄土の疾風

    Posted by ブクログ

    中国の農業問題を題材にした経済小説。
    民族問題、公務員の汚職などなど。

    文章力はいまひとつと感じたが、この作品が2作目でしたっけ。今後におおいに期待できる作家です。

    0
    2014年04月26日
  • 小説EV戦争

    Posted by ブクログ

    よく書かれているが、一方でEV=リチウムイオン電池という一方的な切り口が内容を単純化している。
    さらに日本の1企業のみを成功者として記載されるため、事前に期待していた「EVをめぐる世界の熾烈な戦い」という経済面での記述はリチウムイオン以外については乏しく真新らしさはない。たとえば自動運転に関して日本は完全に欧米に遅れているものの、電池の会社がEVの鍵を握る、という一方的なストーリー。日本と中国の話のなかに欧米の影はほぼない。

    0
    2018年05月03日
  • 覇権通貨 小説人民元

    Posted by ブクログ

    産銀勤務の江草は北京支店へ赴任。その頃、人民元の国際化を目論む中国当局が、極秘プロジェクトマルコ・ポーロ計画を発表し・・・
    金融関係の知識が無いと、ちょっと読みにくい。
    中国とはうまく付き合っていきたいけれど、この調子だと相当しんどいね。

    0
    2013年04月17日