山高昭のレビュー一覧

  • 遥かなる地球の歌

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    美しい海洋惑星サラッサに自動播種船による植民が行われて数世紀。楽園のようなコロニーに突如飛来したのは、太陽の新星化で滅亡した地球からの最後の脱出船だった…。宇宙と人と海の物語を詩情豊かに謳った作者の集大成的な一冊。
    「遥かなる地球の歌」(1996)A·C·クラーク
    #読書好きな人と繋がりたい

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    2025年06月15日
  • 創世記機械

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    自分の業務における成果をいくらわかりやすい言葉で説明したとしても、権力側には響くはずがない。であれば彼らにもわかりやすい成果が出たことを示すようにする必要がある。ただそうすると彼らのやり方で進めることを要求される。それを防ぐには…全てを解決する成果を出す のか
    タイトルの回収がされるくだりが好き
    最後のオーブの発想は途中で浮かんだのでうれしかった

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    2024年12月29日
  • 未来の二つの顔

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    ネタバレ

    AIに生存本能とドローンを与え、攻撃するとどんな反応を示すか。最初は自他の区別がなく、他者を認識して抵抗し、そして他者にも生存本能があることを導き出す。これが80年代に書かれたとは。

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    2024年11月17日
  • 創世記機械

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    若き天才科学者が発見する究極の理論。『星を継ぐもの』のホーガンによる、科学者の夢を描いたハードSF。

    「科学の力って すげー!」
    某ゲームに毎回登場するというセリフを、架空の理論によって巧みに実感させるホーガンの面目躍如たる一作。

    組織での軋轢のなかで苦闘する前半から、世界の政治情勢を一変させるという大きな話に広がっていく後半まで、一貫して描かれるのはホーガン流の創作理論と科学者としての矜持を持つキャラクターの魅力。そして「こうきたか……!」と唸らせるセンス・オブ・ワンダーなラスト。創世記ってそういうことか!やっぱホーガンってすげぇな、とハードSFの面白さを再認識。K理論の内容についてのわ

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    2022年12月22日
  • 未来の二つの顔

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    時は2028年。コンピュータと人間の未来を探るべく、宇宙ステーションにて壮大なシミュレーションが開始する。

    1979年発表、日本では1983年に翻訳された、ホーガンの代表作のひとつ。2022年の今、これを読んでまず思ったのは、当時作者が未来予測的に描いたコンピュータにまつわるデバイスやインフラなどが、かなりの打率で実用化されているなぁということ。スマホやタブレットっぽい情報端末などは言うに及ばず、ほとんどの書類が電子化されていたり、対戦型ネットゲームがあったり、ドローンが現在のイメージまんまで出てきたり。そんな中で、本作が掲げる人工知能の進化と人間との共存というようなテーマは古典的ではあるけ

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    2022年11月24日
  • 楽園の泉

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    宇宙エレベーター(軌道エレベーター)建設の実現を目指す技術者の壮大なSFロマン。
    21世紀に入って実現の可能性が高まっているらしい、軌道エレベーター建設を1979年に描いた小説。全体の構成としては「プロジェクトX」風とどなたかが書いていた通りの感じ。不可能を可能にしていく建設への積み重ねと、現地スリランカの架空歴史ロマンや、地球外知的生命体との接触もからめて物語は進んでいく。ハードSFとして技術的な話も多く、中盤まで起伏がやや緩やかな展開に感じたが、未知の事象に向かっていくセンス・オブ・ワンダーは健在。アクシデントが続く終盤のスリルと緊張感には映画のような迫力があってのめり込んだ。圧巻の結末に

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    2021年08月06日
  • 創世記機械

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    量子物理学ではないK物理という概念のもと、粒子のスピンが止まると、物質は見えなくなり消滅し、また動き始めると見えるようになる。有から無が生じ、逆に無から有が生じるという理論を作り上げたクリフォード。しかしACREという、国の軍事に関わる研究機関であったため、理論/基礎研究の意味合いが理解されず、実用性がないと一蹴される。しかし、その理論が正しいことが解ってき始めると、政府の役人はコロッと態度を改めるが、クリフォードは不満しか無く、ACREを辞職してしまう。時を同じくして、応用物理分野のオーブと合流し…。

    最初の数十ページかは、「ハードな物理学は苦手だわ…」と思ってしまうのだが、訳もいい加減と

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    2018年05月09日
  • 未来の二つの顔

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    人工知能は人間に対して安全なのか、最近でもホーキング博士を始めとして危険と唱える識者の方も少なくない。この問題に対して地球とは隔絶された宇宙ステーションの中で実験を試みるのがこの小説です。人間側の執拗な攻撃に対して人工知能が次第に凶暴さを増してきて熾烈な人間vs人工知能の戦いになるところがハラハラドキドキでとても面白い。最終的には和解して人間の良いパートナーになるといったハッピーエンドで終わるところもまた良し。この戦いの最中、人工知能は一億年に相当する進化を遂げたとある。ヒト亜科として区分される動物が現れたのは、600万年前から500万年前とされていますが、人間はまだ進化が足りないのでしょうか

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    2017年05月10日
  • 楽園の泉

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    心優しきクラークの物語
    表紙   6点鶴田 一郎
    展開   7点1979年著作
    文章   7点
    内容 750点
    合計 770点

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    2016年03月14日
  • 遥かなる地球の歌

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    直球SFを読みたくなった。やっぱりクラークでしょ。
    昔読んだ時はじみ~な話だなと思いました。巨大な宇宙船の先端に作られた氷の障壁のイメージだけが強くの残っておりました。

    実は色んなテーマがぎっしり詰まった知的冒険満載の話なのだ。光速を超えられない中での現実的な恒星間航行の考察、太陽の消滅による1000年かけての脱出、知的生命との遭遇はありえるのか、相対論的時差の哀しさ、言語の変化、宇宙エレベーター、宗教・・・

    淡々と語られていく、故郷を失った人々の物語は静かな中にも希望が満ちています。やっぱり、クラークはすごいな!

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    2014年05月28日
  • 宇宙への序曲

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    A・C・クラークの訃報を知ったのは、ついこの前のような気がする。
    そういえば、彼の作品を読んだことがあったっけ?
    あったような、なかったような、記憶が非常に曖昧であった。
    ならば、この機会にどれか読んでみようと思い立った。
    クラーク最初の長編ということで、とりあえずこの作品を手にとってみた。

    人類が初めて月へ行くお話である。
    アポロ11号が人類最初の有人月着陸を果たしたのが1969年7月。
    今さら何を??なお話だし、
    この本に登場する宇宙船プロメテウス号の月飛行計画とアポロ計画とではずいぶんと食い違いがある。
    読み始めはとても不安だった。

    ところが、なかなかどうして2008年現在でもけっこ

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    2014年03月04日
  • 楽園の泉

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    ハードSF長編。いわゆる「軌道エレベーター」の建造がメインのお話で、それに宗教的世界観と科学との対比が入ります。
    現代になってようやく可能性が囁かれはじめた軌道エレベーターだけど、1970年代にこんなに緻密に描かれてたなんてびっくり。さすがの巨匠です。
    読んでる時の感覚は技術系/歴史系ドキュメンタリーに近いんだけど、エピローグまで読み終えたらやっぱり見事なSF長編でした。素敵!

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    2013年07月07日
  • 楽園の泉

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    人類の歴史に名を刻む一大事業を成し遂げた男の物語。
    宇宙エレベーターとスリランカの宗教の雰囲気が不思議とマッチしてる。
    巨大建造物ってわくわくするな。個人的には宇宙エレベーターの建造をもっと詳細にやってほしかった。スタードライバーは結局なんだったんだ。

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    2012年11月01日
  • 楽園の泉

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    やっぱりクラークは良い。SFな部分だけでなく、登場人物とか思想的なものとか。
    刺激的?快感?至福?まあとにかく読んでて気持ちよい。

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    2012年08月12日
  • 楽園の泉

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    映画で見たい
    地下ターミナルからパンして空に駆け上がり深淵の彼方に消えていく
    軌道エレベーターの映像が見たい

    前半はクラークの趣味の世界

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    2012年01月20日
  • 楽園の泉

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    未来のプロジェクトX。科学者というより技術者の物語なのだが、これが書かれた時代はフォンブラウンやお茶の水博士など、科学者が製作や運用もやってしまうのが一般的だったんだろう。
    宇宙エレベーターは次世代の技術として、是非実現させるべきである。これがないと、例の巨大な円形の宇宙ステーションなど、資材が重すぎて建設できないだろう。

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    2011年11月25日
  • 楽園の泉

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    なんというか素敵。

    スターグライダーあたりが出てきたとことかから盛り上がりっぱなしです。

    あと、王の軍団!!

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    2009年10月04日
  • 楽園の泉

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    宇宙エレベーターから見るオーロラの描写が何年たっても色褪せることなく、鮮明に甦ってきます。クラークのこういった描写ってすごいなーって思った作品です。

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    2009年10月04日
  • 未来の二つの顔

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    人工知能研究から、安全性を確認する為に宇宙ステーションでシュミレーションを行うが。人間とA.I.の共存を問うハードSF。

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    2009年10月04日
  • 未来の二つの顔

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    星野之宣作画の漫画を先に読んでいたせいか、今ひとつ純粋には楽しめなかった。惜しいことをした…。再読するときには是非ともまっさらな気持ちで楽しみたいものだv

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    2009年10月04日