山高昭のレビュー一覧

  • 楽園の泉

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    起動エレベータを造ろうとすると、技術的な問題もたくさんあるけど、政治的な問題もわんさかありますよという話。

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    2013年11月10日
  • 未来の二つの顔

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    前半の科学者たちが人工知能に関して延々語り合うところはさすがホーガン先生といったところ。
    星を継ぐものを思い出す。

    後半のスパルタカスが組みあがり、徐々に知能をつけ、人間を敵対視していくあたりはサスペンス感満載。

    そしてラスト。
    無敵のスパルタカスにどう勝つか。
    ホーガン先生がどうやってハッピーエンドに持っていくか。
    なるほど、そう来ましたか。
    ただ、ホーガン先生の世界では受け入れられるだろうけど、現実ではスパルタカス封印だろうなぁ。

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    2013年09月16日
  • 遥かなる地球の歌

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    ネタバレ

    必修アーサー・C・クラークその2。順番はat randomにつきご容赦を。

    光速を超えない世界で、地球から旅立った人々の時空を超えた邂逅。
    割と淡々とした話だと言うに、妙に叙情的でグッと来る。
    「トライガン」の作者は、クラークでは本作がベストだと呟いていたような。

    なんといってもタイトルがいい。

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    2013年06月24日
  • 楽園の泉

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    宇宙へのエレベーターにすべてをかけた
    科学者の記録。
    決してそのエレベーターは
    幸先のいいものではなく
    ひとつの幸運がなければなしえなかったこと…

    クラークの魅力は読みやすいところです。
    ただし、少しこの本は哲学が
    入りますので苦手な人は苦痛でしょう。
    面白いのですがね。

    そして、この計画は
    似たものが少し前に出てきたのです。
    その合致にちょっとびくっ、となりました。

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    2012年10月20日
  • 2061年宇宙の旅

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    SFとしては地味。宇宙史のような淡々とした展開に、人間ドラマと当時の最新宇宙事情(…はぁ?)を絡ませたような内容。
    地味だけど、面白い。

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    2012年02月25日
  • 創世記機械

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    さすがホーガン

     先にホーガンの没落を嘆いたが、今回は面目躍如。

     話の筋には大きく影響しない部分だろうが、仮説となる統一場理論の記述が最高にいい。

     科学者が政治家に利用されているふりをしながら戦争の終結策を自身が開発した科学機械で実行するという筋そのものよりもこっちが感動もの。

     主人公たる科学者は統一場理論を基にして新しい理論を展開する。要約すると、人工

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    2011年09月16日
  • 遥かなる地球の歌

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     同じテーマで3回読むことになった作品。もちろん、今回が 決定版 だ。

     人を描くという印象がないクラークだが、映画化を意識したのか今回は人を中心に据えているところが暖かい。

     滅亡していく地球を後に植民星を探す旅人が途中寄港したのは、はるか以前に出発した先人たちが繁栄しつつある植民星サラッサだった。

     時間の進み方が異なる両人種。サラッサ住民と先に進む使命を持つ旅人。人工冬眠で時間がぐちゃぐちゃになるんだが、そこに「ベンジャミン・バトンの世界」が広がる。

     いやぁ、同じ虚構ならこっちのほうがはるかにいい。下手にくっつかず、それぞれの道を歩むことになる住民・旅人両者のドラマが鮮明だ。何

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    2011年09月14日
  • 宇宙への序曲

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    月へ行くまでの物語。
    単純明快です。
    ある程度SFを読んだ人には
    単純で退屈してしまうかもしれないけれども、
    よく刊行年を見てください。
    そしてその後にあった出来事を思い起こしてみてください。

    あるいみびっくりでしょ?
    もう一つびっくりするシーンがありますけどね…

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    2010年06月26日
  • 楽園の日々 アーサー・C・クラークの回想

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    若き日のクラークのSF読書日記。
    イギリスのSF小僧に過ぎなかった少年が、
    いかなる作品を読破して、それらを自らの血や肉と成し、
    遂にはSF御三家に名を連ねるまでに至ったのか、
    作品名を通じて追体験できる好エッセイ。
    収録された作品が少々古すぎて、収録された作品を
    イメージするのが難しいのが欠点?
    これがジェネレーション・ギャップなのかもしれない。

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    2010年05月31日
  • 宇宙への序曲

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    アーサー・C・クラークの長編処女作。
    草の根レベルから宇宙開発(当面の目標は有人月面探査)への関心を高めんと、
    物語形式で著された科学啓蒙書。
    軸足はあくまで科学の啓蒙に置かれているため、
    反対派の妨害工作等の描写はあるものの、ストーリーは全体的に起伏に乏しい。
    小説のつもりで読むには辛いが、ソ連との宇宙開発レースの影響で歪められてしまった
    アポロ計画の、本来あるべきであった姿を偲ぶには最適のテキストなのかも知れない。

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    2010年05月31日
  • 宇宙島へ行く少年

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    良くも悪くも「宇宙」に夢のあった時代の
    ほのぼのSFジュブナイルの傑作
    ドキドキが苦手な人も安心して読めます。

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    2010年03月24日
  • 楽園の泉

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    クラークの作品を、初めて読んだ。

    ハードSF って、ちょっと取っ付き難いのだけれど、
    これは面白く読めた。
    終盤は、少し緊張した。

    カーボンナノチューブ、いけるのか?

    1979 年ヒューゴー賞受賞作品。
    1979 年ネビュラ賞受賞作品。

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    2009年12月20日
  • 楽園の泉

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    今まで宇宙エレベータはロケットよりもダサいと思っていた。
    その認識を心より恥じる。
    宇宙エレベータから外をのぞくのは、どんなにかすばらしい景色だろう。
    早くカーボンナノチューブが巨大化して実際に宇宙エレベータが出来ればいい。でも、解説にあったとおりどう考えてもNASAの従来型の宇宙戦略とは真っ向から対立するので難しいか。
    この本では、そうした政治的な対立軸は「科学技術V.S.宗教」の形に落とし込まれているわけだけれども、その解決方法は荒唐無稽ながら神秘的なユートピアを感じさせて興奮した。

    特に、前半部分におけるカーリダーサの記述は、エピローグの最後の一文と相まって泣きそうになるような、壮大な

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    2009年12月11日
  • 創世記機械

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    その昔初めて読んだハードSFがこれ。
    途中の物理運動の解釈が難解で、何度も読み返した記憶がある。
    でも、それがあの結末に繋がるのにぶったまげた。

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    2009年11月14日
  • 創世記機械

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    良いですね。これぞハードSF。
    発表されたのが1978年。舞台は近未来の2005年と言う設定です。
    現実の2005年は、作品に描かれているような、東西対立が激化し世界大戦前夜という状態では無いけれど、また科学技術の進化も随分と違うけれど、それはそれで良いんです。預言書ではないのですから。
    何と言ってもこの作品の魅力は「科学の発展はきっと人類を幸せに変える」という古き善きSFの徹底したオプティミズムの精神で描かれていることです。アシモフ、ハインライン、クラークの世界です。
    そのため「未来はきっと良くなる」そういったポジティブな気持ちになれる、何とも爽やかな読後感です。

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    2016年08月05日
  • 楽園の泉

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    宇宙エレベータ協会から、宇宙エレベータに興味をもって楽園の泉を読みました。
    クラークさんの作品はかつて散々読みましたが、たぶんこの本は最初の部分にメゲテ読み終らなかったのだと
    思います。壮大な宇宙エレベータの構築はダムの建設や海底トンネルの建設と同じかそれ以上に事故と闘った
    勝利として誕生するんだと思いました。
    飛行機も危険な乗り物から一般人の乗り物になった様に、エレベータに乗れる日が来ることを楽しみにしたいと
    思います。

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    2009年10月04日
  • 2061年宇宙の旅

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    前半ではハレー彗星をテーマとした話が展開され、必然的に今までのオデッセイシリーズで何度も登場してきたガリレオ衛星からは離れることになる。これによって若干戸惑いは感じるものの、その描画の素晴らしさには変わりがない。
    後半ではエウロパに舞台が移り、その謎を少しずつ解明していくことになる。次作では全ての謎が明らかにされるのだろうか。話に引き込まれたままとりあえず今作は終わる。

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    2018年11月10日
  • 楽園の日々 アーサー・C・クラークの回想

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    ■引用
    p328
    第一法則:著名だが年配の科学者が、なにごとかが可能だと言えば、それはまずまちがいなく正しい。しかし彼が不可能だと言えば、たいていの場合はまちがっている。
    第二法則:可能性の限界を知る唯一の方法は、それを越えて不可能の段階に入ることである。
    第三法則:充分に進歩した技術は、魔法と区別できない。

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    2009年10月07日
  • 未来の二つの顔

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    ホーガンの近地球・近未来作品。地球軌道上でAIを実験的にイジメた人間達は? なんで、そんなことしたんねん?

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    2009年10月04日
  • 創世記機械

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    堅苦しい題名ですが中身はちょと現実味があってイイ感じです。
    いつか世界もこうなればイイなぁと思いました。一気に読めますよ。

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    2009年10月07日