山高昭のレビュー一覧

  • 2061年宇宙の旅
    SFとしては地味。宇宙史のような淡々とした展開に、人間ドラマと当時の最新宇宙事情(…はぁ?)を絡ませたような内容。
    地味だけど、面白い。
  • 創世記機械
    さすがホーガン

     先にホーガンの没落を嘆いたが、今回は面目躍如。

     話の筋には大きく影響しない部分だろうが、仮説となる統一場理論の記述が最高にいい。

     科学者が政治家に利用されているふりをしながら戦争の終結策を自身が開発した科学機械で実行するという筋そのものよりもこっちが感動もの。

     主人公...続きを読む
  • 遥かなる地球の歌
     同じテーマで3回読むことになった作品。もちろん、今回が 決定版 だ。

     人を描くという印象がないクラークだが、映画化を意識したのか今回は人を中心に据えているところが暖かい。

     滅亡していく地球を後に植民星を探す旅人が途中寄港したのは、はるか以前に出発した先人たちが繁栄しつつある植民星サラッサだ...続きを読む
  • 宇宙への序曲
    月へ行くまでの物語。
    単純明快です。
    ある程度SFを読んだ人には
    単純で退屈してしまうかもしれないけれども、
    よく刊行年を見てください。
    そしてその後にあった出来事を思い起こしてみてください。

    あるいみびっくりでしょ?
    もう一つびっくりするシーンがありますけどね…
  • 宇宙への序曲
    アーサー・C・クラークの長編処女作。
    草の根レベルから宇宙開発(当面の目標は有人月面探査)への関心を高めんと、
    物語形式で著された科学啓蒙書。
    軸足はあくまで科学の啓蒙に置かれているため、
    反対派の妨害工作等の描写はあるものの、ストーリーは全体的に起伏に乏しい。
    小説のつもりで読むには辛いが、ソ連と...続きを読む
  • 楽園の日々 アーサー・C・クラークの回想
    若き日のクラークのSF読書日記。
    イギリスのSF小僧に過ぎなかった少年が、
    いかなる作品を読破して、それらを自らの血や肉と成し、
    遂にはSF御三家に名を連ねるまでに至ったのか、
    作品名を通じて追体験できる好エッセイ。
    収録された作品が少々古すぎて、収録された作品を
    イメージするのが難しいのが欠点?
    ...続きを読む
  • 宇宙島へ行く少年
    良くも悪くも「宇宙」に夢のあった時代の
    ほのぼのSFジュブナイルの傑作
    ドキドキが苦手な人も安心して読めます。
  • 楽園の泉
    クラークの作品を、初めて読んだ。

    ハードSF って、ちょっと取っ付き難いのだけれど、
    これは面白く読めた。
    終盤は、少し緊張した。

    カーボンナノチューブ、いけるのか?

    1979 年ヒューゴー賞受賞作品。
    1979 年ネビュラ賞受賞作品。
  • 楽園の泉
    今まで宇宙エレベータはロケットよりもダサいと思っていた。
    その認識を心より恥じる。
    宇宙エレベータから外をのぞくのは、どんなにかすばらしい景色だろう。
    早くカーボンナノチューブが巨大化して実際に宇宙エレベータが出来ればいい。でも、解説にあったとおりどう考えてもNASAの従来型の宇宙戦略とは真っ向から...続きを読む
  • 創世記機械
    その昔初めて読んだハードSFがこれ。
    途中の物理運動の解釈が難解で、何度も読み返した記憶がある。
    でも、それがあの結末に繋がるのにぶったまげた。
  • 創世記機械
    良いですね。これぞハードSF。
    発表されたのが1978年。舞台は近未来の2005年と言う設定です。
    現実の2005年は、作品に描かれているような、東西対立が激化し世界大戦前夜という状態では無いけれど、また科学技術の進化も随分と違うけれど、それはそれで良いんです。預言書ではないのですから。
    何と言って...続きを読む
  • 楽園の泉
    宇宙エレベータ協会から、宇宙エレベータに興味をもって楽園の泉を読みました。
    クラークさんの作品はかつて散々読みましたが、たぶんこの本は最初の部分にメゲテ読み終らなかったのだと
    思います。壮大な宇宙エレベータの構築はダムの建設や海底トンネルの建設と同じかそれ以上に事故と闘った
    勝利として誕生するんだと...続きを読む
  • 2061年宇宙の旅
    前半ではハレー彗星をテーマとした話が展開され、必然的に今までのオデッセイシリーズで何度も登場してきたガリレオ衛星からは離れることになる。これによって若干戸惑いは感じるものの、その描画の素晴らしさには変わりがない。
    後半ではエウロパに舞台が移り、その謎を少しずつ解明していくことになる。次作では全ての謎...続きを読む
  • 楽園の日々 アーサー・C・クラークの回想
    ■引用
    p328
    第一法則:著名だが年配の科学者が、なにごとかが可能だと言えば、それはまずまちがいなく正しい。しかし彼が不可能だと言えば、たいていの場合はまちがっている。
    第二法則:可能性の限界を知る唯一の方法は、それを越えて不可能の段階に入ることである。
    第三法則:充分に進歩した技術は、魔法と区別...続きを読む
  • 未来の二つの顔
    ホーガンの近地球・近未来作品。地球軌道上でAIを実験的にイジメた人間達は? なんで、そんなことしたんねん?
  • 創世記機械
    堅苦しい題名ですが中身はちょと現実味があってイイ感じです。
    いつか世界もこうなればイイなぁと思いました。一気に読めますよ。
  • 楽園の泉
    宇宙エレベーター建設をめぐるハードSFでありながらも、宗教や異星人とのファーストコンタクト、架空歴史ものの要素も盛り込まれた作品。

    宇宙エレベーターの建設への理想的な場所が、3000年の歴史を持つ寺院が建つ霊山の山頂。ここで描かれる宗教と科学の対立。思索的な部分や抽象的な話が多くて、前半はかなり苦...続きを読む
  • 楽園の泉

    アーサーCクラーク 「楽園の泉」

    地球と宇宙空間を結ぶエレベーター建設をめぐるハードSF。一人称だが2千年を行ったり来たりするので、意外と読みにくい

    テーマは 政治と宗教の時代から、科学と精神の時代への変化であり

    タイトル 楽園の泉は 精神的な慰め、永遠の生命 を意味しており、精神性の象徴な...続きを読む
  • 楽園の泉
    軌道エレベータの完成を目指すエンジニアの奮闘記。
    宗教と科学の対決、というハインライン先生お得意の重厚なテーマが一貫するのかと思いきや、中盤であっさり決着がついてしまう。
    後半はハリウッド映画ばりの緊張感あるレスキュー劇。急に軽い話。
    2,000年前の古代のエピソードに始まり、エンディングでは遥か遠...続きを読む
  • 楽園の泉
    【由来】
    ・もちろん、出た時から知ってるし宇宙エレベーターだし。ハヤカワの電子書籍50%オフと、それで購入したSF2000レビュー本がトリガー。

    【期待したもの】


    【要約】


    【ノート】
    ・面白かった。大体が一人の男が宇宙エレベーターをつくるのに打ち込むストーリーだが、最後が想像されるよ...続きを読む