山高昭のレビュー一覧

  • 未来の二つの顔

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    2024年に読むのにとてもふさわしい本だった。生成AIが進化し続けたらどうなるのか、という問いに対する一つの答えかもしれない。スパルタカスのように物理的なものづくりまで自由にできるのはかなりの飛躍だろうけど。

    全体的なストーリーは楽しめるのだけどかなり書き込みが多くて冗長。読みやすいとは言えないかな。あとホーガンっぽい主人公の妙なモテぶりもなくてもいい要素だろう。

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    2024年06月02日
  • 2061年宇宙の旅

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    この話の中ではソ連が続いている。驚いて出版年をチェックしてみると、原著が出版されたのは1987年だった。チェルノブイリ原発事故の翌年だ。

    2061年では2010年の主人公だったフロイド博士は死んでいるなと思いながら読んだのに、宇宙の旅世界の超科学のおかげで人類の寿命は大幅に伸びて、そのおかげでとても元気だった。そしてまた宇宙へ旅立つ。旅立つまでもなく、2010年の旅が終わってから、酔っぱらって重力のことを忘れ自宅バルコニーから落下して以後は地球の重力に耐えられない体になり、ずっと月で暮らしていたので、ずっと宇宙にはいたけれど。

    2010年の旅でフロイド博士がずっと恋しがっていた息子は、事故

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    2024年03月22日
  • 2061年宇宙の旅

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    『2010年』に続き、クラーク作品四作目。〈宇宙の旅〉第三部。わたしの想像力の乏しさにより、うまく映像化出来ず…なにがどうなっているかイマイチわからない——でも、でも、凄い作品!?であることはよくわかるのだ!
    ちなみに【59】みたいなのが、わたしはいっちばん好きよ…笑
    とても気になる終わり方だったので、次作の「3001年」がますます楽しみになった!!

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    2023年01月14日
  • 未来の二つの顔

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    ネタバレ

    人類と思考形態が異なるAIというものをしっかりと描写してくれた一冊。対立試験が激化していくあたりはストレスがたまる一方だったが、シメはホーガンらしい健康的な科学礼賛でほっとした。AIが影像への理解を深めていくさまが面白かった(一般化の伏線は予想通りだった)が、これも一種の成長小説と呼べるのだろうか。

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    2021年03月29日
  • 未来の二つの顔

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    今の時代でこそ機械学習はごく普通の話であるけれども、1980年代にここまで予測しているのは驚異としかいいようがない。

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    2021年03月25日
  • 創世記機械

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    相変わらず科学と科学者が好きなんだなあという平和な一冊。タイトル回収もなかなかのもの。しかし作中が2005年とか2007年であることに気づいたときは面白かった。作中の人物がテレビ電話の前にいることを約束させられたり高官が手書きでメモを取ったりしているのも、書かれた時代を感じさせる。

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    2021年03月23日
  • 楽園の泉

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    大林組が宇宙エレベーター構想なんてものを掲示したりしているけど,実際に宇宙エレベーターが建設されるのはあとどのくらいかかるのだろうか。

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    2021年02月17日
  • 楽園の日々 アーサー・C・クラークの回想

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    『2001年宇宙の旅』の著者として有名なアーサー・C・クラークさんのエッセイ。少年時代からの愛読書『アスタウンディング』というSF雑誌との出会いと、如何にこの雑誌から影響を受けてきたのかを綴ったもの。所々に雑誌の表紙が掲載されており、この表紙を眺めているだけでも楽しい。この雑誌は、多くの著名なSF作家にも影響を与えてきているものというのも本書を読めばわかる。
    大好きなことに、手を抜かず貫き通すこだわりを感じる。科学技術に基づく未来を描くSF作家魂が随所に感じることができる。本書から、著者が示す第三法則を転記しておく。
    第一法則ー著名だが年配の科学者が、なにごとかが可能だと言えば、それはまずまち

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    2020年07月24日
  • 2061年宇宙の旅

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    実家に帰省した際に、また昔を思い出して再読してみた。
    2010年宇宙の旅の続編といったところか。なかなか謎に到達しないが、そろそろ何か見えて来たような感じである。
    しかし、宇宙飛行をすることで歳の取り方が違って来るとはいえ、まだヘイウッド・フロイド博士が生きているとは...。
    この本を買ったのはもう30年も前で、一度は読んでいるはずなのだが、なぜかストーリーを全く覚えていない。うーむ。
    エウロパの様子が、だいぶわかって来たようだが、まだまだあのモノリスには近づいていないようだ。この後の1000年間であのモノリスの正体がわかるのだろうか。
    クラークの作品は結構細かな描写のあるところが良いのだが、

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    2019年06月09日
  • 未来の二つの顔

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    2017年5月時点、DeepMind社が開発したAI「AlphaGo」は囲碁棋士の世界王者を打ち破り引退を表明、今後は医療やエネルギー分野へ取り込むことを発表。いよいよAIが人智を超えるときが来たのかもしれない。

    ジェームズ・P・ホーガン氏は未来が見えていたのではないかというぐらい彼の予見力の精度は高い。本書で語られる2030年前後の世界がまさにいま訪れている。「この分野では人間が優位」など重箱の隅をつつく時代は終焉を迎えたように思う。

    人工知能が人智を超越し争うテーマはよく見るが、機械の生存本能を刺激したらどうなるか?という思考実験が面白い。有機体の進化は無機体の進化の前提であり踏み台で

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    2017年06月12日
  • 楽園の泉

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    軌道エレベーターを作ろう!って話。何かでかく、バーン!!っていうのは無いけど、ゆっくり静かに話は進んでいって、堂々のフィナーレへ。それこそ意味通りの命をかけた大事業の話です。

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    2016年11月11日
  • 2061年宇宙の旅

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    ネタバレ

    やっと読み終わった。
    何か、前の2冊もそれぞれ雰囲気やテーマが違うような印象を受けたんやけど、これもまた違う感じ。SFというより冒険譚?な感じで、ミステリー?サスペンス?な雰囲気が漂っているよ。宇宙船ハイジャックてこわすぎー。だってまだ2061年だもの!
    あとフロイド、てめーはいつまで現役なんじゃい。と思ったらお前もか。デイヴィッドほど魅力的な主人公じゃないと思っていたので、はーん、ふーん。

    このまま3001年を続けて読みたい感じやけど、たぶん疲れてしまうと思うのでちょっと間を空けるぜ。

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    2016年04月13日
  • 楽園の泉

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    SF世界での、技術者のロマン。
    闘うものは、素材と技術の限界、宗教、人びとの世論、そして気候と宇宙。諦めない主人公と、宇宙エレベーターという途方も無いスケールの建造物には心躍った。でもやっぱり幼年期の終わりの方が好きかな。

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    2016年04月08日
  • 宇宙島へ行く少年

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    クラークのジョブナイル 読みやすい
    表紙   6点依光 隆
    展開   6点1968年著作
    文章   7点
    内容 645点
    合計 664点

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    2016年02月11日
  • 創世記機械

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    ホーガンが謎理論書いてるときってすごく楽しそうで筆が乗ってる感じがするし、あのギッシリ感がとても好き。

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    2015年09月06日
  • 楽園の泉

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    ネタバレ

    全長4万kmの巨大な「宇宙エレベーター」建設を夢見る技師モーガンが建設地の候補として選んだ南アジアの島国・タプロバニー。古代の伝説に彩られた美しい島に聳えるスリカンダ山の頂上がその候補地だったが、そこには長い歴史を持ち民衆からも愛される寺院が存在していた。寺院の説得に苦戦するモーガンが試行的に実施したケーブル実験の完成が迫る中、突然の嵐がやってくる。絶望の中にも希望を見いだそうとするモーガンの前で展開されるある奇跡。
    宇宙エレベーター建設が始まってからも、ひとつまたひとつと様々な困難がモーガンの前に立ちはだかる。彼を支える仲間たちと共に、夢の実現に邁進するモーガンが、最後の最後に見た光景とは?

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    2015年08月28日
  • 創世記機械

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    ネタバレ

    優秀な科学者が統一理論+を考案しましたよ。応用もいろいろ効きますよ。でもでも、冷戦下では政治と軍事的な問題で、うまくいかなさそうなので、一軍事施設を飛び出して、財団でやりますよ。最終的に、統一理論を応用して最強兵器を開発し、既存の兵器を敵味方とも粉砕、世界は平和になりましたという話。

    見所は統一理論、応用例の描写かなぁ。

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    2015年05月06日
  • 楽園の泉

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    軌道エレベータはガンダムにも登場するぐらい、SFではポピュラーなアイテムである。軌道エレベーターは1895年にコンスタンチン・ツィオルコフスキーと言う人が本の中に書いているらしい。SF小説ネタでもこの本が初見と言うことでも無さそうだが、軌道エレベータを描いた一番有名なSF小説ではありそうだ。今更アーサー.c.クラークでもないのだが、さすがにSF界の巨匠である。今読んでも全く古めかしい感じはしない。
    軌道エレベーターの建設に人生をかける技術者を軸に軌道エレベーターの起点となるスリランカ(赤道直下にある設定)の山にまつわる古代の争い、火星の開発といったストーリーを絡め物語を大きく膨らませるのである

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    2014年10月03日
  • 未来の二つの顔

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    凄い!
    よくもまぁあの時代にこれを書けるとは。
    いつかマシーンが感情を抱く時代が来るんでしょう。
    その時は、最高のパートナーとして共存したいですね。

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    2014年07月15日
  • 楽園の泉

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    軌道エレベーターでござい。こんなん1979年に書かれちゃうんだもんな。しかも太古の簒奪者の物語が2000年を超え円環をつくり、そこから1500年を超え地球に円環を造るに至る、文明賛歌の物語となる。

    ディストピア志向のない作品ってたのしいよね。

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    2013年11月15日