大坂祐希枝のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
何をKPIとして置くかで人の動き方は全く変わると教えてくれる。
特に、マーケティング部と営業部が別組織である場合、それぞれのKPIがうまくかみ合っていないと、結局のところ効果が薄まってしまうケースはよくある話だと思う。
・マーケと営業のKPIの整合性をどう作るのか?
・新規と既存顧客をどう育てて、将来の売上に作っていくのか?
・会社としてみるべきKPIは何か?
KPI選びに失敗すると、それぞれの部署は頑張っていると評価されているが、会社としては競合に負けているなんてケースもありうる。
外部環境、顧客の動向、チャネル変化などを踏まえた上で、自社のバリューチェーン上のKPIや組織・人材のKP -
Posted by ブクログ
解約の理由をデプスインタビューで探る
契約後何ヶ月目に解約する顧客が多いか
→アップセルした翌年に注意?
契約直後の顧客には、興味を持たれそうな番組を知らせる
→ペルソナに合わせた価値の提供
契約から数ヶ月後の顧客には、見たい番組を探しやすくする施策を
顧客とのコミュニケーションで大事なのは企業都合の押しつけではなく、顧客にとって快く楽しく価値がある案内
顧客のLTVを上げるには、優良顧客が契約を継続する理由となっている価値を認識し、その価値を他の顧客にも感じてもらうこと
顧客データ分析の目的は「エンゲージメント効果を上げるポイントの明確化」
→加入時期、経過時間、加入理由、性別・年代 -
Posted by ブクログ
ネタバレ新規加入よりも解約のほうが多くなり、利用者数の純減が続いていたWOWOWにおいて解約防止部長を努め、V字回復させた著者による書籍。お客様が求めているのは割引ではなく、コンテンツの自体の価値であり、コンテンツによって顧客の人生をより豊かで心地よいものにすることである。これにより、割引により集めた解約が見込まれる顧客ではなく、優良顧客の母数が大半を占めることになり、筋肉質な経営を行うことができる。優良顧客を増やすにはまず、自社にとっての優良顧客は何かを定義するとともに、顧客全体を範囲としたカスタマージャーニーを作成、それぞれの顧客(無料期間が終わったらやめる、好きな番組が終わったらやめる、優良顧客
-
Posted by ブクログ
サブスク型のビジネスで用いられるリテンションマーケティング。顧客をつなぎとめ、価値を提供し続けるための方法を示す。
著者はWOWOWの元取締役であり、現在はリテンションマーケティングのコンサルタント。WOWOW時代の経験を本書で深く解説している。
主な論点は下記
・解約はなぜ増加するのか
・リテンションマーケティングとはなにか
・優良顧客の実態をつかむ
・カスタマージャーニーを知る
■新規顧客獲得コスト(CAC)
新規顧客獲得よりも既存顧客維持に力を入れた方が得策、新規顧客獲得には5倍のコストがかかる。
■デプスインタビューで解約理由を探る
簡易なアンケートでは解約の本当の理由を知る -
Posted by ブクログ
ネタバレWOWOWは一年間で56万人もの新規会員登録が合っても5000人しかユニークで残らない。
新規顧客の獲得コストは既存顧客の維持(リテンション)に比べて5倍もコストがかかる。
1996年、スカパー!の参入で加入者数を競争する形となり、各社◯ヶ月無料!やいまなら〇〇がもらえるなどの販促施策を打ち出していった。
しかし、無料期間が終わると解約され、結局本来得られる料金が得られなく成るだけだった。
代理店(家電量販店)にも〇〇件以上獲得してくれたら手数料増やします、という施策も、結局代理店が「◯◯ヶ月だけ見て解約でも良いので」というトークで加入者が増えただけで、優良顧客は増えず、無料なら入るという