水原涼のレビュー一覧

  • 筏までの距離

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    結末が
    そうですよね。
    という感じだった。
    ネタバレになってしまうのかな?
    嘘っぽくなくていいと思う。

    0
    2025年08月23日
  • 筏までの距離

    Posted by ブクログ

    8つの短編のどれをとっても、クライマックスがあるわけではなく、日常を切り取った作品だった
    ただ、なぜかすごく面白かった
    登場人物の気持ちに共感できることが多かったからかもしれないし、淡々と進む物語が心地よかったのかもしれない

    好きな作品を一つ挙げるとすると最後の作品
    恋人の妹との、不思議な関係が描かれていた
    よくある、恋人の兄弟との恋愛もどきなのかもしれないが、何も発展しない感じがリアルで面白く感じた

    他のこの作家の作品を読みたいと思った

    0
    2025年07月13日
  • 蹴爪

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2編。共通するのは、兄からの暴力(が振るわれる現実と、そういう嘘をストーリーとしてつくこと)、島の中の出来事であること、貧困。
    ともに舞台は海外だ。書きたいことを書くときに日本を舞台にすると嘘くさくなる、そういう題材があるのだろう。
    数十年まえは真正面から向き合えていた題材に、迂遠な手段を使ってでも直面しようとする作者。
     「蹴爪(ボラン)」
    読むことで、胃に重油を流し込まれたような。
    中上健次「一番はじめの出来事」を思い出していたら、どうやら作者は中上健次にも影響を受けているとか。
     「クイーンズ・ロード・フィールド」
    こちらは読んでよかった、と素直に思った。
    最高にエモい台詞「わたしのだい

    0
    2019年11月14日
  • 蹴爪

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    鴻巣友季子の2018年のベスト。
    フィリピンの島と欧州の島を舞台にした新鋭作家の作品集です。
    表題作の舞台は、顔見知りばかりで、気安さと息苦しさが同居するフィリピンの村。閉塞した小世界をかけめぐる出所不明の噂、くすぶる悪意、やり場のない怒り、煽られる不安、なし崩しになる望み…
    「ボラン」とは闘鶏が脚に付けるナイフのような武器のこと。

    0
    2018年12月31日
  • 蹴爪

    Posted by ブクログ

    タイトルの蹴爪(ぼらん)とクイーンズ・ロード・フィールドの2作。
    蹴爪(ぼらん):南国の島に暮らす主人公ベニグノの物語。島で行われる闘鶏場と祠を作ろうとする広場舞台に、いろいろな登場人物とのとの人間模様。暴力が主題かと思わせるところどころの描写は好ましく思えませんでした。大人びた子供の主人公と子供じみた大人の浮浪者が同年齢かのようで、登場人物の個性が描き切れていないように感じました。こちらだけでは★2。
    クイーンズ・ロード・フィールド:スコットランド弱小サッカーチームのサポーターである幼馴染4人組の物語。テンポよく構成され読みやすい良作。主人公の妻となる女性、脚に障害を持つその妹、姉妹が亡くな

    0
    2025年10月30日
  • 筏までの距離

    Posted by ブクログ

    純文学。

    思考を言語化される小説。

    だから短編で主人公が変わるが、気にする必要はない。

    僕らの頭に浮かび消えるモニャモニャが描かれてているよ。

    0
    2025年09月19日
  • 筏までの距離

    Posted by ブクログ

    ものを書くことを生業にしている人々に関する短編集。
    [筏までの距離]
    小説の取材を兼ねて温泉町に向かう主人公は電車の中である女性と知り合います。その人は同じ街にある、分譲リゾートマンションに向かうといいます。二人が現地でたまたま再会する、そんな物語りでした。

    どの短編も、主人公もその相手も感情がほとんど表現されずに物語が淡々と進んでいくようで、不思議な読後感でした。読み進める中で登場人物の性別さえわからなくなることもありました。
    私はまあまあ好きですが、人によって好みが分かれる内容ではないかと思います。星3つの評価としました。

    0
    2025年07月25日
  • 蹴爪

    Posted by ブクログ

    「蹴爪」
    ベニグノの絶望。
    絶望は暴力につながる…
    この後ベニグノはどうなるのか。

    「クイーンズ・ロード・フィールド」
    こちらの方が穏やか。翻訳小説を読んでいるようだった。

    0
    2019年01月13日
  • 蹴爪

    Posted by ブクログ

    「蹴爪」
    どこか異国の遠い島に暮らすベニグノ。父親は闘鶏場を営んでいる。兄は頭が良かったのにお金がなくて進学クラスには通えなかった。
    島のお金持ちの娘・グレースと仲良しなのだが、ある日エクエクと名付けられた彼女のお気に入りの鶏が闘鶏に出されることとなってしまう。
    エクエクをなんとか助けたい、戦い方を教えてくれと、島の墓地に暮らす浮浪者ジェスに請う二人だったが、結局なす術なくエクエクの闘いを見ていることしかできなかった…。
    貧困、殺人、地震、暴力、まだ幼い少年であるベニグノにふりかかる理不尽。強くなりたいという彼の姿を最後まで鮮やかに書いていました。

    「クイーンズ・ロード・フィールド」
    イギリ

    0
    2018年10月09日