山本昌作のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
思わぬ掘り出し物を発見。めっちゃ面白かった。
タイトルだけから想像すると、この本を読む人はほとんどいないだろう。
製鉄関係でビジネスをしている人かこの会社に就職を考えている人、あとは製造業の人くらいか。。
しかし、この本は、どんな業種・業界の人でも何らかの学びが得られるだろう、そんな素晴らしい本です。
えり好みせずに読んでみてもらいたい本です。
著者は、鉄工所(といっても金属の加工場って感じ)の副社長。
会社自体はファミリービジネスです。
著者の会社は元々は大手企業の孫請け会社だったところ、
このままでは先が知れていると危機感を持ち、
売上の8割を占める大企業からのルーチンワークを捨て、 -
Posted by ブクログ
非常識を徹底した、人中心の工場
やったこと
1.人を変えた
本物の職人は必要
コンピュータを使って加工できても、限界はやってみないとわからない。失敗させて理解させている?
限界を超えるには「本物の職人」が必要ではないか
2.本社を変えた
儲かっているからできること。本社を変える利益が必要
3.作るものを変えた
フィールドを変える、ブルーオーシャン、カエル先を見つける目をどう養うか
4.作り方を変えた
ヒルトップシステムの構築、更新:専門職ではないか?人の固定化
5.取引先を変えた
3と同じ
ジョブローテーション
効率が下がるのを容認
善循環
成果が出る
ノウハウを標準化する 重要・ -
Posted by ブクログ
著者の経営に対する考え方や信念は素晴らしい。
一方でいくつか社員さんのエピソードも載っていたが、どれだけの人が上手く仕事ができてるのかはわからない、、、まぁどんな会社でもそうなんだろうけど。
「やりたいことができる」はそれだけ会社と自分に責任があるということを理解すべきだと改めて思わされたなぁ。
以下、印象的なシーン
1. いつでも、誰でも、同じ環境を再現せよ
→ライスレディ(パナソニック)の話。再現性が高いはものづくりにおいては重要なファクターだと思う。
2. ジョブローテーションを行う理由
i モチベーションの低下を防ぐ
ii 社内にノウハウ、ナレッジが蓄積される
iii 社員の引き -
Posted by ブクログ
まじで遊んでた。
「楽しそう、面白そう」と思ったら、まずはやってみろ!の精神をガチで行なっている会社。費用対効果や採算性という言葉を忌み嫌い、「儲かるか分からないが楽しそうだからやる」「社員のスキルが上がるなら失敗してでもやる」というルールが組織の真髄になっている。その結果として、自分たちにしか出来ない仕事をやる世界に1つだけの会社になり得ている。
そして、これらを実現するために、この会社では「自分とは異なる人との共存と融和」を成り立たせており、そして、なによりも、周囲の人に対する「理解」と「寛容」を持つことを社員1人1人に必要としている。 -
Posted by ブクログ
より良い組織に興味がある、タイトルにも惹かれ手に取る。仕事でストレスが高い時なので尚更か、社員が生き生きと働いているうらやましく思いながら見つつ、とは言え・・・と思っていたが、イヤイヤ自分にも出きることがあると気付かされる。
この本を読んでから仕事やる気アップした気がする。
【欲しい人材】
・主体性を持ち能動的な人材
人の成長は自己決定することで得られる
・チャレンジ意欲を持った人材
・自己分析が出来る人材
・自己主張が出来る人材
チャレンジ、自己主張していかなければっ!
新卒採用も面白い、面接は面接官のスキルアップにもなるで皆でワイワイ。 -
Posted by ブクログ
製造業って人手不足、不人気業種の筆頭だが、この会社には優秀な人材がどんどん集まってきている。
それは同社が、昔ながらの油まみれの鉄工所から脱却したことが大きな要因。
いわゆる3K労働とは対極にある最先端企業(月面移動ロボットのエンジニアリングまでやっています)。
製造作業(汚れ仕事)のほとんど全てを機械とITに任せて、社員はデザインやエンジニアリングを中心に知的労働をしている。
そりゃ良い人材が集まるわな、といちいち納得してしまった。
不人気業界の中にあっても、中小零細であっても、人が集まる企業は存在する。
最近の傾向として、Tech(先端技術)との融合を進めている企業は特に人気を集めている