ジョーイデのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
貧困層で暮らしている超絶頭脳を持つ主人公が、自分の周りの世界を守るために推理・行動をしていく、という物語。
過去と現代が交錯する物語である事に加え、登場人物がかなり多いこともあり集中して読まないとついていくのが大変ですが、その苦労に値する内容でした。過去の物語が進む中、主人公が何故この生活をしているか、という事がわかった瞬間、非常な切なさに包まれたのも事実。このため過去の章は読むのが割とつらかったです。
ただ主人公と推理力と行動力がずば抜けているため、読んでいて非常に爽快でもありました。一方、推理小説成分が思ったより多くないため、濃厚な推理小説を読みたい人からすると肩透かしを受けるのも事実 -
Posted by ブクログ
ギャングの跋扈する地帯で両親を早くに亡くし、年の離れた兄に育てられた異常に頭の良い青年の謎解きミステリー。
相棒役は、高校時代から薬物ディーラーをしていて家なしが故にお互いに嫌々ルームメイトをしてきたドッドソン。著名人にはヘコヘコするし金で動くしなんもわかってないのにクライアントの前ではパフォーマンスだけするし基本的には嫌な奴なのに、料理の鉄人のファンでめちゃくちゃ凝った料理作ってくれるとかちょこちょこ憎めない設定が入ってる。
頭の良い黒人が主人公という小説は初めて読んだ。オバマ大統領の後から、段々と成績も良いけどクールな黒人というジャンルが開拓されてきた(あるいは、日本人にも可視化されるよう -
Posted by ブクログ
またまた渡辺由佳里さんのオススメから。(まだまだ続きます)
著者の地元、犯罪多発地帯として知られるロサンゼルスのサウス・セントラル地区を舞台にした犯罪小説、ということで、勝手に重厚な社会派ドラマかと思ってたけど、意外にもハリウッド的アクション満載な軽い物語でちょっと驚いた。
うーん、こんなことは言いたくないのだけど、訳がひどい。
すごくおもしろい話なのに、訳文が、一度読んだだけでは意味が分からなくて、3回くらい読んでやっと理解できる、ということが多々あった。5回読んでも結局意味が分からない、という文章も数回あった。とにかく読む勢いを削がれるったらない。
これは担当編集者の怠慢じゃないのかし -
Posted by ブクログ
ネタバレLAの探偵IQ,ラスベガスへ。尊敬していた亡き兄の昔の恋人の頼みで,義理の妹の窮状を救いに行くが。
ラスベガス編と,1の最後で見つけた兄の死の手がかり追跡編が交互に進んで,最後にすっと交差するという作りになっています。
面白かったんだけど,1と比べると鮮烈さは欠けますかね・・・それはしょうがないか・・・。
中国マフィアやらメキシコギャングやら?今回も色々な裏社会の悪党が登場します。まあ彼らだけが特別に悪というわけではないと思いますが,すっきりする終わりにはなっていました。
しかし,兄の死の謎が2巻でもう解決してしまうとは思わなかった。解決というか,新たな敵を生んだという感じかもしれませんが。 -
Posted by ブクログ
LAのブラックコミュニティを舞台に、「IQ」と呼ばれる若い探偵(a.k.a.便利屋)が活躍するミステリ。
街の治安がとにかく悪いし、登場人物も薬物依存症のセレブラッパーや、元ギャングスタの実業家、レコード会社のあくどい社長など、ロクでもない(けど、どこか愛すべき点がある)連中ばかり。時代は違うけど映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』を連想してしまった。
主人公「IQ」は、冷静でやさしく、こころに傷を抱えている。舞台立てが猥雑でにぎやかなぶんIQの人物像が引き立つ。
ヒップホップカルチャーの描写が楽しい。ヒップホップカルチャーとミステリを組み合わせるために、とても工夫をしたんだろうなあ。 -
Posted by ブクログ
ロサンゼルスに住む黒人青年のアイゼイアは"IQ"と呼ばれる探偵だ。
ある事情から大金が必要になったら彼は腐れ縁の相棒の口利きで大物ラッパーから仕事を請け負うことに。
だがそれは「謎の巨犬を使う殺し屋を探し出せ!」という異様なものだった。
奇妙な事件の謎を全力で追うIQ。
そんな彼が探偵として生きる契機となった壮絶な過去とは…。
(あらすじより)
探偵は裕福か金に困ってるか両極端だなぁ。
今回の探偵IQは金に困ってる方。
でも、ズボラなのではなく病気の子供(赤の他人)のために金が必要なのが好印象。
クールで綺麗好き、無愛想だけど心根は優しい。
続編もある終わり方なのでま