ジョーイデのレビュー一覧

  • IQ

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    貧困層で暮らしている超絶頭脳を持つ主人公が、自分の周りの世界を守るために推理・行動をしていく、という物語。

    過去と現代が交錯する物語である事に加え、登場人物がかなり多いこともあり集中して読まないとついていくのが大変ですが、その苦労に値する内容でした。過去の物語が進む中、主人公が何故この生活をしているか、という事がわかった瞬間、非常な切なさに包まれたのも事実。このため過去の章は読むのが割とつらかったです。

    ただ主人公と推理力と行動力がずば抜けているため、読んでいて非常に爽快でもありました。一方、推理小説成分が思ったより多くないため、濃厚な推理小説を読みたい人からすると肩透かしを受けるのも事実

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    2019年05月09日
  • IQ

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    過去と現在が交差し、徐々に主人公の背景が見えてくる。
    はよ縁切れよって、思いながら読んでたが・・
    最後ちょっと分かりませんでした・
    この作者は日系じゃないなー。

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    2019年04月09日
  • IQ

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    ヒップホップカルチャーやギャング抗争など黒人文化圏の背景にしている点が自分にはとても刺激的。時間軸を交差させながら明らかになる黒人青年探偵IQの心の傷と強くあらんとしクールにならなければならなかった様がいい。チャンドラーのクールネスとエルロイの描くクライムノベルの暗黒街の有様がこの物語に読書感の中で重なった。自分にとって日本でこれを描くなら井上三太のトーキョートライブになると個人的に思ってる。

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    2019年03月16日
  • IQ

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    ハードボイルドなストイックさ
    作者は自分の理想を描いてみせた。

    同じ理想を持った自分は、それを読んで、少し救われた。
    毎日の新鮮さに気づくことが出来た。
    ありがとうの思いとして、これからも読み続けたい。

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    2019年02月05日
  • IQ

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    黒人が主人公の探偵役,障害児の少年を面倒見ながら生きている.腐れ縁のドッドソンと危ない橋を渡りながら,金のために引き受けた仕事でなんども死にそうになる.IQと異名をとるほどに冴えた頭脳,レーサーのような運転技術など才能溢れるアイゼイアが,挟み込まれる過去の話でだんだんくっきりとしてきて,どんどん魅力が増してくる.ストーリーも面白かったが人物も良かった.

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    2019年01月23日
  • IQ

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    話の展開が早く、読みやすい。情報量が多くて、しかし登場人物の多様さと現実感のバランスが良くて受け入れやすい。結末はとても呆気なかったけれど、アイゼイアとドッドソンの掛け合い、許せないこと、受け入れ、利用し、理解すること、それら一つ一つの過程を見ているのはとても楽しかった。過ちは消えないけれど、後悔を受け止めたアイゼイアの姿をまた見たいです。続編も待っています。

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    2019年01月15日
  • IQ

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    渡辺由佳里さんの本で紹介されていて知りました。
    ロサンゼルス在住の黒人探偵が物騒な地域を根城に活躍する、新しいシャーロック・ホームズものとしては楽しかった。
    相手にするラッパーやドラッグ売人、レコード会社プロデューサーなども現代的で面白い。

    ただ最終の謎解き部分が、??が多いのと、あまりにも多い固有名詞について意図が理解しきれず、なかなか読み通すのも大変だった。

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    2021年07月26日
  • IQ

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    ギャングの跋扈する地帯で両親を早くに亡くし、年の離れた兄に育てられた異常に頭の良い青年の謎解きミステリー。
    相棒役は、高校時代から薬物ディーラーをしていて家なしが故にお互いに嫌々ルームメイトをしてきたドッドソン。著名人にはヘコヘコするし金で動くしなんもわかってないのにクライアントの前ではパフォーマンスだけするし基本的には嫌な奴なのに、料理の鉄人のファンでめちゃくちゃ凝った料理作ってくれるとかちょこちょこ憎めない設定が入ってる。
    頭の良い黒人が主人公という小説は初めて読んだ。オバマ大統領の後から、段々と成績も良いけどクールな黒人というジャンルが開拓されてきた(あるいは、日本人にも可視化されるよう

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    2020年10月25日
  • IQ

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    またまた渡辺由佳里さんのオススメから。(まだまだ続きます)

    著者の地元、犯罪多発地帯として知られるロサンゼルスのサウス・セントラル地区を舞台にした犯罪小説、ということで、勝手に重厚な社会派ドラマかと思ってたけど、意外にもハリウッド的アクション満載な軽い物語でちょっと驚いた。

    うーん、こんなことは言いたくないのだけど、訳がひどい。
    すごくおもしろい話なのに、訳文が、一度読んだだけでは意味が分からなくて、3回くらい読んでやっと理解できる、ということが多々あった。5回読んでも結局意味が分からない、という文章も数回あった。とにかく読む勢いを削がれるったらない。
    これは担当編集者の怠慢じゃないのかし

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    2020年10月03日
  • IQ2

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    ネタバレ

    LAの探偵IQ,ラスベガスへ。尊敬していた亡き兄の昔の恋人の頼みで,義理の妹の窮状を救いに行くが。

    ラスベガス編と,1の最後で見つけた兄の死の手がかり追跡編が交互に進んで,最後にすっと交差するという作りになっています。
    面白かったんだけど,1と比べると鮮烈さは欠けますかね・・・それはしょうがないか・・・。
    中国マフィアやらメキシコギャングやら?今回も色々な裏社会の悪党が登場します。まあ彼らだけが特別に悪というわけではないと思いますが,すっきりする終わりにはなっていました。
    しかし,兄の死の謎が2巻でもう解決してしまうとは思わなかった。解決というか,新たな敵を生んだという感じかもしれませんが。

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    2020年08月23日
  • IQ2

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    ネタバレ

    シリーズ2作目。今回も章ごとに時間がずれて進行していくが、どれくらいずれているのかがわかりにくく、終盤になってやっと判明。そこからはまあそういう展開だよねという方向で、伏線といえば伏線だが。
    前作よりは少し読みやすかったが、IQの推理らしきものはあまりなし。
    結局兄の真相はこれ?ちょっと拍子抜け。
    次作はもう少しIQの知能を生かした話を読みたい。

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    2019年10月30日
  • IQ2

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    前作に続いて面白かった。主人公の成長が見られそうで、今後の展開が楽しみ。今のところは、まだ帯にあるような「暗黒街のホームズ」とまでは言えない感じだが、そう言う表現でなくても充分におもしろいと思う。とにかくロスのアンダーグラウンドのカルチャーや実態がよく分かる。作者はまさにそこから這い上がったそうだが、そのバックグラウンドが強烈に効いているシリーズ。

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    2019年10月14日
  • IQ2

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    IQシリーズ2作目。轢き逃げに遭って死んだ兄の恋人サリタに頼まれて、彼女の妹を助けに向かうというところから物語が始まる。IQのサリタへの淡い恋心も匂わせ、もう悲劇の予感しかしない。主人公IQの、ひねた、影のあるキャラクタは相変わらずいい。相棒のドットソンも味がある。終わり方も個人的には好きだ。ただ、いかんせん、読みにくい。場面や時間軸がころころ変わり、視点も急に変わるのでなかなか物語がつながらない。あと前作に比べて探偵IQのIQたる論理部分が弱い気がした。雰囲気を楽しむ小説かも。

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    2019年10月11日
  • IQ

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    海外の作品は何かと読み辛い。
    それでも面白いと読むスピードが増していくのだが、そこまでの高揚感は憶えなかった。
    この作品は軸となる部分よりその他のところの方が味があるような感じする。

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    2019年09月30日
  • IQ2

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    ネタバレ

    論理と感情、IQとドットソン。

    論理だけでは解決しない、そこには熱い情熱と行動力が必要なのだ、
    という関係性がこの二人にもそのまま当てはまる。

    特に今回はIQの兄が殺された原因と、IQが心を寄せる兄の元彼女との関係が大きく進展する。
    感情が大きく動く展開にIQは翻弄される。
    それを助けるドットソン(直接的には助けないが、現実のトラブルでは大きく貢献する)。

    過去に区切りをつけることによって、登場人物たちの個性が深堀りされ、より魅力的になった。
    さらに次回作が楽しみになった。

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    2019年09月21日
  • IQ

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    LAのブラックコミュニティを舞台に、「IQ」と呼ばれる若い探偵(a.k.a.便利屋)が活躍するミステリ。

    街の治安がとにかく悪いし、登場人物も薬物依存症のセレブラッパーや、元ギャングスタの実業家、レコード会社のあくどい社長など、ロクでもない(けど、どこか愛すべき点がある)連中ばかり。時代は違うけど映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』を連想してしまった。

    主人公「IQ」は、冷静でやさしく、こころに傷を抱えている。舞台立てが猥雑でにぎやかなぶんIQの人物像が引き立つ。

    ヒップホップカルチャーの描写が楽しい。ヒップホップカルチャーとミステリを組み合わせるために、とても工夫をしたんだろうなあ。

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    2019年07月26日
  • IQ

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    ギャング達の口数が多過ぎて、ストーリーが頭に入らずなかなか進まない。セリフや描写が90パーセント無駄に感じるシマツ。ドットソンが料理上手なところ、なんとなくハッピーエンドなところで★3

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    2019年06月29日
  • IQ

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    いきなり視点人物が変わるので、ちょっと読みづらかった。最近のアメリカミステリでは、男主人公が頭がよく才能にも恵まれ、性格もいいのに、運命の悪戯で裏社会で生きざるを得ないという設定が多い。本作『用心棒』『東の果て、夜へ』とか。流行りなのか。シリーズものとして先が楽しみなのは、兄の死の謎を残している本作かな。轢き逃げには違いないが、基本的にお兄さんの不注意のせいと思っていたら、解くべき謎があるらしい。

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    2019年04月16日
  • IQ

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    ロサンゼルスに住む黒人青年のアイゼイアは"IQ"と呼ばれる探偵だ。
    ある事情から大金が必要になったら彼は腐れ縁の相棒の口利きで大物ラッパーから仕事を請け負うことに。
    だがそれは「謎の巨犬を使う殺し屋を探し出せ!」という異様なものだった。
    奇妙な事件の謎を全力で追うIQ。
    そんな彼が探偵として生きる契機となった壮絶な過去とは…。
    (あらすじより)

    探偵は裕福か金に困ってるか両極端だなぁ。

    今回の探偵IQは金に困ってる方。
    でも、ズボラなのではなく病気の子供(赤の他人)のために金が必要なのが好印象。
    クールで綺麗好き、無愛想だけど心根は優しい。

    続編もある終わり方なのでま

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    2019年04月01日
  • IQ

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    分かりやすく惹かれる序盤に過去と現在、別角度からの交差する視点。無駄のない展開に、簡潔な最後の一撃。
    小気味良く続きも気になる佳作。

    そうそう、続編への引きってこういうのでいいんだよと頷きたくなる繋ぎも見事

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    2019年03月21日