緒川怜のレビュー一覧

  • サンザシの丘
    重くておもしろい。「砂の器」「オリンピックの身代金」と同様、「育ち」が犯罪の根っこにあり、楽しくはない。
  • 霧のソレア
    序盤から中盤、終盤への展開は緊迫感に溢れ、一気に読み進めた。最後に少し引っ張りすぎた感はあるが、娯楽作品として十分に楽しめた。雰囲気は松岡圭祐の千里眼シリーズに似ている。
  • 霧のソレア
    3月29日~4月4日
    テロリストが仕掛けた時限爆弾によって、太平洋上を飛行中のボーイング747が大破。機長を失うが、女性副操縦士の奮闘で、成田空港へと向かっていた。しかし、通信機器が突然使用不能に!米政府、CIA、日本政府、そして北朝鮮―。国家間の暗闘に翻弄される747の運命は?第11回日本ミステリ...続きを読む
  • 冤罪死刑
    冒頭の死刑執行のシーンが、今後の展開にどう繋がるのか、分かりませんでした。
    途中から、別の死刑囚も出て来ましたが、そういう絡みなんですね。

    3年前に発生した少女誘拐殺人事件。
    冤罪スクープを狙う通信社記者と、正義感に燃える女性弁護士がその事件を洗い直すと、次々と意外な事実が現れる。

    幾重にも貼ら...続きを読む
  • 誘拐捜査
    「美加ちゃんは、おれがさらった」八王子で起こった少女誘拐事件で、犯人から送られてきたメール。そこには、十四年前の姉妹殺害事件に関する重大事項が書かれていた。だが、その事件の犯人はすでに逮捕され死刑が確定していた。二十年前、姪の桜子を連れ去られた刑事・楢橋は、それぞれの事件の関連を解くため、強引に捜査...続きを読む
  • 冤罪死刑
    なかなか面白かった。テレビドラマ化されたされかみたい。最後のどんでん返しは良かったけど、伏線がちょっとあからさまだったかな
  • サンザシの丘
    久し振りに読んだ社会派ミステリー。
    今は忘れつつある、中国残留孤児の苦悩と、現代の社会の闇が描かれています。
    殺人の容疑者は残留孤児2世。戸籍を買って他人になりすまして暮らしている。
    それを追う刑事二人。
    容疑者を追っていくうちに次々と新しい事実が判明していって…。
    最後まで気が抜けずに読めました。...続きを読む
  • 冤罪死刑
    帯にあるように、ジェットコースターサスペンスだったとは思う。
    でも、実際にこんなことがあったら、何も信じられないな、と思った。
    現実に冤罪で死刑になったケースはあると思うので、死刑判決を出すのも慎重にならないといけないな、と思う。
    最近は裁判員裁判が多いが、無期懲役判決が目立つ。
    それも、どうかと思...続きを読む
  • サンザシの丘
    単行本の広告では、「平成版『砂の器』」と紹介されていたのを記憶していた。
    中国残留孤児二世の辛い生涯をベースに、愛するものと守るべきもののため、そして自らの成功のため罪を犯す男が描かれているが、多分に詰め込みすぎたきらいがある。
    結局は、男の個性が薄められてしまって、憎悪にも同情にもはまらない中途半...続きを読む
  • 霧のソレア
    帯の言葉通り、一気読み!
    テロリストの持ち込んだ爆弾によって機体に大きな損傷を負ってパイロットを失ったジャンボジェットが、アメリカ、北朝鮮、CIAなどのさまざまな陰謀や思惑に何重にも巻きこまれており、パニックの連続!!
    次々と襲いかかるトラブル、数年前の作品なのに今読むとリアルな尖閣問題や放射能問題...続きを読む
  • 霧のソレア
    飛行機パニックもの。いろいろな策略が複数あり、よく考えると矛盾しているような感じもあるが、テンポが良く読みやすかった。
  • 霧のソレア
    航空・スパイ・新聞・国際情勢など複数のジャンルが入り乱れたパニックものです。内容は多く思えますが、非常にすっきり書かれているため読みやすく、内容もしっかりとしていておすすめです
  • 迷宮捜査
    ものの見事に誰も救われないサスペンス
    謎が謎を呼ぶ展開に、ちょっとずつ全貌が見えてくる王道作品だと思い込んでいたのに…結末で一気にひっくり返ったな
  • 特命捜査
    面白かった
    公安Vs刑事の警察小説
    しかし、後半、ちょっと広げすぎた

    ストーリとしては
    陶芸を営む老人が絞殺死体で発見。
    その老人は実はカルト教団事件を調査していた元公安の捜査官。
    その公安時代に何があったのかの極秘捜査を命じられたのが、主人公の瀬川と女性刑事の沙矢子。
    二人はそれぞれ過去を持って...続きを読む
  • 霧のソレア
    単行本刊行時から気になってたものプロットはかなりよくねられてると思う。二重、三重構造が複雑に組まれてて、読み終わっても頭パンパンのまんま。私の理解力に問題があるっていうのもあるが、全部の謎が解けてスッキリー!というところまでいかなかった。む~ん。
    専門知識を活かした、飛行機+軍用機の細かい描写なんか...続きを読む
  • 冤罪死刑
    三年前に発生し、犯人逮捕で終結したはずの少女誘拐殺人事件。しかし、冤罪スクープを狙う通信社記者と、正義感に燃える女弁護士が事件を洗い直すと、意外な新事実が。死刑判決、小児性愛、ハニートラップ、偽証、老刑事の告白ー。どんでん返しの連続の後、幾重にも張られた伏線が鮮やかに回収される。
  • 冤罪死刑
    誘拐事件で犠牲となった少女。
    ひとつの事件は被害者となった少女の死だけに留まらず、被害者家庭をも壊していく。
    犯人として逮捕された男は裁判にかけられ、判決は死刑。
    だが、男は冤罪を訴える。
    男の声に耳を傾けたのは、数々の無罪判決を勝ち取った実績のある女弁護士だった。
    彼女はスクープを狙う記者とともに...続きを読む
  • 迷宮捜査
    ドラマを見ました。反町隆史の不幸な過去を背負った寡黙な刑事がかっこよく、ドラマの重厚感がでてる。途中からオチが見えたのが残念。原作読みたい。
  • サンザシの丘
    読み応えあり。 
    中国残留孤児の問題や児童虐待、更にはうつ病までさまざまな問題をはらみながら、殺人事件の犯人を追っていく刑事たちの姿が又いいんです。
  • 迷宮捜査
    世田谷区で発生した母子殺害事件。遺留品から、一年前に目黒区で起きた一家惨殺事件と同一犯の可能性が浮上する。しかしなぜか警察上層部は合同捜査本部を設置しない。地道な捜査を強いられる捜査一課の名波洋一郎と鷹栖警部の前に、公安警察の影が見え隠れする。やがて被害者母子の隠された過去が明らかになり、事件を誰も...続きを読む