ミステリー文学大賞新人賞を獲得した作品。ミステリーですが、航空パニック小説です。
テロリストが仕掛けた爆弾で、飛行中にボーイングが爆破。穴のあいた飛行機で何とか成田空港を目指すという話です。しかし、内容が盛りだくさん。
爆破を仕掛けたテロリスト、女性副操縦士の奮闘、アメリカ政府、CIA、日本政府、自
...続きを読む衛隊がそれぞれの思惑で絡むやり取りなど。国家陰謀的なところもありスケールが大きいです。それゆえ、逆に現実感があまり感じられない。さらに、登場人物も多くて、途中でわけがわからなくなりそうでした。また、飛行機に関する薀蓄、ディテールのこだわりはすごいです。説明がさっぱりわからないぐらい(笑)
っとネガティブなことをいっぱい書きましたが、ストーリーとしては面白く、次へ次へと一気読みしたくなる小説でした。
特に最後は「そうきたか」っていうところもあり楽しめる話でした。
飛行機が大好きな方にはお勧め。
ほろっとくるようなところは少なく、ただ、ハラハラドキドキと楽しめます。
映画になったら、単純に面白いだろうなって思える作品です。