大渕希郷のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
理科の教材研究になるかも…と思って、軽い気持ちで購入。
動物についての知識がない私にとって、驚きの連続であった。キリンの首の骨の話、ペンギンの膝の話、亀の甲羅の話…どれも興味深く、次に動物園に行くのが楽しみになった。
動物と人との比較がしやすいイラスト、思わず最後まで読んでしまう豆知識など、子どもでも楽しめる構成だった。
ただ驚いたのは、クラスの子どもたちに「キリンの首ってさ…」と話をすると、8割ほどの子どもが「それ前から知ってるよ!」という反応をしていたことである。聞くところによると、残念な生き物図鑑にも同じ内容が載っているらしい。
知識をアップデートせねば。 -
Posted by ブクログ
小学生から楽しめる本だと思います。
傾向としては「ざんねんないきもの事典」に近いかもしれませんが、それぞれの動物の生態がどれほど「面白いか」という事が主眼ではなく(もちろん、なぜこのような骨格が最適なかたちとなったのか、という点を説明するために生態についての記載はありますが)、動物の骨格と人間の骨格の違いを図示しながら解説している作品です。
動物の自然な体勢と同じ骨の使い方を人間の骨格で再現すると、どれほど”不自然”な姿勢になるのかが一目でわかるほか、対応する骨についても色分けしてくれている点も、親切な作りになっていると思います。
それぞれの動物について見開きのページで完結していることや、進化 -
Posted by ブクログ
子供向けの簡単な本かと思いきや、意外と深い。
私の子供の頃は、こういう本は、人間が悪い!という勧善懲悪な書き方だったと思うけど、人間側の事情も書かれている。
そして現在の保護の具体的な進み具合も載っていて、うまく行っていないものもちゃんと載せている。
何が正解なのか?と問いかける内容にもなっている。
人間は動物の一部。自然の一部。その点では特別ではない。
生き物を殺さないと生きてゆけない。
生き物が沢山いるほど、人間の生活は文化的にも豊かになる。
スポーツハントも一種の文化である…、あ、確かに。と思った。捕鯨批判を批判するなら、スポーツハントの批判も闇雲ではいけない。
その捕獲量で個体数はち